リバプールはアルネ・スロット監督のキャリアで初となる公式戦3連敗という不名誉な形で、10月のインターナショナルブレークを迎えた。
プレミアリーグでの2連敗に加え、チャンピオンズリーグ(CL)ではガラタサライに敵地で敗戦。開幕から無敗を続けていたが、チームの流れは一気に変わった。急激な失速を受け、スロット監督の手腕にも注目が集まっている。
リバプールは今夏、フロリアン・ヴィルツとアレクサンダー・イサクの獲得で、2度にわたりプレミアリーグの移籍金記録を更新。ドイツ代表MFヴィルツには1億ポンド(1ポンド=199円換算で約199億円)、さらに移籍市場最終日にはスウェーデン代表FWイサクに1億2500万ポンド(約249億円)を投じた。
イサクはプレシーズンを十分にこなせなかった影響もあり、スロット監督は「本調子に戻るのは11月頃」と見ている。
一方のヴィルツも、リーグ戦とCLを通じてゴールもアシストも記録していない。それでもスロット監督は辛抱強く起用を続けている。
22歳の若き司令塔はリーグ戦7試合すべてに出場(うち5試合で先発)しており、ドイツのレジェンド、ルディ・フェラー氏は「周囲の選手たちがもっと彼を生かす動きをすべきだ」とチームメイトに苦言を呈した。
そんな中、リバプールの元指揮官ユルゲン・クロップ氏もこの議論に言及。ヴィルツの才能を高く評価し、「彼はリバプールで必ず輝く」と太鼓判を押している。
クロップ氏が語ったこととは?
クロップ氏はマジョルカで開催されたパデル大会の際に、ドイツのテレビ局『RTL』と『n-tv』に対し、次のように語った。
「フロリアン・ヴィルツのことはまったく心配していない。彼のクオリティは本当に際立っている。もちろん何も問題ないし、誰もがそれを分かっている。今回の議論は少し大げさに取り上げられすぎだ」

「彼は『100年に一人』の才能だ。いずれまた、レバークーゼン時代のように、すべての試合でその力を示すようになるだろう。リバプールでは安定した環境に身を置いているし、こういう時こそクラブの強さが発揮される」
「だから、もし誰かが心配しているなら、その必要はない。もう心配しなくていい」
クロップ氏の言葉は、ヴィルツへの信頼を改めて示すものとなった。リバプールはインターナショナルブレーク明けの10月19日(日本時間20日)、宿敵マンチェスター・ユナイテッドをホームに迎える。
原文:Jurgen Klopp spells out reason why Liverpool don't need to worry about Florian Wirtz
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)
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