バルセロナは、ヴィッセル神戸との親善試合で3-1の勝利を収め、プレシーズンツアーを始動させた。
ハンジ・フリック監督が率いるチームは、カタルーニャからの出発の際に騒動があったものの、キックオフのわずか48時間前に日本に到着した。
当初クラブは、「日本のプロモーターの重大な契約違反」を理由に、この親善試合を欠場すると発表していた。
しかし、土壇場で未払いの費用が支払われたことで、バルセロナは無事に渡航。2025-2026シーズンに向けた準備が改めて始まった。
前半は1-1で折り返したものの、新加入のルーニー・バルドギとドロ・フェルナンデスの終盤のゴールで勝利を収めた。マーカス・ラッシュフォードも途中出場でデビューを飾った。
今夏にエスパニョールから加入したジョアン・ガルシアが先発GKを務め、後半は、ヴォイチェフ・シュチェスニーが出場した。
来季のバルセロナにおける正GKを誰にするかという問題は、依然としてハンジ・フリックにとって重要なテーマであり、クラブ主将マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンがその中心にいる。
ヴィッセル神戸戦後、フリックが「背番号1」についての見解を語る
テア・シュテーゲンが昨季序盤に負傷したことで、バルセロナはラ・リーガの規定を活用。4か月以上の離脱となる選手の年俸の80%を代替選手の補強に充てることが認められている。
この制度により、シュチェスニーは現役引退から復帰し、フリックのもとでラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スーペルコパの三冠達成に貢献した。
だが、テア・シュテーゲンが今夏に完全復帰したことで、再び正GKに戻ると見られていたものの、ガルシアの獲得がその構図を複雑にしている。

テア・シュテーゲンは、今後受ける背中の手術により「3か月の離脱になる」と主張しているが、これはラ・リーガの登録条件を満たす4か月未満のため、ガルシアを代替選手として登録することが難しくなっている。この点に関してクラブは不満を抱いている。
また、以前はテア・シュテーゲンの放出の可能性も示唆されていたが、今回のケガの影響で売却の話は立ち消えとなった。クラブとしてのスタンスはあるものの、フリックは「明確な結論は出ていない」と語った。
「今日、ジョアン・ガルシアが背番号1をつけていたが、それはあくまでツアー用だ。ペドリは8番だったし、ラミンは10番を着けていたと思う」
クラブは、年初に起きたダニ・オルモの登録問題のような混乱を避けるため、ガルシアの登録作業を進めているが、テア・シュテーゲンもチームに残る可能性は高い。
バルセロナはこの後、7月31日と8月4日に韓国でFCソウルと大邱FCと対戦する予定だ。
原文:Hansi Flick answers Barcelona 'No.1 question' after preseason win
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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