リヴァプールに今夏加入したドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツが、新天地での初ゴールを挙げた。7月30日に日産スタジアムで行われた『Jリーグワールドチャレンジ2025』で、横浜F・マリノスと対戦したリヴァプールは、1点のビハインドから3-1で逆転勝利を収めた。
この試合は毎年プレシーズンに行われるイベントで、Jリーグクラブと欧州の強豪クラブが対戦する恒例の一戦。前半はスコアレスで終了したが、後半10分に試合が動く。
途中出場の植中朝日が加藤蓮のスルーパスを受け、冷静にGKギオルギ・ママルダシュヴィリを破り、横浜FMが先制に成功した。
しかし、リヴァプールは7分後に同点に追いつく。モハメド・サラーの折り返しがカーティス・ジョーンズに当たってこぼれたところを、ボックス内でヴィルツが見事なカーブショットでゴール右隅に決めた。
この一撃が、バイエル・レバークーゼンからクラブ史上最高額となる1億1600万ポンド(約230億円)で加入したヴィルツにとって、記念すべき初ゴールとなった。
ゴール直後にアレクシス・マクアリスターとの交代でピッチを後にしたヴィルツだが、その活躍が評価され、マン・オブ・ザ・マッチに選出。賞金として100万円を獲得した。

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10代の新星コンビが躍動
ヴィルツのゴールから6分後、右サイドバックとして起用された新戦力ジェレミー・フリンポンの美しいクロスを、18歳のトレイ・ニョニがゴールに押し込み、リヴァプールが逆転に成功。ニョニはまだプレミアリーグデビューを果たしていないが、堂々たるパフォーマンスを披露した。
さらに終了間際には、16歳のリオ・ングモハが自らのドリブルでDF陣を突破し、ゴールを奪って試合を決定づけた。彼もニョニ同様、プレミア出場は未経験ながら、この夏のプレシーズンでの躍動により、今季中の出番が期待される。
この試合では、日本代表キャプテンの遠藤航も後半途中から出場。ファン・ダイクとの交代でセンターバックに入り、そのままキャプテンマークを引き継いだ。日本でのプレーということもあり、6万7000人の観客からは一際大きな歓声が送られた。
なお、リヴァプールは8月15日に本拠地アンフィールドで行われるボーンマス戦で、プレミアリーグ王者として新シーズンの開幕を迎える。
原文:Florian Wirtz nets first Liverpool goal to inspire comeback in pre-season clash
翻訳:小山亮(スポーティングニュース日本版)
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