バルセロナは10月26日(日本時間27日)、サンティアゴ・ベルナベウで行われた今季最初のエル・クラシコでレアル・マドリードに1-2で敗れた。
試合はキリアン・エムバペの先制点でレアル・マドリードがリード。バルセロナはマーカス・ラッシュフォードのアシストからフェルミン・ロペスが同点弾を決めたものの、ジュード・ベリンガムの勝ち越しゴールで再び突き放された。
バルセロナはボール支配率で優位に立ったが、守備陣の不安定なパフォーマンスに批判の声が上がり、出場停止でスタンド観戦となったハンジ・フリック監督の采配にも疑問の声が上がっている。
さらに、元レアル・マドリードのトニ・クロースもこの試合に言及し、フリック監督のセンターバックの先発起用を問題視した。クロースは、この守備の選択が敗戦の大きな要因になったと指摘している。
クロースはバルセロナの守備について何を語ったのか?
クロースが、自身のポッドキャスト番組『Einfach mal Luppen』で今季最初のクラシコについて語り、バルセロナのセンターバックの先発起用に疑問を呈した。
「センターバックについては、なぜエリック・ガルシアが起用されたのか理解できない。プレー面ではアラウホよりやや上かもしれないが、高い位置で守るなら、フィジカルの強さが必要だ。アラウホはまさにそのスタイルと相手に理想的な選手だった」
さらにクロースはこう続けた。
「エムバペやヴィニシウスのようにスピードのある選手を相手にするなら、それに対応できる選手が必要だ。アラウホならそれができた。彼が起用されなかったのは本当に驚きだった」
また、今夏にアル・ナスルへ移籍したイニゴ・マルティネスの代役が見つかっていない点にも触れ、次のように述べている。
「以前から言っていたが、イニゴ・マルティネスは非常に重要な存在だった。昨季、彼はバルサで最もビルドアップ能力に優れたセンターバックだった。スピードはなかったが、守備は安定していて、組み立ての質が高かった」
「レアル・マドリード戦では、相手のハイプレスを受けた際に彼の不在がはっきりと表れていた。彼の代わりを補強しなかったツケが出ている」
さらにクロースは、バルセロナが複数の負傷者を抱えていたことにも言及した。
「バルセロナは非常に厳しい状況でこの試合に臨んでいた。GKから監督に至るまで、本来の力を発揮できなかった。ラフィーニャ、ダニ・オルモ、レヴァンドフスキといった主力を欠いていたのだから」
この敗戦により、バルセロナはラ・リーガで首位レアル・マドリードとの勝ち点差が5に広がった。11月2日(日本時間3日)に行われるエルチェ戦で、巻き返しを図る。
原文:Ex-Real Madrid star Toni Kroos points out Barcelona's defensive error in Clasico defeat
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)
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