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マルコ・ファン・バステン氏が語るファン・ダイクの「リーダーとしての課題」

Atrayo Bhattacharya

浄見耕志 Koushi Kiyomi

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リバプールは2025-2026シーズンのプレミアリーグを開幕5連勝と好スタートを切ったものの、その後はクリスタル・パレスとチェルシーに連敗を喫している。 

加えて、チャンピオンズリーグではアウェーでガラタサライにも敗れ、アルネ・スロット監督にとっては難しい局面を迎えている。

リバプールの主将フィルジル・ファン・ダイクは、チェルシー戦でモイセス・カイセドに先制点を許した場面での守備姿勢をめぐり、一部のファンの間で疑問の声も上がった。

また、「ファン・ダイクはすでにピークを過ぎたのではないか」との見方もあり、リバプールには守備強化を求める声も上がっている。

そうした中、元オランダ代表のマルコ・ファン・バステン氏も、ベテランDFへの厳しい見方を示した。

ファン・ダイクは代表チームでマルタ、フィンランドに連勝し、ワールドカップ予選を順調に進めている。それでも、ファン・バステン氏はそのパフォーマンスに疑問を投げかけた。

同氏はオランダのスポーツ番組『Rondo』(Ziggo Sport)で次のように語った。 

「守備陣は悪くないし、GKのことはよく知らないが、ファン・ダイクはリーダーであるべきだ。模範を示し、チームを引っ張る存在でなければならない。だが今の彼からはそれを感じない。彼のメンタリティにはどこか緩さを感じるんだ」

ファン・バステン氏が語るファン・ダイクへの評価とリーダー像

ファン・バステン氏はこれまでも、ファン・ダイクのリーダーシップに疑問を投げかけてきた。

とはいえ、ディフェンダーとしての個々の能力は高く評価しており、「世界でも屈指のDF」と認めながらも、代表チームをまとめるうえで必要な「メンタリティ」には物足りなさを感じているようだ。

ファン・バステン氏は次のように述べている。

「彼(ファン・ダイク)は素晴らしい選手で、おそらく世界最高のDFだろう。ヘディングに強く、スピードもあり、体格も大きく、視野も広い。ただ、チームを前へ導くリーダーではない。もしそれができれば、チームには大きなプラスになる。アルネ・スロット監督には、彼をより賢く導いてもらいたいと思う」

また、オランダ代表チーム全体にも言及した。

「今の代表は悪くないチームだ。互いのプレースタイルにも慣れてきている。コーディ・ガクポ、メンフィス・デパイ、ドニエル・マレンの3人を並べれば、どの守備陣にも脅威を与えられる攻撃陣になる。中盤も悪くないが、もう少し『コントロールできるタイプ』の選手がいてもいいと思う」

ファン・ダイクは依然としてリバプール、そしてオランダ代表の両方で不可欠な存在であることは間違いない。リバプールが連敗で苦境に立たされている今だからこそ、34歳のキャプテンに求められるのはピッチ内外でのリーダーシップだ。

インターナショナルブレークを終えた後、10月19日(日本時間20日)、リバプールはアンフィールドでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。

原文:Dutch legend makes shocking claim on Liverpool star Virgil van Dijk
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)

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Atrayo Bhattacharya

Atrayo Bhattacharya is a content producer for The Sporting News, working across English editions.

浄見耕志 Koushi Kiyomi

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。東京生まれ・東京育ち。スポーツとの出会いは、幼少期に夢中で観戦した大相撲。以来、欧州サッカーやF1を中心に幅広く観戦し、競技そのものだけでなく、その背景や文化にも強い関心を持つ。映画や音楽をはじめカルチャー全般を日常的に吸収し、雑誌文化にも親しんでいる。