ルベン・アモリム監督は、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官として自らの力を証明したいところだ。共同オーナーのジム・ラトクリフ氏が全面的な支持を表明したものの、果たして彼はクリスマスまでに結果を残すことができるのだろうか。
INEOSのボスであるラトクリフ氏は、アモリムに「3年間の猶予を与える」と語り、彼のユナイテッドでのスタートを、レジェンドのアレックス・ファーガソン元監督やアーセナルのミケル・アルテタ監督の就任初期と比較した。
ラトクリフ氏が英紙『タイムズ』のポッドキャスト「The Business」で語ったこのコメントは波紋を呼び、「アモリム監督は本当にチームを立て直せるのか?」という疑問が浮上している。
ユナイテッドの今後の試合日程:
※日程は日本時間。
- 10月20日(日) リバプール(A)
- 10月26日(土) ブライトン(H)
- 11月2日(日) ノッティンガム・フォレスト(A)
- 11月8日(土) トッテナム(A)
- 11月25日(火) エバートン(H)
- 11月30日(日) クリスタル・パレス(A)
- 12月4日(木) ウェストハム(H)
- 12月7日(日) ウルブス(A)
- 12月14日(日) ボーンマス(H)
- 12月21日(日) アストン・ヴィラ(A)
アモリム監督とチームの「試練」となる試合はどれか?
インターナショナルブレイク明けの最初の試合は、アウェイのアンフィールドで行われるリバプール戦だ。これは非常に厳しい試合となるだろう。
リバプールは、インターナショナルブレイク前の直近の公式戦で3連敗(※)しており、調子を落としている。しかし、昨季のプレミア王者のホームで戦うのは容易ではない。
※プレミアリーグでクリスタル・パレスとチェルシーにそれぞれ2–1で敗れ、チャンピオンズリーグではガラタサライに1–0で敗れた。
この結果は、ユナイテッドに「自分たちにもチャンスがあるかもしれない」というわずかな希望を与えるかもしれない。
アモリム監督がユナイテッドの指揮官としてリバプールと初めて対戦したのは、2025年1月のアンフィールドでの試合だった。そのときは2–2の引き分けに終わっている。
当時は悪くない結果であったが、今のユナイテッドの状況を考えると、その過去の結果を過信するのは危険だ。現在のところ、「Optaの予測ではユナイテッドの勝率はわずか11.2%」にとどまっている。
特に警戒すべきチームは?
アモリム監督とチームが特に警戒しなければならないのは、トッテナム、クリスタル・パレス、そしてボーンマス戦だ。
トッテナムはトーマス・フランク新監督のもとで見事な復活を遂げており、現在はリーグ5位以内に入っている。ユナイテッドはロンドン遠征で勝ち点3を狙う必要がある。
クリスタル・パレスも勢いに乗っており、リバプール戦の勝利でさらに勢いを増している。マルク・グエヒの去就をめぐる移籍話が続く中でも、彼らは直近5試合で3勝を挙げている。
さらに、アンドニ・イラオラ監督率いるボーンマスも絶好調だ。彼らは今シーズン開幕戦でリバプールに敗れたが、その後の7試合で無敗を維持しており、リーグ上位5位に入っている。
ただし、この試合はホームのオールド・トラッフォードで行われるため、ユナイテッドにとって救いとなるかもしれない。
それ以外の試合は結果がどちらに転ぶかわからないが、ユナイテッドとしてはどの試合も落とすわけにはいかない。
アモリム監督はすでに「選手たちに危機感が欠けている」と警鐘を鳴らし、「試合によって気持ちを切り替えるようなことは許されない」と発言している。
ポルトガル人の指揮官はチームに、すべての試合で全力を尽くす姿勢を求めており、それができれば、自らがマンチェスター・ユナイテッドを率いるにふさわしい監督であることを証明できる。そして何よりもファンに「再び頂点に戻れる」という希望を与えることができるだろう。
原文:Can Ruben Amorim prove a point at Manchester United before Christmas?
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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