マンチェスター・ユナイテッドの主将ブルーノ・フェルナンデスが、自身の去就をめぐる憶測についてついに沈黙を破った。
最近ではサウジアラビア移籍の可能性まで報じられていたが、本人はそうした報道をきっぱりと否定している。
ここ数週間、一部報道ではポルトガル代表MFがサウジの強豪アル・ヒラルから接触を受け、移籍金2億ポンド(約400億円)規模のオファーが提示されたとも伝えられていた。
しかし、同選手は金銭面や来年開催されるワールドカップを理由に残留を決めたわけではないと強調する。
「僕はここで幸せなんだ。そうでなければもういないだろう。今この瞬間を楽しみたいんだ」と代表活動中に語った。
さらにサウジ移籍の噂について尋ねられると、こう答えた。
「そんな話はもう僕のところには来ていないし、想像すらできないシナリオだよ」
🚨 Bruno Fernandes on his future at Man United: “I'm happy here. Otherwise, I wouldn't have stayed… I like to enjoy the moment”.
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) October 11, 2025
“Saudi move? That's an impossible scenario to imagine, because it's nothing that's been discussed with me anymore”. pic.twitter.com/1i4lnUiTa1
バイエルンやレアルからの関心も 揺るがぬ主将の覚悟
それでも、移籍の噂は止む気配を見せていない。
複数メディアの報道によれば、バイエルン・ミュンヘンが約4000万ポンド(約80億円)のオファーを準備しており、レアル・マドリードも動向を注視しているという。
一方でユナイテッドは、「少なくともシーズン途中では放出しない」と強調しており、主将の退団を認める意向はないようだ。
ブルーノ・フェルナンデスは2020年、スポルティング・リスボンからユナイテッドに加入。混乱が続くチーム状況の中でも、変わらぬ存在として活躍している。
監督交代やロッカールームの不協和音、戦術変更など、さまざまな試練を経ても、チームの“心臓”としてチームを支え続けてきた。
ルベン・アモリム監督の下でチームは依然として安定感を欠いているが、自らが模範となることに集中し、話題作りではなく結果で示すことを重視している。
少なくとも今のところ、ファンは胸をなで下ろしてよさそうだ。彼がオールド・トラフォードを離れ、オイルマネーの誘いに乗る気配はない。
赤いユニフォームの魔術師には、まだやり残したことがある。そして彼はこれまで何度も示してきたように、挑戦から逃げる男ではない。
原文:Bruno Fernandes finally breaks silence on his Man Utd future and Saudi talks
翻訳・編集:小山亮(スポーティングニュース日本版)
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