ベンヤミン・シェシュコは、マンチェスター・ユナイテッドでのキャリアに苦しんでおり、事態はさらに悪化した可能性がある。
このスロベニア代表ストライカーは、11月8日に行われたプレミアリーグのトッテナム戦で途中出場した。この時点でユナイテッドは1−0とリードしていた。だが、ペナルティエリア内で二度の決定機があったにもかかわらず、いずれもシュートを打つことができなかった。二度目の場面では、トッテナムのDFミッキー・ファン・デ・フェンの見事なタックルを受け、シェシュコが膝を痛めたように見えた。
ユナイテッドは、すでに交代枠を使い切っていたため、シェシュコはピッチを離れ、チームは残り時間を10人で戦うことになった。この時点でマティス・テルがトッテナムに同点ゴールを決め、さらにリシャルリソンがアディショナルタイムにヘディングで逆転弾を叩き込んだ。しかし、最終的にはマタイス・デ・リフトが終了間際に同点ゴールを決め、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで劇的な引き分けとなった。
シェシュコの負傷で数的不利も
— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) November 8, 2025
キャプテンのCKにデ・リフトのヘッダー🔥🔥
チームを救う同点弾⚽💫
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試合後、ルベン・アモリム監督はシェシュコの膝の状態に懸念を示したが、詳細についてはまだ多くを語れないと述べた。
ベンヤミン・シェシュコの負傷情報
ユナイテッドは、まだ公式な発表をしていないものの、初期報道によると、シェシュコは大きな損傷を免れた可能性が高いという。
スロベニアのメディア「Sportklub」は11月8日、試合後まもなくシェシュコが検査を受け、「初期の検査結果では重傷ではないと示されている」と報じた。ただし、完全な診断を行うためにはMRI検査が必要だとも付け加えている。
アモリム監督は、試合後のコメントでやや不安を示していた。彼は、試合前にもシェシュコの不調について触れていたが、「それは今一番の心配ではない。ストライカーにはよくあることだ。今は膝のケガの方が気になる」と語った。
「まだ分からない。彼がいないとチームは良くならない。膝のケガはいつも不確かなんだ」
シェシュコはメイソン・マウントの巧みなスルーパスからゴール前に抜け出した場面で負傷したようだ。スパーズDFのファン・デ・フェンが素早く戻ってスライディングタックルを見せ、シェシュコのシュートを阻止し、GKグリエルモ・ヴィカーリオは難なくボールをキャッチした。
その後、シェシュコはピッチ上に座り込み、ベンチに異常を示すジェスチャーを送った。自力で歩いて退場することはできたものの、痛みを感じておりプレー続行は不可能だった。
このあと数日以内にさらなる検査を受ける予定だが、今後2週間で予定されているスロベニア代表のワールドカップ予選には参加できない見込みだ。ユナイテッドでの年内の試合にどの程度影響するかは現時点では不明である。
ベンヤミン・シェシュコの2025/26シーズンの成績
シェシュコは、2025年8月にRBライプツィヒからユナイテッドに加入して以来、ここまで12試合に出場しているが、そのうち先発は7試合のみ。
得点は2ゴールで、9月27日のブレントフォード戦(1−3の敗戦)と、その1週間後のサンダーランド戦(2−0の勝利)でネットを揺らした。また、1アシストを記録しており、10月のブライトン戦(4−2の勝利)ではブライアン・エンベウモのゴールを演出した。
アモリム監督はスパーズ戦前の会見で、22歳のシェシュコが適応に時間を要していることは驚きではないと語った。
「サッカーの世界がどういうものか分かっている。彼は苦しむだろう。経験がないし、『次のスターだ』とみんなが言う。そう言われると、毎週結果を出さなければいけないというプレッシャーを感じる。クラブのレジェンドや評論家、メディアから批判されることもあるし、時には彼らが正しいこともある」
「この状況が普通だと理解して、自信を保つことは本当に難しい。特にすべてを自分でコントロールしたがる若い選手にとってはね。彼はすべてをコントロールすることなんてできないんだ」
ベンヤミン・シェシュコの移籍金と契約
ユナイテッドは2025年8月、RBライプツィヒからシェシュコを獲得した。移籍金は報道によると7370万ポンド(約147億円)とされている。
契約は2030年6月までで、週給は16万ポンド(約3200万円)にのぼると、給与情報サイト「Capology」が伝えている。
原文:Benjamin Sesko injury update: Latest on Man United striker's knee problem sustained in draw with Tottenham
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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