バルセロナは、2026年に再び財政的混乱に陥る可能性がある。
昨シーズンのラ・リーガ王者のバルセロナは、ここ数年にわたり財政問題に苦しんでおり、2025-2026シーズンの開幕時も選手登録の問題が話題になっていた。
ドイツ人ゴールキーパーのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの負傷が、異例の解決策をもたらした。彼の「サラリースペース」を利用して、夏の新加入選手のジョアン・ガルシアを登録した。
しかし、その他の契約延長や、マンチェスター・ユナイテッドからレンタル移籍をしたマーカス・ラッシュフォードの最終登録の手続きには、多数の放出やローン移籍が必要だった。
ハンジ・フリック監督は、来シーズン終了後もラッシュフォードを残したい意向だと報じられているが、ユナイテッド側は買い取りオプションの発動におよそ3000万ポンド(約60億円)を要求する見込みだ。
これを実現するには、バルセロナの経営陣が再び財政面での調整を行う必要がある。そして、その前にもう一つ大きな問題が立ちはだかっている。
イギリスのメディア「talkSPORT」によると、バルセロナは過去の移籍取引に関する分割払いがまだ多くのクラブに残っているという。
クラブは、2025-26シーズン終了までに支払う必要がある「移籍金の未払い分」が総額で「約1億3800万ポンド(約276億円)」に上ることを報告した。
そのうち最低でも「1億2100万ポンド(約242億円)」を支払わなければ、深刻な予算危機に陥ると説明している。
新しい予算案は承認されたものの、「過去の債務を返済すること」が条件となっている。特に、2022年夏の大型補強で使った「約1億3000万ポンド(約260億円)」のうち、実際に支払われたのは 半分以下 だという。

推定によると、ジュール・クンデ獲得に関してセビージャに2200万ポンド(約44億円)、ロベルト・レヴァンドフスキ獲得に関してバイエルン・ミュンヘンに850万ポンド(約17億円)の未払いが残っている。
そして、スポーツディレクターのデコの机上に最も重くのしかかるのがプレミアリーグ関連の支払いだ。リーズ・ユナイテッド(ラフィーニャ獲得)とマンチェスター・シティ(フェラン・トーレス獲得)への分割金であり、利息を含めるとその総額は5000万ポンド(約100億円)を超える。
バルセロナは、これら過去の移籍取引に関する債務を少しずつ返済していく方針を維持し、最終的な支払い完了を目指すとみられている。
原文:Barcelona must settle £50m Premier League transfer debt to avoid fresh financial crash
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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