アーセナルがエゼ獲得に前進 クリスタル・パレスと交渉加速

小山亮 Akira Koyama

Chris Wheatley

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アーセナルがクリスタル・パレスのスター選手エベレチ・エゼ獲得に向けて動きを加速させており、6000万ポンド(約120億円)規模のオファーを準備していると『Sporting News』が報じている。

北ロンドンのライバルであるトッテナムもこの争奪戦に参戦しており、直近数日間でパレスと詳細な交渉を行っていた。しかし、ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルは、攻撃のオプションを補強するためにより積極的な動きを見せている。

ここ48時間でカイ・ハバーツが膝を負傷したことも、クラブがエゼ獲得を急ぐ要因となった。27歳のエゼは前線の複数のポジションをこなせる万能型アタッカーとして評価されている。

エゼ自身も9月1日の移籍市場締切前にアーセナルへの移籍を望んでいることを明言しており、ちょうど契約解除条項の有効期限が切れたばかりだ。その条項には、6000万ポンド(約120億円)に加え、さらなる800万ポンド(約15億円)の出来高ボーナスが設定されていた。

クリスタル・パレスのオリヴァー・グラスナー監督は8月20日、エゼが翌日のUEFAカンファレンスリーグ・プレーオフ、フレドリクスタ戦にマルク・グエイとともに出場することを認めた。なおグエイにはリバプールからの関心も報じられている。グラスナー監督は、移籍の噂にもかかわらず「両選手ともチームにコミットしている」と強調した。

前所属のQPRから加入したエゼは、昨季パレスで主力として活躍し、公式戦14ゴールを記録。FAカップ決勝ではマンチェスター・シティを相手に決勝点を挙げ、クラブのタイトル獲得に大きく貢献した。

2020年に1950万ポンド(約38億円)で加入したエゼは、パレスとの契約を2027年まで残しているが、アーセナルは現在この大型移籍成立に迫っている。

原文:Arsenal closing in on deal for Crystal Palace star Eberechi Eze
翻訳:小山亮(スポーティングニュース日本版)

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小山亮 Akira Koyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。都内の大学に在学中。15年間にわたりサッカーに打ち込んできたが、プロの試合観戦や分析も趣味。幼少期からJリーグや欧州サッカーを追いかけ、現在は年間20試合以上をスタジアムで観戦している。大学のサークルでは監督を務め、全国2位を経験した。

Chris Wheatley

Chris Wheatley is a leading football journalist who has spent over a decade covering the Premier League and European football. He is known for breaking exclusive stories and trusted coverage of clubs, players and the transfer market. Over the years, he has interviewed some of the sport’s most influential figures and consistently delivered stories that shape the football conversation.