リバプールは新シーズン開幕を前に、小さなつまずきを経験した。スロット監督のチームは、FAコミュニティ・シールドでクリスタル・パレスと対戦し、PK戦の末に敗れた。
スロット監督は、ウェンブリー・スタジアムで行われた試合に、ジェレミー・フリンポン、ミロシュ・ケルケズ、フロリアン・ヴィルツ、ユーゴ・エキティケといった夏の新加入選手を先発起用した。序盤は新戦力の活躍にレッズのファンも好印象を抱いた。
ヴィルツの鮮やかなヒールパスからエキティケがデビュー戦ゴールを決めたのは開始4分。その後、パレスのジャン=フィリップ・マテタがPKで同点にしたが、数分後に、フリンポンが強烈な一撃を叩き込み、リバプールがリードを広げた。
しかし後半、FAカップ優勝のパレスを突き放すことはできず、終盤にイスマイラ・サールが同点弾。試合は緊迫したPK戦にもつれ込んだ。
パレスの守護神ディーン・ヘンダーソンが再びヒーローになった。モハメド・サラーが枠を外し、さらにアレクシス・マック・アリスターとハーヴェイ・エリオットのキックを止めると、最後はジャスティン・デヴェニーが決勝弾を沈め、オリヴァー・グラスナー監督率いるパレスが優勝を手にした。
開幕戦(日本時間8月16日・ホーム/ボーンマス戦)を前にした敗戦は、スロット監督にとって痛手ではあるが、2024-2025シーズンの優勝直後に大規模なチーム改革をした判断について、オランダ人指揮官に迷いはない。
「これらは高額で獲得した選手たちだが、プレッシャーの扱い方を知っている。エキティケもヴィルツも良い試合をした」(BBC Sportより)

「2年間ほとんど変化がなかったので、大きな投資を行った。新しいエネルギーを入れるには良いタイミングだと思う。4人のレギュラーを失い、長くプレーしてくれた選手たちが去った。トレント(アレクサンダー=アーノルド)のように、移籍を希望した選手もいた。選手を補強しなければならなかったし、それをやった。まずはボーンマス戦に備え、その後はニューカッスルとアーセナル戦だ。あの2チームがどれだけ強いか、あえて言う必要もないだろう」
なおニューカッスルについては、アレクサンダー・イサク獲得に関して最終回答を出したとされ、スウェーデン代表FWは売却しないとクラブ側がリバプールに伝えた模様だ。
これにより、ブレントフォードのヨアン・ヴィッサへの関心は残っているものの、さらなる補強は打ち止めとなる可能性がある。一方で、夏の移籍市場が9月1日に閉まるまで、チームからの放出はまだあるかもしれない。
原文:Arne Slot in 'no doubt' change was needed after Premier League title win
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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