2026年FIFAワールドカップの開幕が近づく中、来夏に北米で開催される大会への期待はますます高まっている。
アメリカを中心に、カナダとメキシコでも試合が行われる今大会では、世界各国の代表チームが集結し、4年に一度の“世界一”を懸けた戦いが繰り広げられる。
そんな中、ドイツのスポーツブランド『adidas』と契約を結ぶ各国代表チームが、2026年大会で着用する新ユニフォームを発表。毎年恒例のこのデザイン公開は、ファンが「お気に入りの選手やチームをスタイリッシュに応援したい」と注目する一大イベントとなっている。
今回、『adidas』が一斉に最新ユニフォームを公開したことを受け、『AllSportsPeople』が各チームのデザインをまとめて紹介する。
『adidas』が2026年W杯ユニフォームを発表

Adidas
『adidas』は11月5日、2026年に向けた各国代表チームの1stユニフォームを発表した。これらの多くは、来夏にアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で開催されるFIFAワールドカップに出場する予定である。
『adidas』と契約する代表チームは、前回大会王者のアルゼンチンをはじめ、ドイツ、イタリア、スペインなどの強豪国、そして日本代表を含む22ヵ国。各国の新ユニフォームが一斉にお披露目されたことで、世界中のファンの間では大会への期待がさらに高まっている。
『adidas』は公式リリースで次のようにコメントしている。
「今回のコレクションは、各国の“心”を色や模様、デザインで表現しています。それぞれの国の歴史、自然、建築、そして過去の名ユニフォームなど、アイデンティティを象徴する要素を盛り込み、ファンが自国への情熱を共有できるようにデザインしました」
以下では、『adidas』と契約する人気代表チームの新ユニフォームと、そのデザインに込められた意味を紹介する。
アルゼンチン代表

Adidas
アルゼンチン代表は、2026年のFIFAワールドカップでも伝統の“アルビセレステス”(空色と白のストライプ)を基調としたデザインを採用。ただし、今回はこれまでにないグラデーションが印象的な仕上がりとなっている。
『adidas』によると、このデザインは過去のW杯優勝をモチーフにしており、「1978年、1986年、そして2022年の3度の優勝時に着用したユニフォームの“青”を融合させた、3色のフェード効果を取り入れた特別なデザイン」だという。
さらに、首の後ろにはアルゼンチンサッカー協会の創設年を記念する「1893」の文字が刻まれている。
ドイツ代表

Adidas
2026年大会は、長年ユニフォームサプライヤーを務めてきた『adidas』にとって、ドイツ代表との“最後のワールドカップ”となる。約70年にわたって続いたパートナーシップは2027年に終了し、ドイツ代表は『NIKE』へと切り替わる予定だ。
そんな“別れの大会”にふさわしく、『adidas』は今回のコレクションの中でも屈指の完成度を誇る一着を用意した。
「ドイツ代表のW杯での成功の歴史を称えるこのホームユニフォームは、過去の象徴的なデザインにオマージュを捧げています。繰り返し配置されたダイヤモンドとV字型の装飾は、歴代の名ユニフォーム――特に2014年大会の優勝時に着用したデザイン――から着想を得ています」とコメントしている。
イタリア代表

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2026年シーズンに向けたイタリア代表の新ユニフォームは、伝統の“アズーリブルー”を基調に、『adidas』のロゴとスリーストライプにオールドゴールドを採用。
シャツ全体にはイタリアサッカー連盟(FIGC)の誇りと精神を表現した縦縞模様が繰り返しあしらわれている。
メキシコ代表

Adidas
メキシコ代表のユニフォームには、過去10年ほどでおなじみとなったアステカ文明に着想を得た背景デザインが採用されている。
2026年ワールドカップモデルは、2024年版のデザインと共通点が多い仕上がりとなっている。
スペイン代表

Adidas
スペイン代表の2026年ワールドカップユニフォームは、肩にあしらわれた赤と金のストライプ、そして稲妻のようなピンストライプ柄が特徴だ。
一見すると、従来のスペインというよりベルギー代表の配色に近い印象を与えるデザインとなっており、興味深いことに、今大会のベルギー代表ユニフォームはむしろスペインのカラーからインスピレーションを受けたようにも見える。まるで両者の色合いが入れ替わったようだ。
『adidas』によると、このユニフォームは「国旗とエンブレムから視覚的な要素を取り入れた」デザインだという。
原文:Adidas release 2026 World Cup jerseys: Kits to be worn by Lionel Messi's Argentina, Mexico, and many more at FIFA tournament
翻訳・編集:小山亮(スポーティングニュース日本版)
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