■見どころ
今季のJ1リーグも残り4試合。優勝争い、残留争いも佳境に入っており該当チームのサポーターは目が離せない状況となっているが、同時に個人タイトルも大詰めを迎え候補者が絞られてきている。
現在、10位C大阪がホーム・ヨドコウ桜スタジアムに6位川崎を迎える一戦。ともに優勝争いからは脱落したものの個人に目を向けると、C大阪のラファエル ハットンが13得点で得点ランキング3位、川崎の伊藤達哉とエリソンがともに12得点で得点ランキング4位タイと、個人タイトルが十分狙えるだけの得点を重ねている。
チームとしてのタイトルが望めなくなった今、ヨドコウ桜スタジアムでの一戦はチームとして良い形でのシーズンを終えるための収穫のある試合を目指すだけでなく、3人の得点王圏内の選手にボールを集める展開になることも予想される。
攻撃力を売りにしてきた両チームだけに過去の対戦も得点の取り合いになった試合が多いだけに、勝負の行方はエースの活躍に委ねられそうだ。
■注目選手
≪C大阪≫
44 DF 畠中慎之介
最後方からつなぐC大阪にとって、DFのポジションから入れる縦のボールはチームが攻撃のスタートを切る合図となるだけに非常に重要になってくる。畠中が正確で鋭い長短のパスを入れると攻撃のスイッチが入り、なだれ込むように相手ゴールに攻め込む姿は圧巻。その場面をどれだけ多く作れるかがカギになるだけに、畠中がどれだけボールに触り縦のパスを入れるか注目。
≪川崎≫
6 MF 山本悠樹
川崎には脇坂という存在感抜群のゲームメーカーがいるが、脇坂が輝けるのはひとつ後方で山本がゲームをコントロールし、試合のペースを作っていることが大きい。川崎の決定機の2~3つパスを遡ると多くの場面で山本を経由しており、選択肢が多様なプレーに相手DFにノイズを起こし混乱に陥れる。エリソン、伊藤が決定的場面を多く迎えるために川崎は山本にどれだけ多くパスを供給できるかが重要になってくる。