横浜F・マリノス4-0浦和レッズ
■会場:日産スタジアム
■観衆:36,442人
■天候/風:晴/弱風
■気温/湿度:24.5℃/53%
■芝状況:全面良芝
得点経過
前半6分 谷村海那(アシスト:植中朝日)
前半34分 ジェイソン キニョーネス(ジョルディ クルークス)
前半45分 ジョルディ クルークス(PK)
前半50分 植中朝日(井上健太)
試合スタッツ
横浜FM 浦和
38% ボール保持率 62%
18(7) シュート(枠内) 5(1)
9 コーナーキック 5
16 フリーキック 12
112.567km 走行距離 109.260km
109 スプリント 113
235(60%) パス(成功率) 519(79.4%)
戦評
残留争い中の横浜FMが前節5試合ぶりの勝利を挙げた浦和をホームに迎えた一戦。
前半横浜FMは前線からの積極的な守備で浦和守備陣にプレッシャーをかけると、前半6分に浦和根本がボールを持ち出したところに植中がプレスをかけボールを奪い独走、最後はゴール前で待っていたフリーの谷村に預けるとこれを谷村が難なく決めて横浜FMが先制。
その後も出足の悪い浦和に対し、横浜FMが局面局面で優位に立ち、前半34分にコーナーキックからジェイソン キニョーネスが来日初ゴール。前半45分にジョルディ クルークスがPKで横浜FM移籍後初ゴール。前半50分にはセットプレーの二次攻撃から植中が決めて前半だけで4-0とした。
後半は得点こそなかったものの、前半同様浦和に対し出足で上回り続け危なげなく45分を終わらせ4-0で勝利。佳境を迎えた残留争いの中で貴重な勝ち点3を獲得した。
一方の浦和は試合を通してかみ合わず、途中出場選手が流れを変えることもできず、交代で入った金子がイライラを募らせ退場するなど後味の悪い敗戦となった。
勝敗を分けたポイント
横浜FMは一時の絶不調時に比べ、ここ数試合の試合内容は改善傾向にあった。しかし、9月23日に行われたガンバ大阪戦(●1-3)では後半15分以降に崩れ逆転負け。9月28日のFC東京戦(〇3-2)では3-0で迎えた後半40分以降に崩れ完勝ムードの試合最終盤に2点返されヒヤリとした。良い試合をしながらもそれを90分保てずペースが乱れたところで失点を喫することが課題となっていた。その要因は、最後まで運動量を維持できず交代選手がプレスの質を維持できずに相手チームに自由を与えたことにあった。
浦和戦では後半になっても運動量が落ちず、選手交代をしてからもプレスの質を落とさずに相手の自由を奪い続ける守備を継続できたことがこの試合を優位に進め勝利を引き寄せたポイントとなった。
これからの展望
<横浜FM>
過去残留争いをしたチームが最終的に残留を勝ち取ったケースを見ると、守備の立て直しに成功した例が多い。横浜FMの残り4試合はいずれも上位争いをしているチームであるが、浦和戦のようにセットプレーからの得点し、守備陣がきっちり抑えるという構図ができれば上位相手に勝ち点を積み重ねていく可能性は十分にある。
<浦和>
リーグ戦ここ6試合で1得点と得点力不足に悩む。相手ペナルティエリア近くまでボールを運ぶことはできても、そこから先で同じ絵を描けておらず、迷ってスピードダウンすることで相手守備陣の人数が揃ってしまう場面が多々見られた。質の高い攻撃の選手は多いため、相手守備陣が揃う前に個vs個の構図に持ち込むスピード感のある展開を増やせば自ずと得点機会は増えるのではないだろうか。