【名古屋グランパス】残留争いに終止符を! 降格圏に沈む横浜FCと直接対決の大一番

加藤雅大 Masahiro Kato

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今週末、10月18日(土)に行われる明治安田J1リーグ第34節。名古屋グランパスはアウェイ・ニッパツ三ツ沢球技場で、18位・横浜FCと対戦する。

代表ウィークによる中断期間を経て、いよいよリーグは残り5節の最終盤へ。この直接対決で勝てば残留が大きく近づき、負ければ再び勝ち点差は5に迫られる。まさに“運命の一戦”を迎える。

前節・C大阪戦の勢いを継続できるか

前節セレッソ大阪戦では、DF野上結貴とFW木村勇大のゴールで勝利。特にこの夏チームに加入した木村にとっては嬉しい移籍後初ゴール。チームに大きな勢いをもたらした。

さらにベテランGK武田洋平のビッグセーブも光り、第32節・鹿島戦の大敗から見事に立て直して勝ち点3を掴み取った。

横浜FCは夏の補強がピタリ的中

対する横浜FCは代表ウィーク中、ルヴァンカップ準決勝でサンフレッチェ広島と対戦。2戦合計1-4で敗退となってしまったが、クラブ史上初のカップ戦ベスト4入りを果たした。

このチームにとって何より大きいのは、夏の補強がピタリとハマりチームが一変したこと。FWアダイウトン、GKヤクブ・スウォビィクらJリーグ経験豊富な外国人選手が加入し、リーグ直近5試合は2勝2分1敗と好調を維持している。

また、特別指定でチームに加わっているDF細井響のロングスローも脅威。変幻自在なスローインから複数チャンスを生み出しており、セットプレー対応もカギとなりそうだ。

鍵を握るのは「守備」

横浜FCはリーグ戦直近6試合で複数失点なしと堅守が際立つ一方、攻撃では同じく6試合連続で複数得点がなく、得点力不足が課題。攻撃陣にはFWアダイウトンを中心とした外国人選手が並ぶと予想されるだけに、理不尽な一発には十分注意したい。

また、ホームの横浜FCはこの先、上位チームとの対戦を控えているだけに、今節で勝ち点3が求められる状況。前がかりに攻めてくる展開も想定されるだけに、名古屋としては守備で耐えつつ、カウンターから仕留めたいところ。先制点を許さず、相手の焦りを誘う展開に持ち込みたい。

中山離脱で左WBはどうなる?

前節のC大阪戦で右腕を骨折したMF中山克広が離脱。夏場以降縦への推進力をもたらせてきた左WBの主力を欠くのは大きな痛手だが、代役候補にはMF徳元悠平の名があがる。8月以降出場機会を減らしつつあるだけに、奮起となるか。

また今季様々なポジションをこなすMF和泉が左サイドに入る可能性も。前節はMF菊地がリーグ9戦ぶりの復帰を果たすなど、前線のタレントは揃いつつあるだけに、様々なバリエーションが考えられる。長谷川健太監督がどのような布陣を選択するのか。

U20W杯選出のピサノ・森もチーム復帰

U20W杯(チリ)を経験したGKピサノとDF森もチームに合流。惜しくもベスト16で敗退となったが、世界を相手に得た経験は大きいはず。

離脱中にはGK武田やDF野上が結果を残しているだけに、ポジション争いは一層激化しそうだ。若手とベテランの融合がチームの活性化となることを期待したい。

勝てば残留が大きく近づき、負ければ再び残留争いの渦中へ。名古屋にとって来シーズンへ向けた行方を左右する運命の一戦となる。

残りの試合状況を考えれば引き分け以上の結果が求められる中、どのような戦いとなるか。

 

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加藤雅大 Masahiro Kato

スポーティングニュース日本版コンテンツライター。愛知県出身。大学卒業後、テレビ局でスポーツ番組の制作に携わり、幅広い競技に関わる中でスポーツの奥深さに魅了される。現在はスポーツライターとして活動しており、競馬を中心に、野球やサッカーも担当。レースや試合の展望はもちろん、データや戦術、駆け引きといった要素にも注目。多角的な視点からスポーツの魅力を伝える。