10月10日(金)、キリンチャレンジカップ2025、日本vsパラグアイの試合が行われる。
本記事では、この注目の一戦の見どころ、および先発&勝敗予想をまとめる。
試合概要
- 試合日程:10月10日(金)
- 開始時刻:19:20キックオフ予定
- 会場(開催地):パナソニック スタジアム 吹田(大阪)
見どころ
日本代表にとって、今回のパラグアイ戦は「苦手な南米勢との2連戦」の初戦となる。これまで日本は南米勢と67試合を戦い、通算成績は17勝19分31敗。勝率では大きく劣っており、相性の悪さが数字にも表れている。屈強なフィジカルと巧みな駆け引きを兼ね備えた南米スタイルを相手に、どれだけ自分たちのリズムで試合を運べるかが大きなテーマとなる。
9月の米国遠征では、メキシコとアメリカを相手に1分1敗と未勝利に終わり、2試合連続無得点という苦しい結果に終わった。その流れを断ち切る意味でも、この一戦はチームにとって再出発の機会となる。だが現状、森保ジャパンは決して万全な状態ではない。
特に守備陣に怪我人が続出。冨安健洋、板倉滉、伊藤洋輝、町田浩樹、高井幸大といった主力センターバックが招集外で、ディフェンス面には不安が残る。ただその一方で、出場機会を得る控え組にとっては大きなアピールのチャンスでもある。代表定着を狙う新戦力たちが、南米の強力アタッカー陣を相手にどこまで粘り強く戦えるかに注目だ。
一方の攻撃陣には明るい材料も多い。欧州各地で活躍する堂安律、鎌田大地、上田綺世らがそれぞれ所属クラブで好調を維持している。彼らの活躍によって得点力不足を払拭できるかどうかが、日本が流れを取り戻すカギとなりそうだ。
一方のパラグアイは、南米予選を7勝7分4敗の6位で終え、4大会ぶりとなるワールドカップ出場権を手にした。アルゼンチンやブラジルといった強豪国にも勝利を収めており、守備をベースにした堅実な戦いぶりが光る。予選18試合での総得点は14と攻撃面では課題を残すが、失点はわずか10に抑えており、組織的な守備力は健在だ。
コンディションやメンバー構成が限られる中でも、日本代表がいかにして自分たちのサッカーを貫き、苦手な南米勢を相手に結果を出せるか。2026年W杯アジア最終予選を見据えるうえでも、内容と結果の両面が問われる重要な一戦となる。
先発予想
日本代表のスタメン予想(3-4-2-1)
- GK #1 鈴木彩艶
- DF #4 渡辺剛
- DF #3 谷口彰悟
- DF #22 瀬古歩夢
- MF #10 堂安律
- MF #21 佐野海舟
- MF #17 田中碧
- MF #13 中村敬斗
- MF #8 南野拓実
- MF #15 鎌田大地
- FW #18 上田綺世
パラグアイ代表のスタメン予想(4-2-3-1)
- GK #1 ロベルト・フェルナンデス
- DF #4 フアン・カセレス
- DF #15 グスタボ・ゴメス
- DF #3 オマル・アルデレーテ
- DF #6 ジュニオール・アロンソ
- MF #10 ミゲル・アルミロン
- MF #14 アンドレス・クバス
- MF #16 ダミアン・ボバディジャ
- MF #8 ディエゴ・ゴメス
- FW #9 アントニオ・サナブリア
- FW #21 ロナルド・マルティネス
注目選手:斉藤光毅(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)

先述の通り、今回の日本代表にはクラブチームで好調を維持する選手が多く、南米のパラグアイを相手にどんなサッカーを見せてくれるのか、非常に楽しみな一戦となる。
その中でも筆者が最も注目しているのが、今回A代表に初招集された斉藤光毅だ。パリ五輪代表で背番号10を背負ったドリブラーが、ついに満を持してA代表デビューを迎える可能性がある。
現在イングランド2部のQPRに所属する同選手は、今季チームの主力として存在感を増している。得点に直結するプレーだけでなく、守備面での献身性もあり、クラブ内でも着実に信頼を勝ち取っている。
最大の武器は、相手DFを一瞬で置き去りにするキレのあるドリブル。細かいタッチとステップで相手を翻弄し、三笘薫や中村敬斗、相馬勇紀といった他のウイング陣とは異なるテンポとアクセントをもたらす。
現在三笘が負傷離脱中という状況もあり、斉藤にとっては絶好のチャンス。若きドリブラーが代表の舞台でどんな輝きを放つのか、目が離せない。
勝敗予想
日本代表とパラグアイ代表の通算対戦成績は11戦5勝4分2敗。南アフリカW杯でのPK戦敗退という苦い記憶もあるが、それ以降の4試合はいずれも日本が勝利しており、相性は悪くない。
もっとも、今回の日本代表はキャプテン・遠藤航をはじめ主力に負傷者が多く、コンディション面で不安を抱えているのも事実。対するパラグアイは、競争の激しい南米予選でも安定した戦いを見せており、決して侮れない相手だ。
スコア予想:日本代表 1-1 パラグアイ代表
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