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欧州CL決勝 インテルvsパリ・サンジェルマン見どころは? UEFAチャンピオンズリーグ2024-2025

小鷹理人 Masato Odaka

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日本時間6月1日、ヨーロッパサッカーの頂点を決める戦い、UEFAチャンピオンズリーグ決勝がドイツ・ミュンヘンで行われる。2010年以来の優勝を狙うインテルとクラブ初のチャンピオンズリーグ制覇を目指すパリ・サンジェルマンが戦う。

ここでは、決勝戦の見どころについて解説する。

守備のインテル VS 攻撃のPSG

インテル:精緻な守備とカウンター

シモーネ・インザーギ監督のもと、インテルは3-5-2のシステムを採用。コンパクトなブロック守備からボールを奪い、ワンタッチ・ツータッチの速い展開でカウンターへ移行する。特に右ウイングバックのダンフリースと、FWのテュラムが縦への推進力を発揮し、攻撃の起点となっている。

準決勝ではバルセロナと撃ち合い、2戦合計7-6で勝利。堅守速攻だけでなく、撃ち合いでも勝てる柔軟性を証明した。

パリ・サンジェルマン(PSG):創造性と流動性を武器に

ルイス・エンリケ監督が率いるPSGは、4-3-3をベースとしたポゼッション主体の攻撃サッカーを展開。ドゥエ、デンベレ、そして冬にナポリから加入したクヴァラツヘリアといった前線のタレントが、個人技と連携を融合させてゴールを狙う。

特にクヴァラツヘリアの加入は、攻撃の幅と予測不能性をさらに高め、デンベレとの相乗効果を生んでいる。流動的にポジションを入れ替えるスタイルは、相手守備を混乱させる。

注目選手

「10番」対決:ラウタロvsデンベレ

背番号「10」。これは、チームの象徴であり、最も信頼されるエースがつける特別な番号だ。

インテルの10番は、キャプテンのラウタロ・マルティネス。今季CLで9得点を記録し、リーダーシップと決定力を兼ね備えるストライカーだ。

一方、PSGの10番はウスマン・デンベレ。今大会8得点を挙げ、個人技とスピードで数多くの決定機を生み出してきた。

両者ともに攻撃の中心であり、決勝の舞台で「10番」がどのような働きをみせるかが勝敗を大きく左右するだろう。

守護神対決:ゾマーvsドンナルンマ

ゴールマウスを守るのは、いずれもチームの要となる守護神だ。両チームのGKは、準決勝で圧巻のパフォーマンスを見せた。

インテルのGKヤン・ゾマーは36歳のベテラン。身長183cmとGKとしては小柄だが、卓越したポジショニングと反応速度で数々のセーブを見せている。準決勝では14本のシュートを止め、勝利に貢献した。

PSGのGKジャンルイジ・ドンナルンマは、196cmの長身を誇る26歳。高さと反射神経を活かしたセービングは世界屈指で、ハイボール処理にも安定感がある。

どちらが「最後の砦」としてチームを救うのか。守護神対決にも注目が集まる。

クラブの歴史をかけた戦い

インテルは、2010年以来となる15年ぶりの欧州制覇を目指す。前回決勝に進んだのは2022–23シーズンで、マンチェスター・シティに0-1で惜敗している。再び頂点に立ち、伝統あるクラブとしての誇りを示したいところだ。

一方、PSGは2019–20シーズンに続く2度目の決勝進出。前回はバイエルンに0-1で敗れ、あと一歩で涙をのんだ。今回はエムバペ退団後の「新生PSG」として、クラブ史上初の欧州王者の称号を狙う。

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⚽️試合概要

  • 大会名:UEFAチャンピオンズリーグ2024-2025決勝 
  • 対戦カード:パリ・サンジェルマンvsインテル
  • 開始時刻:日本時間6月1日(日)4:00キックオフ予定
  • 会場:アリアンツ・アレーナ(ドイツ・ミュンヘン)

小鷹理人 Masato Odaka

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。南アフリカW杯を機にサッカーに魅了され、欧州サッカーを中心に幅広く観戦。大学・大学院でスポーツマネジメントを専攻し、理論と実践の両面からスポーツを追求。フットサル部では全国大会出場経験あり。趣味はスポーツ観戦でサッカー、格闘技、MLBなど幅広く観戦。NBAは現在勉強中。