ローマのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、自分の目を疑っただろう。
10月3日(現地2日)に行われた欧州ヨーロッパリーグ・リーグフェーズ第2節のリール戦で、ローマは0-1と敗れた。ホームでの黒星が痛手だったのは当然だが、大きな話題となったのが、ローマがPKのチャンスを得ながら、3回連続で失敗したことだ。
1点を追っていたローマは終盤にPKを獲得。アルテム・ドフビクが蹴ったが、リールGKベルケ・エゼルに阻まれる。ところが、再びVARの介入でリールの選手がエリア内に入っていたことが判明。PKはやり直しとなった。
しかし、再びキッカーを務めたドフビクは、このチャンスを生かせない。1本目と同じ方向に蹴ったが、再び相手守護神にセーブされてしまう。だが、今度は蹴る前にエゼルがラインを飛び出していたとの判定で、またもPKがやり直しとなる。
ローマは2回連続で失敗したドフビクから、マティアス・スレにキッカーを変更した。だが、ドフビクとは反対方向に蹴ったスレのPKもエゼルにセーブされてしまう。結局、同点に追いつくチャンスを逸したローマは、そのまま敗北を喫した。
『Gazzetta dello Sport』によると、ガスペリーニ監督は試合後に「人生でこのようなのは見たことがない」と話している。
「誓って言うが、3本連続でPK失敗なんてこれまでなかった。ひとつの試合でPK失敗が3回というのはあったかもしれない。だが、(一つのPKで)3連続の失敗なんてないよ。少なくとも、私は見たことがない。残念だよ。唯一無二のチャンスだったからね。結果に影響したのは確かだ」
「我々は試合前にキッカーを決める。ロレンツォ・ペッレグリーニがいたら彼が蹴っていた。でも、ドフビクとスレもキッカー候補なんだ。以前にも蹴ったことがある。ドフビクが決めていたら、まったく違う話をしていたことだろう」
欧州の舞台で開幕2連勝を逃したローマは、10月5日のセリエA第6節でフィオレンティーナと敵地で対戦する。
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