NFLは第60回スーパーボウルのハーフタイムショーでさらなる世界進出を図る。
現地9月28日(日)、NFLは第60回スーパーボウルのハーフタイムショーのパフォーマーとしてBad Banny(バッド・バニー)の出演を発表した。第59回大会で観客を魅了したケンドリック・ラマーに続き、プエルトリコ出身のスーパースターがサンタクララに登場することとなった。
発表前にはアデル、マイリー・サイラス、テイラー・スウィフトといった名前が挙がっていたが、リーグは31歳のグラミー賞受賞者という全く異なる方向性をチョイスした。
.@sanbenito. Super Bowl LX. Santa Clara. February 2026. #AppleMusicHalftime #SBLX @AppleMusic @SNFonNBC @RocNation pic.twitter.com/CMn8BtUGzV
— NFL (@NFL) September 29, 2025
Bad Bunnyとは?
プエルトリコ出身のラッパー兼プロデューサーであるBad Bunnyは、ラテンアメリカをはじめ世界中で最も人気のあるミュージシャンの一人だ。Instagramのフォロワー数は約5000万人に達し、ソーシャルメディア上でも圧倒的な影響力を持つ。グラミー賞を3度受賞しており、ビルボード・ミュージック・アワードでは8度の受賞歴がある。
バッド・バニーは2025年リリースの『Debí Tirar Más Fotos』(デビ・ティラール・マス・フォトス)をはじめ、これまでに6枚のアルバムを発表している。作品の多くはスペイン語で、ラテンアメリカで最初に人気に火がついた。『サタデー・ナイト・ライブ』で2度のホストを務めたほか、Netfliexで配信中の『俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル2』にカメオ出演も果たしている。
「今の気持ちは自分個人を超えたものだ。先人たちが無数のヤードを駆け抜けてくれたおかげで、自分がタッチダウンを決めることができた」とバッド・バニーはNFLの発表の中で語った。「これは自分の同胞、文化、そして歴史のものだ」
NFLとともにハーフタイムショーの運営をサポートするエンターテインメント会社Roc Nationのジェイ・Zは、Bad Bunnyのプエルトリコにおける功績を称えた。「ベニートがプエルトリコのために成し遂げ、今も続けていることは本当に感動的だ」と彼はNFLの発表で語った。
「世界最大の舞台に彼を迎えられることを光栄に思う」
NFLグローバルイベント制作担当上級副社長のジョン・バーカー氏は、Bad Bunnyが「今日の音楽シーンを定義するグローバルなエネルギーと文化的活気を体現している」と述べた。
Bad Bunnyがこれまでスーパーボウルに登場したことは?
Bad Bunnyがスーパーボウルのハーフタイムショーに出演するのは今回が初めてとなり、そのパフォーマンスが大いに期待される。
2026年のスーパーボウルはどこで開催される?
第60回スーパーボウルはカリフォルニア州サンタクララにあるサンフランシスコ・49ersの本拠地、リーバイス・スタジアムで開催される。
リーバイス・スタジアムでは過去に一度、第50回スーパーボウルが開催された。その試合ではデンバー・ブロンコスがカロライナ・パンサーズを24対10で破った。
ベイエリアでの開催はこれで3度目となる。リーバイス・スタジアム建設前、1985年にはサンフランシスコがカリフォルニア州パロアルトのスタンフォード・スタジアムで第19回スーパーボウルが開催された。
過去のスーパーボウル・ハーフタイムショー出演者一覧
回 | 開催年 | 出演者 |
1 | 1967 | アリゾナ大学とグランブリング州立大学のバンドによる「Super Sighs and Sounds」 |
2 | 1968 | グランブリング州立大学バンド |
3 | 1969 | フロリダ A&M 大学のバンドとマイアミ地域の高校のバンドによる「America Thanks」 |
4 | 1970 | サザン大学バンド、アル・ハート、ライオネル・ハンプトン、ドク・セヴェリンセン、マルグリット・ピアッツァによる「Tribute to New Orleans」 |
5 | 1971 | サウスイースト・ミズーリ州立大学バンド |
6 | 1972 | エラ・フィッツジェラルド、キャロル・チャニング、アル・ハート、米海兵隊訓練チームによる「Salute to Louis Armstrong」 |
7 | 1973 | ミシガン大学バンド、アンディ・ウィリアムズ、ウッディ・ハーマンによる「Happiness Is…」 |
8 | 1974 | テキサス大学バンドによる「ミュージカル・アメリカ」 |
9 | 1975 | マーサー・エリントンとグランブリング州立大学のバンドによる「Tribute to Duke Ellington」 |
10 | 1976 | Up With Peopleによる「200 Years and Just a Baby: A Tribute to America's Bicentennial」 |
11 | 1977 | ウォルト・ディズニー・プロダクションズによる「It's a Small World」 |
12 | 1978 | ピート・ファウンテン、アル・ハート、ザ・アパッチ・バンドによる「From Paris to the Paris of America」 |
13 | 1979 | ケン・ハミルトンと様々なバンドによる「Salute to the Caribbean」 |
14 | 1980 | アップ・ウィズ・ピープルによる「A Salute to the Big Band Era」 |
15 | 1981 | ピート・ファウンテンとサザン大学バンドによる「A Mardi Gras Festival」 |
16 | 1982 | アップ・ウィズ・ピープルによる「A Salute to the 60's and Motown」 |
17 | 1983 | 「KaleidoSUPERscope」 |
18 | 1984 | ウォルト・ディズニー・プロダクションズによる「Salute to the Superstars of the Silver Screen」 |
19 | 1985 | トップス・イン・ブルーによる「A World of Children's Dreams」 |
20 | 1986 | アップ・ウィズ・ピープルによる「Beat of the Future」 |
21 | 1987 | ディズニーと高校バンドによる「Salute to Hollywood's 100th Anniversary and The Land of Make Believe」 |
22 | 1988 | チャビー・ チェッカー、88 グランド ピアノ、ロケッツ、南カリフォルニア大学とサンディエゴ州立大学のバンドによる「Something Grand」 |
23 | 1989 | 「BeBop Bamboozled」 |
24 | 1990 | ダグ・ カーショー、イルマ・トーマスによる「Salute to New Orleans」とピーナッツ・キャラクター40周年 |
25 | 1991 | ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックによる「A Small World Salute to 25 Years of the Super Bowl」 |
26 | 1992 | グロリア・エステファン、フィギュアスケーターのブライアン・ボイタノ、ドロシー・ハミルによる「Winter Magic」 |
27 | 1993 | マイケル・ジャクソンによる「Heal the World」 |
28 | 1994 | クリント・ブラック、ターニャ・タッカー、トラヴィス・トリット、ワイノナ、ナオミ・ジャッドによる「Rockin' Country Sunday」 |
29 | 1995 | トニー・ベネット、パティ・ラベル、アルトゥーロ・サンドヴァル、マイアミ・サウンド・マシーンによる「Indiana Jones and the Temple of the Forbidden Eye」 |
30 | 1996 | ダイアナ・ロスによる「Take Me Higher: A Celebration of 30 Years of the Super Bowl」 |
31 | 1997 | ダダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジェームス・ベルーシ、ジェームス・ブラウン、ZZトップによる「Blues Brothers Bash」 |
32 | 1998 | ボーイズ II メン、スモーキー ロビンソン、クイーン ラティファ、マーサ リーブス、テンプテーションズによる「A Tribute to Motown's 40th Anniversary」 |
33 | 1999 | スティービー・ワンダー、グロリア・エステファン、ビッグ・バッド・ブードゥー・ダディ、サヴィオン・グローバーによる「Celebration of Soul, Salsa and Swing」 |
34 | 2000 | フィル・コリンズ、クリスティーナ・アギレラ、エンリケ・イグレシアス、トニ・ブラクストンによる「A Tapestry of Nation」 |
35 | 2001 | エアロスミス、ブリトニー・スピアーズ、メアリー J. ブライジ、ネリーによる「The Kings of Rock and Pop」 |
36 | 2002 | U2 |
37 | 2003 | シャナイア・トゥエイン、ノー・ダウト、スティング |
38 | 2004 | ジャネット・ジャクソン、ジャスティン・ティンバーレイク、キッド・ロック、P・ディディ、ネリー、ジェシカ・シンプソンによる「Choose or Lose」 |
39 | 2005 | ポール・マッカートニー |
40 | 2006 | ザ・ローリングストーンズ |
41 | 2007 | プリンス |
42 | 2008 | トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズ |
43 | 2009 | ブルース・スプリングスティーン & The E Street Band |
44 | 2010 | ザ・フー |
45 | 2011 | ブラック・アイド・ピーズ(ゲスト:アッシャー、スラッシュ) |
46 | 2012 | マドンナ (ゲスト: Cee Lo Green、LMFAO、M.I.A. 、ニッキー・ミナージュ) |
47 | 2013 | ビヨンセ(ゲスト:デスティニーズ・チャイルド) |
48 | 2014 | ブルーノ・マーズ(ゲスト:レッド・ホット・チリ・ペッパーズ) |
49 | 2015 | ケイティ・ペリー(ゲスト:ミッシー・エリオット、レニー・クラヴィッツ) |
50 | 2016 | コールドプレイ(ゲスト:ビヨンセ、ブルーノ・マーズ) |
51 | 2017 | レディー・ガガ |
52 | 2018 | ジャスティン・ティンバーレイク |
53 | 2019 | マルーン 5 (ゲスト:トラヴィス・スコット、ビッグ・ボーイ) |
54 | 2020 | シャキーラ、ジェニファー ロペス(ゲスト:バッド・バニー、 J.バルヴィン) |
55 | 2021 | ザ・ウィークエンド |
56 | 2022 | ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、エミネム、メアリー・J・ブライジ、ケンドリック・ラマー |
57 | 2023 | リアーナ |
58 | 2024 | アッシャー |
59 | 2025 | ケンドリック・ラマー(ゲスト:SZA) |
60 | 2026 | Bad Bunny(バッド・バニー) |
原文:Super Bowl 60 halftime show: Bad Bunny named headline performer for 2026 title game in Santa Clara
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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