NFLの2025年シーズンが開幕目前となる中、シェドゥーア・サンダースをめぐるストーリーは続いている。
ラムズのレジェンドであり、NFLの殿堂入り選手であるエリック・ディッカーソン氏はNFLがサンダースに対して明確な意図を持っていたと言う。
「NFLは各チームに『彼をドラフトで指名するな。彼を見せしめにする』と伝えていた」とディッカーソン氏は語った。
「これは非常に信頼できる情報源からの情報だ。確かな情報筋だ。その情報源によれば、誰かがクリーブランド・ブラウンズに電話をかけて『やめておけ。彼をドラフトで指名するな』と伝えたと言う」
サンダースはNFLドラフト直前までの数ヶ月間、1巡目指名候補選手と予想されていた。しかし、彼は5巡目まで指名されることなく、ブラウンズの最終指名選手となった。
事前に高い評価を受けていたクォーターバック（QB）がなぜ他のQBの後塵を拝し、ここまで指名順位を落としたのか、多くの人が疑問視していた。
サンダースの性格が一部の人々に好印象を与えなかったこと、また彼の父親であるコロラド大学ヘッドコーチのディオン・サンダースの存在がこの急落の要因となった可能性が高いとされている。
もしNFL内でサンダースのドラフト評価を意図的に下げるための組織的な計画が存在したのであれば、それは許しがたい行為であり、最終的に調査の対象となる可能性もある。
現在、サンダースはブラウンズの4人のQBの1人としてロスター入りを争っている。通常、レギュラーシーズンに4人のクォーターバックをロスターに抱えるチームはない。しかし、ブラウンズは例外となる可能性がある。
サンダースの最大のライバルの一人は、彼より前の3巡目で指名されたオレゴン大学卒のルーキー、ディロン・ゲイブリエルだ。
「ブラウンズがサンダースよりもゲイブリエルを信頼していることは、今では明らかだ」と、スポーツニュースサイト『The Athletic』 のジェイソン・ロイド氏は書いている。
「練習機会の配分が最も明確な証拠だが、限られたプレシーズンでの出場機会でそれぞれが求められている役割にもそれは表れている」
サンダースを巡るストーリーはまだしばらく続いていきそうだ。
原文：Rams legend Eric Dickerson says NFL told teams not to draft Shedeur Sanders, warned Browns
翻訳・編集：石山修二（スポーティングニュース日本版編集部）
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