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【NFL2025 プレビュー】レギュラーシーズン順位からプレイオフ、第60回スーパーボウルまで完全予想

Vinnie Iyer

石山修二 Shuji Ishiyama

【NFL2025 プレビュー】レギュラーシーズン順位からプレイオフ、第60回スーパーボウルまで完全予想 image

ナショナルフットボールリーグ(NFL)の2025年シーズンが日本時間5日(金)に開幕する。今シーズンはどんな戦いが繰り広げられ、プレーオフに進出する14チームにはどんなサプライズが待っているだろうか?

かつて『パリティ』が叫ばれていた時代と比べれば、MVP級のQBを擁するチームとそうでないチームの間には格差が生まれている。カンザスシティ・チーフスやフィラデルフィア・イーグルスといったエリート級のクォーターバック、攻守に豊富なタレントを抱えるチームは着実に白星を積み重ねていくだろう。

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そして来年の2月8日(日本時間2月9日)にカリフォルニア州サンタクララで行われる第60回スーパーボウルは、順当に優勝候補が制する構図になると予想される。ここでは、各地区の順位予想からプレイオフ、そしてスーパーボウルまでの道のりを完全予想していく。

NFL2025 レギュラーシーズン予想

AFC東地区

  1. バッファロー・ビルズ (14勝3敗)
  2. ニューイングランド・ペイトリオッツ (7勝10敗)
  3. ニューヨーク・ジェッツ (6勝11敗)
  4. マイアミ・ドルフィンズ (4勝13敗)

昨季のリーグMVPクォーターバック、ジョシュ・アレンを擁し、層の厚い守備陣とジェームズ・クックを軸とした強力なラン攻撃がチームを支えるビルズのチーム力は今季も安定している。マイク・ブラベル・ヘッドコーチ率いるペイトリオッツは話題性はあるが、その真価が見られるのは2026年以降になるだろう。ブラベルと比べるとジェッツの新ヘッドコーチ、アーロン・グレンの一年目は厳しいものとなると予想される。そしてドルフィンズはタフなスケジュールに直面し、マイク・マクダニエル・ヘッドコーチ時代の終焉を向けることになりそうだ。

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AFC北地区

  1. ボルティモア・レイブンズ  (11勝5敗)
  2. シンシナティ・ベンガルズ (10勝7敗)
  3. ピッツバーグ・スティーラーズ (9勝8敗)
  4. クリーブランド・ブラウンズ  (4勝13敗)

スティーラーズにアーロン・ロジャースが加わり、ブラウンズでは元レイブンズのジョー・フラッコが先発QBとなることで、この地区でスーパーボウルに出場していないQBは2度のリーグMVPラマー・ジャクソンだけとなった。それでもジャクソンは今季もチームを再び大舞台へ導くにふさわしい活躍を見せるだろう。またジョー・バロウもチームの守備面での弱点を克服し、ベンガルズを再びプレーオフに導くと予想される。一方、現役最終年となる可能性の高いロジャースは堅実なシーズンを送り、21シーズン連続で勝率5割以上を記録してきたマイク・トムリン・ヘッドコーチの記録継続させるだろう。

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AFC南地区

  1. ジャクソンビル・ジャガーズ (9勝8敗)
  2. ヒューストン・テキサンズ (8勝9敗)
  3. テネシー・タイタンズ (5勝12敗)
  4. インディアナポリス・コルツ (4勝13敗)

ジャガーズは新ヘッドコーチのリアム・コーエンを迎えたことで、攻撃面で大きく飛躍する可能性を秘めている。『二刀流』トラビス・ハンターをドラフトで指名したように、新コーチ陣とGMのコンビが作るチームは注目に値する。QBトレバー・ローレンスは新体制の下で復活を遂げ、C.J.ストラウド率いるテキサンズから地区優勝を奪い返すだろう。今年のドラフト全体1位指名QBキャム・ウォードはタイタンズに近い将来の復活の兆しをもたらす一方、コルツは2026年を見据えてQBのポジションを刷新する必要に迫られる。

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AFC西地区

  1. カンザスシティ・チーフス (14勝3敗)
  2. ロサンゼルス・チャージャーズ (12勝5敗)
  3. デンバー・ブロンコス (11勝6敗)
  4. ラスベガス・レイダース (6勝11敗)

アンディ・リード、ジム・ハーボー、ショーン・ペイトンといった勝利の経験を持つヘッドコーチたちが揃うこの地区に、新たにピート・キャロルが加わった。チーフスは充分な戦力を備えており、かつてペイトリオッツが『ダイナスティ』を築いていた時のように今年も快進撃を見せるはずだ。そしてハーボー体制2年目を迎えるチャージャーズは昨年以上に力を発揮すると予想される。ブロンコスはチームの看板である守備陣が2年目QBボー・ニックスとチームを支えていくだろう。レイダースがこの地区で勝ち抜くにはまだ多くの要素が必要だ。

NFC東地区

  1. フィラデルフィア・イーグル (11勝6敗)
  2. ワシントン・コマンダーズ (11勝6敗)
  3. ダラス・カウボーイズ (7勝10敗)
  4. ニューヨーク・ジャイアンツ (4勝13敗)

ジェイレン・ハーツとジェイデン・ダニエルズの両QBがレギュラーシーズンのMVP候補となる活躍を見せ、イーグルスとコマンダーズはこの地区の新たなライバル関係を築いていくことになる。両チームに大きな力の差はなく、スーパーボウル出場に向けて終盤まで競い合うと予想される。その結果として、混乱の続くカウボーイズと再建モードのジャイアンツは苦しい戦いを強いられるだろう。

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NFC北地区

  1. デトロイト・ライオンズ (11勝6敗)
  2. シカゴ・ベアーズ (10勝7敗)
  3. ミネソタ・バイキングス (9勝8敗)
  4. グリーンベイ・パッカーズ (8勝9敗)

ライオンズはベン・ジョンソンを欠いても大きく攻撃力がダウンすることはないだろう。一方、ジョンソンの戦術と指導力はベアーズを地区2位へとステップアップさせる大きな力となる。バイキングスは去年以上に未知数なQBの状況から両チームに遅れをとっている。パッカーズは他チームが攻撃面で厚みと信頼性を増している現状を考えると、後退を強いられることになりそうだ。

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NFC南地区

  1. タンパベイ・バッカニアーズ  (10-7)
  2. アトランタ・ファルコンズ (8-9)
  3. カロライナ・パンサーズ (7-10)
  4. ニューオーリンズ・セインツ (3-14)

かつては混戦状態だったこの地区は、パンサーズがチームを建て直しつつあり、ファルコンズも力をつけていることで状況は流動的だ。そんな中、トム・ブレイディからベイカー・メイフィールドへとスムーズな移行を見せたバッカニアーズが昨年は地区を制した。今シーズンもその優位は続きそうだ。

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Brock Purdy

NFC西地区

  1. サンフランシスコ・49ers (14勝3敗)
  2. ロサンゼルス・ラムズ (11勝6敗)
  3. シアトル・シーホークス (7勝10敗)
  4. アリゾナ・カーディナルス (5勝12敗)

49ersのQBブロック・パーディはスーパーボウルを勝ち取ることで、高額年俸を手にするQBの中でもトップクラスではないという声を封じたいところだ。故障者や出場停止で序盤戦のパス攻撃に戦力を欠く今シーズンは、パーディにとってその実力を証明する良い機会と言える。ロバート・サラーが守備陣を再構築し、49ersは比較的楽な対戦スケジュールでしっかりと勝ち星を積み上げていくだろう。ショーン・マクベイが組み立てる攻撃陣と若手中心の守備陣がいるラムズもそう大きく落ち込むことはない。

AFC プレイオフ予想

  1. バッファロー・ビルズ
  2. カンザスシティ・チーフス
  3. ボルティモア・レイブンズ
  4. ジャクソンビル・ジャガーズ
  5. ロサンゼルス・チャージャーズ
  6. デンバー・ブロンコス
  7. シンシナティ・ベンガルズ

ワイルドカード・ラウンド:チーフスがベンガルズに勝利、レイブンズがブロンコスに勝利、チャージャーズがジャガーズに勝利

ディビジョナル・ラウンド:ビルズがチャージャーズに勝利、チーフスがレイブンズに勝利 

AFCチャンピオンシップ:ビルズがチーフスに勝利

ジョシュ・アレンを擁するビルズは何年もの間、AFC制覇を期待されてきた。QB、ラン攻撃、守備に加え、ホームアドバンテージも味方につけ、今年こそはビルズがチーフスの壁を乗り越えてスーパーボウル出場を勝ち取るだろう。

チーフスやレイブンズをはじめ、有力なライバルチームにはそれぞれ弱点がある。それがビルズの32年ぶりのスーパーボウル出場の扉を開くことになる。

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NFC プレイオフ予想

  1. サンフランシスコ・49ers
  2. フィラデルフィア・イーグルス
  3. デトロイト・ライオンズ
  4. タンパベイ・バッカニアーズ
  5. ワシントン・コマンダーズ
  6. ロサンゼルス・ラムズ
  7. シカゴ・ベアーズ

ワイルドカード・ラウンド:イーグルスがベアーズに勝利、ラムズがライオンズに勝利、コマンダーズがバッカニアーズに勝利

ディビジョナル・ラウンド:49ersがラムズに勝利、イーグルスがコマンダーズに勝利

NFCチャンピオンシップ:49ersがイーグルスに勝利

カイル・シャナハン率いる49ersのゴールはスーパーボウル制覇であり、そのためには故障者を抱えながらもレギュラーシーズンで勝ち続ける必要がある。2024年シーズンの不振から今季は楽なスケジュールが組まれていることはその上で追い風になるだろう。プレイオフを通じてリーバイス・スタジアムで戦い続けられるというホームフィールド・アドバンテージは大きな武器になる。

NFCは強豪揃いだが、シャナハン監督との経験とフランチャイズQBブロック・パーディへの新たな信頼、そして守備陣の安定が相まって、49ersはプレーオフで最も有利な立場を築くはずだ。

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第60回スーパーボウル

  • 49ers 30-27 ビルズで49ersの勝利

49ersが州内のライバル・チャージャーズをマイアミでの第29回スーパーボウルで破って以来31年ぶりとなるロンバルディ杯を掲げると予想する。49ersはアレンとパーディのQB対決となる今回のスーパーボウルでこれまでの敗北経験を生かし、念願のリングを手にするだろう。自身の本拠地で開催されるスーパーボウル制覇は、49ersがドルフィンズを下した第19回スーパーボウルを思い起こさせる。

原文:NFL predictions 2025: Sporting News' expert picks for final standings, playoffs and Super Bowl 60
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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Vinnie Iyer

Vinnie Iyer has been with The Sporting News since 1999, not long after graduating from Northwestern University’s Medill School of Journalism. He has produced NFL content for more than 20 years, turning his attention to full-time writing in 2007. Vinnie covers every aspect of the NFL for TSN including draft prospects analysis, gambling and fantasy football. He also represents TSN as host of the “Locked On Fantasy Football” podcast on the Locked On network. 

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。