2025年のレギュラーシーズンを勝ち抜き、NFLプレイオフ進出が有力視される14チームはどこか? そして、第60回スーパーボウルに向けてホームフィールド・アドバンテージを獲得するチームはどこなのか?
ここでは、第10週のマンデーナイト、イーグルvsパッカーズ戦を前に、両カンファレンスのプレーオフ進出枠の最新状況をチェックする。
NFL第10週(マンデーナイト前)時点のプレイオフ進出チーム
AFC

1. インディアナポリス・コルツ(8勝2敗、AFC南地区1位)
コルツは日曜日、ベルリンのインターナショナルゲームでオーバータイムの末にファルコンズを下した。この勝利で成績はブロンコスと並んだ。ブロンコスはサースデイナイトでレイダースに勝利しているが、コルツは第2週にホームでブロンコスに勝利しているためタイブレイクで優位に立つ。コルツは第11週のバイウィークの後、第12週にカンザスシティでのチーフス戦に臨む。
2. デンバー・ブロンコス(8勝2敗、AFC西地区1位)
ブロンコスはレイダースに勝利し、コルツ、ペイトリオッツと並走している。第11週にはホームでのカンザスシティ戦というAFC西地区の行方を占う重要な一戦を迎える。
3. ニューイングランド・ペイトリオッツ(8勝2敗、」AFC東地区1位)
ペイトリオッツは第10週タンパベイでのNFCの強豪バッカニアーズとの対戦を制し、コルツとブロンコスと並んでいる。AFC東地区内では今週敗れたビルズに対して残り8週間で2ゲーム差のリードを築いた。
4. ピッツバーグ・スティーラーズ(5勝4敗、AFC北地区1位)
第9週のコルツ戦で勝利を収め、地区首位争いで優位に立ったが、第10週アウェイのチャージャーズ戦に敗れ、復調しつつあるレイブンズの足音が聞こえ始めている。レイブンズとはこの先2試合を残しているだけに、この直接対決が鍵を握ることになりそうだ。
5. ロサンゼルス・チャージャーズ (6勝3敗、AFC西地区2位)
日曜夜のマンデーナイトでスティーラーズを下し、ジム・ハーボー監督率いるチャージャーズは地区首位ブロンコスを1.5ゲーム差で追い、地区3位のチーフスには1ゲーム差をつけている。最低でもワイルドカード枠でのプレイオフ出場には好位置にいる。
6. バッファロー・ビルズ(6勝3敗、AFC東地区2位)
ビルズは第9週でチーフスに勝利した興奮も冷めやらぬうちに、今週ドルフィンズに精彩を欠いた試合で敗れ、ペイトリオッツには2ゲーム差をつけられた。またプレイオフ争いではチャージャーズに先行され、ジャガーズとの差を広げることもできなかった。
7. ジャクソンビル・ジャガーズ(5勝4敗、AFC南地区2位)
ジャガーズは第10週のヒューストン戦で第4Qに26失点するという衝撃的な大崩れから敗戦を喫した。それでも第10週に3年連続AFC王者チーフスに勝利したことからタイブレイクでなんとかプレイオフ圏内に踏みとどまっている。
プレイオフ圏内を狙うチームは?
8. カンザスシティ・チーフス (5勝4敗)
9. ヒューストン・テキサンズ (4勝5敗)
10. ボルティモア・レイブンズ (4勝5敗)
11. シンシナティ・ベンガルズ (3勝6敗)
チーフスは第10週のバイウィークの時点でプレーオフ圏外という異例の状況にある。レイブンズもまた予想外のプレーオフ圏外にいるが、AFC北地区制覇へ巻き返しを図りつつある。テキサンズは日曜日にジャガーズを破り、薄れつつあったワイルドカード進出の可能性をわずかに高めた。一方、開幕前には評価の高かったベンガルズは勢いが衰えつつある。
その他のチーム
12. マイアミ・ドルフィンズ (3勝7敗)
13. ニューヨーク・ジェッツ (2勝7敗)
14. ラスベガス・レイダース (2勝7敗)
15. クリーブランド・ブラウンズ (2勝7敗)
16. テネシー・タイタンズ (1勝8敗)
ドルフィンズがビルズを下すアップセットを演じたほか、ジェッツはブラウンズを破って、NFL最下位から一歩抜け出した。一方レイダースとブラウンズは敗れ、NFL最下位のタイタンズとの差は1ゲームのままとなっている。
NFC

1. シアトル・シーホークス(7勝2敗、NFC西地区1位)
シーホークスはカンファレンス内の成績でラムズに優っており、タイブレイクで首位に立っている。第1週で敗れた地区3位の49ersには1.5ゲーム差をつけている。第10週カーディナルスに勝利しシーズンスイープを達成したことで首位を維持し、マンデーナイトを前にイーグルスを抜き去った。もしイーグルスがマンデーナイトのパッカーズ戦に勝利すれば、カンファレンス内での成績によるタイブレイクでイーグルスが再び首位となる。
2. フィラデルフィア・イーグルス(6勝2敗、NFC東地区1位)
スーパーボウル連覇に向け、イーグルスは再び主導権を握りつつある。ここまでバッカニアーズとラムズを相手に重要な勝利を収めており、月曜夜のランボー・フィールドでのパッカーズ戦でも勝利すれば、ホームフィールドアドバンテージ獲得に向けてタイブレイクを握ることができる。シーホークスが勝ち続けているだけに遅れは取れない一戦だ。
3. グリーンベイ・パッカーズ(5勝2敗1分、NFC北地区1位)
パッカーズは第9週、パンサーズとのホームゲームで痛い敗戦を喫し、1位から順位を落とした。トップシード争いで巻き返すためにはマンデーナイトのホームゲーム、イーグルス戦での勝利はマストだ。
4. タンパベイ・バッカニアーズ(6勝3敗、NFC南地区1位)
バッカニアーズはホームでのペイトリオッツ戦に敗れ、イーグルス、シーホークス、パッカーズへプレッシャーをかけ続けることができなかった。それでも勝率5割に戻ったパンサーズに対して依然として1.5ゲーム差を保っている。少なくとも地区優勝争いでは遅れを取らずに済んだ。
5. ロサンゼルス・ラムズ(7勝2敗、NFC西地区2位)
ラムズはタイブレイクでシーホークスのリードされている上、すでにホームで49ersに一度敗れている。それだけに、第10週の敵地サンフランシスコでの49ers戦に勝利したことは、地区優勝の可能性を高めるとともにワイルドカード首位を維持する上で大きな勝利となった。
6. デトロイト・ライオンズ (7勝2敗、NFC北地区2位)
ライオンズはコマンダーズを大差で破り、マンデーナイトのイーグルス戦を控えたパッカーズにプレッシャーをかけ続けた。順位は7位から上昇し、ベアーズとのタイブレイクでは地区内成績の結果優位に立っている。
7. シカゴ・ベアーズ(6勝3敗、NFC北地区3位)
ベアーズは日曜日のホームゲーム、QBケイレブ・ウィリアムズが終盤の猛攻を率い、ジャイアンツを逆転で下した。これによりバイキングスに1ゲーム差をつけ、パッカーズに次ぐ地区2位のライオンズを追走している。さらに負け越している49ersを抜いて、ワイルドカード最終枠でも0.5ゲーム差のリードを奪取した。
プレイオフ圏内を狙うチームは?
8. サンフランシスコ・49ers(6勝4敗)
9. カロライナ・パンサーズ(5勝5敗)
10. ミネソタ・バイキングス(4勝5敗)
11. ダラス・カウボーイズ(3勝5敗1分)
12. アリゾナ・カーディナルス(3勝6敗)
13. アトランタ・ファルコンズ(3勝6敗)
14. ワシントン・コマンダーズ(3勝7敗)
49ersはラムズに敗れ、ライオンズとベアーズが勝利したことで、ついにプレイオフ圏内から脱落した。バイキングスはレイブンズにホームで敗れ、地区優勝とワイルドカード圏内から一歩後退した。パンサーズは予想外の健闘を見せているがセインツに敗れて勝率5割に戻った。プレイオフを狙うにはNFC南地区優勝が最善の道だ。イーグルスを追うカウボーイズとコマンダーズはワイルドカード争いでも苦戦を強いられている。
その他のチーム
15. ニューオリンズ・セインツ(2勝8敗)
16. ニューヨーク・ジャイアンツ(2勝8敗)
セインツはアウェイのパンサーズ戦を制し、ジャイアンツ戦以来の初勝利を挙げた。新人QBタイラー・シャックにとって初勝利となった。セインツのもう1勝は新人QBジャクソン・ダート率いるジャイアンツ戦でのものだ。ジャイアンツは第10週にダートが脳震盪で離脱し、セインツに先行する機会を逃した。
原文:NFL playoff picture: Updated AFC, NFC standings for Week 10 of 2025 season
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版)
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