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日本人初のNFL入りへ一歩前進! NCAA1部ハワイ大のキッカー松澤寛政がNFLによる外国人選手育成プログラムに選出

石山修二 Shuji Ishiyama

日本人初のNFL入りへ一歩前進! NCAA1部ハワイ大のキッカー松澤寛政がNFLによる外国人選手育成プログラムに選出 image

米プロフットボールリーグNFLは世界10カ国から13名のアスリートを選出した2026年インターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)プログラムのメンバーを発表し、今季NCAA1部ハワイ大でプレイしたプレイスキッカー・松澤寛政がその1人として選出された。

松澤は高校時代までサッカー選手としてプレイしていたが、大学でのチャンスを手にすることができなかったことから渡米。その際に目にしたアメリカンフットボールに魅了され、20歳の時にキッカーとしての挑戦をスタートしたユニークなキャリアの持ち主だ。

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YouTubeで独学で練習を重ねながら紆余曲折を経てハワイ大のフットボールプログラムに参加する機会を得ると、昨シーズンからキッカーのポジションを獲得した。そして今シーズンは開幕戦となるスタンフォード戦で38ヤードの決勝フィールドゴール(FG)を成功すると、今季26本のFGトライ中失敗はわずか1本のみで成功率96.2%をマークする活躍を見せ、ハワイ大史上初となるウォルター・キャンプならびにCBSスポーツのオールアメリカン1stチーム選出に加え、ルー・グローザ賞(最優秀プレイスキッカー)の最終候補にも選ばれた。

関連記事:NCAA1部ハワイ大で劇的な決勝FGを決めた日本人キッカー松澤寛政の挑戦

今回松澤が参加するIPPプログラムはNFLが2017年からスタートしたもので、世界中から優秀なアスリートを発掘し、スキルを磨く機会を提供するとともに、最終的にNFLのロスター入りを目指すチャンスを与える取り組みとなっている。

これまでにもラグビー、バスケットボール、ゲーリックフットボール、陸上競技など、さまざまな競技経験を持つアスリートがこのプログラムでトップレベルの指導を受け、プログラムの開始以来、70名の国際的な選手たちがNFLチームと契約(配属、ドラフト、もしくはフリーエージェントとしての契約)し、現在は22名のIPPアスリートがNFLのロスターに名を連ねている。

NFL国際フットボール開発責任者であるパトリック・ロングは「今回、新たな才能ある国際的なアスリートたちを2026年のIPPプログラムに迎えることに胸を躍らせております。IPPプログラムはわれわれの競技が世界的に成長していく上で重要な取り組みであるとともに、優れたアスリートたちに道を提供するものであり、彼らの中にはNFLやその先で大きな成功を収めた選手も多くいます。来月から始動する2026年のメンバーの幸運を祈ると共に、新しい年における彼らの成長を楽しみにしています」と語っている。

2026年のIPPプログラム参加者13名は2026年1月から10週間にわたり、フロリダ州フォートマイヤーズのX3パフォーマンス・アンド・フィジカルセラピー(X3 Performance and Physical Therapy)にて、フィールドおよび教室でアメリカンフットボールを学ぶことになっている。その後、NFLチームのスカウト陣に向けて自身のスキルを披露する機会が与えられる。

今回のプログラム参加を経て、松澤自身の夢であり日本人初となるNFL入りのチャンスを掴むのか、注目される。

2026年のIPPプログラム参加者一覧

選手名
イア・クラーキンオーストラリア、ニュージーランド
ケイラン・ファウムイオーストラリア、サモア
ジャロッド・グレイオーストラリア、ニュージーランド
フェリックス・レパードイツ
松澤寛政日本
ジョシュア・ウェルーケニア
ラエキン・ヴァカラヒオーストラリア、ニュージーランド
コリンズ・アログンジョナイジェリア
ユアー・ベルナールナイジェリア
マイケル・ダラモラナイジェリア
チブイケ・マドゥナイジェリア
アンジョラ・オケトラナイジェリア
セイドゥ・トラオーレアルジェリア、コートジボワール、イギリス

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Staff Writer