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エースQBが故障で今季絶望、ブロンコスはボー・ニックス抜きでスーパーボウルを狙えるか?

Vinnie Iyer

石山修二 Shuji Ishiyama

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デンバー・ブロンコスは2025-26年シーズン、NFL地区プレイオフまで15試合中13試合で一度はリードを許しながら逆転で勝利を収めてきた。先発クォーターバック(QB)のボー・ニックスはレギュラーシーズン中に12度の逆転勝利を収めるというNFL記録を樹立した。試合を決める決勝ドライブ数も7回でNFLトップに立ち、土曜日のビルズ戦でもオーバータイムの末に33-30の劇的勝利を収め、その回数を8回に更新した。

しかし残念なことに、この勝利を決めたドライブの終盤にニックスが足首を骨折したことをショーン・ペイトン・ヘッドコーチが明かした。これによりニックスはプレイオフの残り試合を欠場することとなる。来週の日曜に開催されるAFCチャンピオンシップゲーム(対戦相手はペイトリオッツかテキサンズ)までに奇跡的なフリーエージェントQBの獲得がない限り、ブロンコスは控えQBのジャレット・スティダムに頼らざるを得ない。

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ジャレット・スティダムとは?

スティダムはブロンコスでの過去2シーズン、レギュラーシーズンでもプレイオフでもパスを投げていない。ニックスがドラフトされる前の2023年シーズンにはデンバーで2試合に先発出場したが、それはラッセル・ウィルソンをベンチに下げ、報酬をいくらかでも節約するためだった。

それ以前で言えば、2019年にペイトリオッツからドラフト4巡目で指名されたスティダムは、2022年のレイダース時代に2試合に先発し、デレク・カーの穴を埋めた。

これら4試合の先発出場でスティダムは14回のサックを受けている。アベレージ以上の肩と機動力を備えた選手ではあるが、勝ち続けるチームのQBとしてビッグゲームでプレイした経験はまったくない。多くの点でニックスとは異なる、トップクラスのNFLクォーターバックとは言えない存在だ。

今季のブロンコス躍進を支えたニックスの存在

ニックスの故障後、即座に見られた反応は、コルツで現役復帰したフィリップ・リバースが選択肢になり得るかどうかだった。しかしリバースはコルツの登録選手であるため、起用することはできない。ソーシャルメディア上では、49歳のペイトン・マニングがリバースのように最後にプレイしたブロンコスで再びユニフォームを着るのではといった冗談が飛び交うほどだった。

ちなみに、リバースがコルツでプレイした最後の4試合のうち3試合は、ジャガーズ、49ers、シーホークスというプレイオフ出場チームだった。これらの試合はスコア上は接戦だったが、実際には勝利の可能性はほとんどなかった。ブロンコスはスティダムに頼るしかなく、酷な話だが、ニューイングランドもしくはヒューストンの守備陣を前にして最善を願うしかない。

ペイトン・ヘッドコーチの下、AFCのトップシードを勝ち取ったブロンコスがニックス以外のQBでも勝てると考えるのはニックスへの冒涜とも言える。ニックスはジョシュ・アレンを凌駕し、彼が得意とする逆転劇でビルズを打ち負かした。驚異的でありながらも過小評価されていたニックスの2年目のシーズンの代名詞となった第4クォーターのパフォーマンスをニックスはこの試合でも披露し、勝利に結びつけた。

ブロンコスの守備陣はアレンを抑えることはできなかった。そしてブロンコスのラン攻撃は事実上機能せず、AFC最弱のラン守備であるビルズ相手に、ラン獲得ヤードでトップに立ったのはQBのニックスだった。一つのミスを除けば、ニックスの粘り強いプレイメイキングとタフさがブロンコスを生き残らせ、AFCチャンピオンシップ進出を可能にした。

ブロンコスは堅実な守備と多彩な若手選手を擁しているが、彼らが予想を覆してきた理由はニックスの驚異的なプレーにあった。

ブロンコスはシーホークスではない。シーホークスには圧倒的な守備と効果的なラン主体の攻撃があり、万全であってもターンオーバーの多いサム・ダーノルド抜きでも戦うことができる。斜筋を負傷していたダーノルドが欠場していたとしても、土曜夜のNFCディビジョナルプレイオフでシアトルがサンフランシスコに勝利していた可能性は高かった。

スティダムは控えQBとしては高額な報酬を得ているが、強靭な腕力と運動能力を備えたニックスのような結果を突如生み出せるという訳ではない。そして44歳のリバースのような選手が救世主として現れると考えるのはさらに非現実的だ。

感動的なプレーの直後に負傷する。ニックスに起きたことはそう起きることではない、不幸なアクシデントだ。ニックスの存在が今シーズンのブロンコスにとって全てを意味し、今回の故障でその貢献度がさらに高く評価されるだろう。その意味でも、この負傷はチームにとって致命的なものとなった。

今、この状況を脱するためにデンバーが取れる策はほとんどない。今は、ニックスがこの先多くの特別なプレイオフゲームを見せてくれる選手だと分かったことに満足するしかないだろう。

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原文:Can Broncos win Super Bowl without Bo Nix? Denver faces tough road ahead
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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