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なぜタイリース・ハリバートンは東決勝MVPを受賞できなかったのか?

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

Alex Walsh

なぜタイリース・ハリバートンは東決勝MVPを受賞できなかったのか? image

ペイサーズがやってのけた。

インディアナ・ペイサーズは、2000年以来となるNBAファイナル進出を果たし、オクラホマシティ・サンダーと対戦する。

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ここまでの快進撃は見事だった。ファーストラウンドでヤニス・アデトクンボ率いるバックスを下し、セミファイナルでは64勝を挙げたキャバリアーズを撃破。さらに、ニックスには2年連続で勝利した。

第6戦の勝利後、カンファレンスファイナルのMVPが発表されると、一部では驚きの声が上がった。ペイサーズのベストプレーヤーと見なされているタイリース・ハリバートンが受賞を逃したのだ。

なぜハリバートンは東決勝でMVPを受賞できなかったのか?

SNSでは、「なぜハリバートンではなくシアカムなのか」と疑問の声が広がった。

両者ともシリーズを通じて素晴らしいパフォーマンスを見せ、ペイサーズがNBAファイナルに進出するうえでそれぞれが貢献していた。

シアカムは、勝利した3試合で30得点超を記録しており、その中には、第2戦のマディソン・スクエア・ガーデンで39得点をマークした試合も含まれている。

この試合は、第1戦での歴史的な逆転勝利のあとだけに、非常に重要な意味を持っていた。

シアカムはシリーズを通して非常に効率的なプレーを披露し、フィールドゴール成功率が50%を下回ったのはわずか2試合だった。

ハリバートンは平均21.0得点、10.5アシスト、6.0リバウンド、2.5スティールと、オールラウンドに活躍。一方、シアカムの平均は24.8得点、5.0リバウンド、1.3スティールだったため、数字だけを見るとシアカムにMVPを奪われたと感じる人がいても不思議ではない。

第5戦での低調なパフォーマンスが評価を下げた可能性はあるが、それ以外の試合では圧巻の活躍を見せた。

第1戦では、同点に追いつくショットを決めたことが、シリーズを制した最大の要因だったと言ってもいい。

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2勝1敗とリードして迎えた第4戦では、ハリバートンが爆発。32得点、12リバウンド、15アシスト、4スティールを記録し、ターンオーバーはゼロという歴史的なパフォーマンスを見せた。

このシリーズで、ハリバートンは4試合で14得点&11アシスト以上をマークしている。

両者とも調子の悪い試合はあったが、ハリバートンは4試合でプラスマイナスがプラス。マイナスだった2試合も、それぞれ「-1」「-2」と僅差だった。

MVP投票結果は僅差で、シアカムが5票、ハリバートンが4票を獲得した。

ただ、選手たちがこれを巡って不満を言い合うことはないだろう。今はもっと大きな目標があるからだ。それでも、ハリバートンは内心「なぜ自分ではなかったのか」と考えているに違いない。

NBAファイナル第1戦は日本時間6月6日に『NBA Rakuten』と『WOWOW』にて放送予定となっている。ペイサーズは再びアウェイでの先勝を目指す。

原文:Why didn't Tyrese Haliburton win ECF MVP? Pascal Siakam wins award over Pacers' franchise guard
抄訳:佐藤瑞紀(スポーティングニュース日本版)

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

京都府生まれ、立命館大学卒。The Sporting Newsのアシスタントエディター。大学在学中は、ファッションに携わり、Levi'sやセレクトショップでスタッフとしてキャリアをスタート。大学卒業後に上京し、ファッションとカルチャーを結びつけた記事を執筆。バスケ未経験ながら、2015年にカリーのプレーに魅了され、NBA観戦が大好きになる。

Alex Walsh

Alex is a freelance writer with The Sporting News. A current Sports Media major at Hofstra University in New York, he is a huge Celtics and NBA fan who gets way too many notifications from NBA insiders on X. He became interested in PDC Darts at the beginning of 2024 and has been obsessed ever since.