デイミアン・リラードのミルウォーキー・バックスでのキャリアは2年で幕を閉じた。
FA市場が解禁され、バックスはリラードをウェイブした。ESPNのシャムズ・シャラニア氏によると、バックスはウェイブ条項とストレッチ条項を適用したようだ。これにより、リラードの1億1300万ドルというサラリーは、契約期間よりも引き延ばして支払われることとなる。
Just in: The Milwaukee Bucks are waiving Damian Lillard and stretching the remaining $113 million on his contract in order to acquire Myles Turner, sources tell ESPN. Lillard's two seasons in Milwaukee come to an end as he rehabilitates a torn Achilles tendon. pic.twitter.com/eg1D1TMFM6
— Shams Charania (@ShamsCharania) July 1, 2025
今オフに35歳になるリラードは、プレイオフ1回戦でアキレス腱を断裂した。2023年のオフにバックスと契約し、在籍した2シーズンどちらもオールスター選出を果たした。
なぜバックスはリラードをウェイブしたのか?ここではバックスの決断について考えていく。
なぜバックスはリラードをウェイブしたのか?
バックスはマイルズ・ターナー獲得のためにキャップスペースを確保する必要があった。そこで彼らはターナーと4年1億700万ドルの契約を結び、リラードをウェイブしたというわけだ。
シャラニア氏によると、バックスはリラードにウェイブ条項とストレッチ条項を適用したようだ。これによりリラードのサラリーである1億1300万ドルを、今後5年間というより長い期間で支払うことが可能になった。2029-30シーズンまでの各1シーズン辺りで、2260万ドルを支払うことになる。
支払期間が延長されたことで、1年あたりのサラリーの負担額が減少し、今回のターナー獲得も可能になったのだ。
バックスでの2シーズンで1試合平均24.6得点、4.6リバウンド、7.0アシストを記録。2023-24シーズンにはキャリア初のオールスター先発出場を果たし、バックスの2024年NBAカップ優勝に大きく貢献した。
バックスでの2年目のシーズンは、右ふくらはぎの血栓問題でシーズンを棒に振り、怪我に泣かされた。NBAプレイオフの第2戦で復帰したものの、ペイサーズとの第4戦で左アキレス腱を断裂。
アキレス腱の回復には9カ月から12カ月のスケジュールが必要とされ、2025-26年のNBAシーズン全体を棒に振る可能性があった。
ウェイブはされたものの、リラードはバックスからサラリーを受け取る。思いもよらないウェイブにより彼はFAとなったため、彼のリハビリと復帰を待つことができるチームと契約することができる。
原文:Why did the Bucks waive Damian Lillard? Milwaukee releases injured star to create space for Myles Turner
抄訳:小野春稀(スポーティングニュース日本版)