オクラホマシティ・サンダーは5月28日(日本時間29日)、ウェスタン・カンファレンス・ファイナル第5戦でミネソタ・ティンバーウルブズに勝利し、2012年以来となるNBAファイナル進出を決めた。
サンダーはファーストラウンドでメンフィス・グリズリーズをスウィープ(4勝0敗)。西地区準決勝ではデンバー・ナゲッツを第7戦で沈め、カンファレンス・ファイナルに駒を進める。
ウルブズを相手にホームで連勝したサンダーは、第3戦で敗れたものの、第4戦でシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが40得点をあげるなどして再び勝利。そしてホームでの第5戦も制した。ギルジャス・アレクサンダーは34得点をあげている。
ウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPを受賞した選手は?
ウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPに選ばれたのは、順当にギルジャス・アレクサンダーとなった。
Oklahoma City guard Shai Gilgeous-Alexander is the recipient of the Earvin “Magic” Johnson Trophy as the Most Valuable Player of the 2025 Western Conference Finals. pic.twitter.com/voGBFHhsn7
— NBA Communications (@NBAPR) May 29, 2025
ギルジャス・アレクサンダーはレギュラーシーズンでNBAトップとなる平均32.7得点をあげ、さらに平均5.0リバウンド、6.4アシストをマークし、MVPを受賞した。サンダーはレギュラーシーズンで68勝14敗を記録し、西地区第1シードでポストシーズンに進出。そしてプレイオフでも、ギルジャス・アレクサンダーはその勢いを保った。
西地区決勝でギルジャス・アレクサンダーが苦しんだのは、42点差で大敗した第3戦のみ。この試合でギルジャス・アレクサンダーは28分間しかプレイしなかったが、それでもチーム最多の14得点をマークしている。
第5戦は逆の展開となり、サンダーが開始から試合を支配。30点差をつけて大勝した。ギルジャス・アレクサンダーは出場わずか34分間でフィールドゴール25本中14本成功の34得点、8アシスト、7リバウンドを記録している。
2025年西地区決勝でのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーのスタッツ
試合 | 得点 | リバウンド | アシスト | スティール | ブロック | フィールドゴール成功率 | 3ポイントショット成功率 | フリースロー成功率 |
第1戦 | 31 | 5 | 9 | 3 | 0 | 37.0% | 0.0% | 78.6% |
第2戦 | 38 | 3 | 8 | 3 | 0 | 57.1% | 50.0% | 86.7% |
第3戦 | 14 | 2 | 6 | 0 | 1 | 30.8% | 40.0% | 100% |
第4戦 | 40 | 9 | 10 | 1 | 0 | 43.3% | 28.6% | 85.7% |
第5戦 | 34 | 7 | 8 | 2 | 0 | 56.0% | 50.0% | 100% |
平均 | 31.4 | 5.2 | 8.2 | 1.8 | 0.2 | 45.7% | 31.8% | 86.3% |
なぜ西地区決勝MVPは「マジック・ジョンソン・トロフィー」と呼ばれるのか?
NBAは近年、東西両カンファレンスのファイナルにおけるMVPを表彰するようになった。
そしてウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPには、マジック・ジョンソンの名がつけられている。ジョンソンはロサンゼルス・レイカーズで13年にわたってNBAを戦い、NBAファイナル進出9回、優勝5回を果たした。
一方、イースタン・カンファレンス・ファイナルMVPには、ボストン・セルティックスで優勝3回、NBAファイナル進出5回を達成したラリー・バードの名がつけられている。バードもNBAで13シーズンを戦い、1980年代にジョンソンとしのぎを削った。
マジック・ジョンソン・トロフィーの歴代受賞者
選手 | チーム | 年 |
ステフィン・カリー | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 2022 |
ニコラ・ヨキッチ | デンバー・ナゲッツ | 2023 |
ルカ・ドンチッチ | ダラス・マーベリックス | 2024 |
シェイ・ギルジャス・アレクサンダー | オクラホマシティ・サンダー | 2025 |
原文:Who won Western Conference Finals MVP? Shai Gilgeous-Alexander wins Magic Johnson Trophy after Game 5 rout(抄訳)
翻訳:坂東実藍