本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

タイリース・ハリバートンはいかに歴史的だったのか 東決勝でNBA史上有数の活躍

Gilbert McGregor

坂東実藍 Miran Bando

タイリース・ハリバートンはいかに歴史的だったのか 東決勝でNBA史上有数の活躍 image

インディアナ・ペイサーズは球団史上2度目となるNBAファイナル進出まであと1勝に迫った。大きく貢献したのが、フランチャイズプレイヤーであるタイリース・ハリバートンの見事な数字だ。

ペイサーズがニューヨーク・ニックスに130-121で勝利した第4戦で、ハリバートンは32得点を含むトリプルダブルを達成し、歴史的な記録をつくった。

ハリバートンは「とにかくアグレッシブになろうと、やり返そうとした。第3戦でチームをがっかりさせてしまったと思っていたんだ」と述べている。

「ここでコートに立ち、しっかりプレイして、僕が良いプレイをできるようにみんながしてくれたのは重要なことだった。とにかく自分のプレイをしようとしたんだ。僕らにとって大きな勝利だ」

ここでは、ハリバートンの見事なパフォーマンスを振り返る。

▶楽天モバイル『最強プラン』ならどこよりも安くNBA全試合見放題

タイリース・ハリバートンのトリプルダブル

ペイサーズが勝利した第4戦でのハリバートンは見事な出来だった。前半に18分間の出場で20得点、8リバウンド、10アシストとトリプルダブルに迫る活躍。後半も支配し続け、このようなスタッツを残したのだ。

  • 32得点
  • フィールドゴール23本中11本成功(47.8%)
  • 3ポイントショット12本中5本成功(41.7%)
  • フリースロー6本中5本成功(83.3%)
  • 12リバウンド
  • 15アシスト
  • 4スティール
  • 0 ターンオーバー

そして何よりもハリバートンのパフォーマンスが傑出していたのは、38分間という出場時間だったにもかかわらず、ターンオーバーがひとつもなかったからだ。

プレイオフの試合でターンオーバーせず、30得点&10リバウンド&15アシスト超を達成したのは、ターンオーバーの記録収集が始まった1978年以降でハリバートンが最初の選手となった。

プレイオフの試合で30得点&10リバウンド&15アシスト超をマークしたのは、ハリバートンのほかにニコラ・ヨキッチとオスカー・ロバートソンしかいない。

また、NBAプレイオフの歴史において、30得点超でトリプルダブルを達成したのは、ハリバートンが2人目となる。ひとり目は2002年のイースタン・カンファレンス・ファーストラウンド第3戦でのバロン・デイビスだ。

ハリバートンにとってNBAでのキャリアで最大の舞台において、これだけのパフォーマンスを成し遂げたことは、現在の彼がどのような選手になったかを物語っている。

なお、レギュラーシーズンも含めると、ハリバートンがターンオーバーなしで15アシスト超を達成したのは、今回のニックス戦で通算11回目だった。これはジョン・ストックトン(14)、クリス・ポール(13)に続く記録だ。

ハリバートンはそれだけのプレイをしたのである。そして彼はまだ25歳だ。

原文:Tyrese Haliburton triple-double, explained: How Pacers star made NBA history in Game 4 win over Knicks(抄訳)
翻訳:坂東実藍


NBA関連記事

Gilbert McGregor

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。