火曜日、ニックスはオフシーズン最初の動きを見せ、ペイサーズとのカンファレンス・ファイナル敗戦後、ヘッドコーチのトム・シボドーの解任を決定した。
シボドーは、5年間で226勝を挙げ、ニューヨーク史上4番目に勝利したヘッドコーチとしてニックスの任期を終える。彼の遺産は、ニックスが過去19年間でわずか4回しかプレーオフに進出できなかった後、5年間で4回プレーオフに進出し、チームの復権に貢献したことだろう。
しかし、ニックスはシボドーは優勝に導く人物ではないと判断し、解雇を選んだ。そのため、フロントオフィスは次の人材をうまく雇わなければ、ジェイレン・ブランソンの全盛期を無駄にするリスクを負うことになる。
そこで、ニューヨークのヘッドコーチ候補を6人リストアップしてみた。
ニックスのヘッドコーチ候補6人

1. マイケル・マローン
2年前にNBAタイトルを獲得したナゲッツの元ヘッドコーチであるマローンは、最有力候補と目されている。ナゲッツが早急の改革に動いたために、レギュラーシーズンが終了するわずか3試合前にマローンは解雇された。
実はマローンはニックスでコーチングキャリアのスタートを切り、2003年から05年までアシスタントコーチ兼スカウトとしてニックスで過ごした。2013年からはヘッドコーチとして12シーズンを過ごし、キングスで2シーズン、ナゲッツで10シーズンを過ごした。マローンはレギュラーシーズンで510勝394敗、プレイオフで44勝36敗の成績を残している。

2. テイラー・ジェンキンズ
シーズン途中で解雇されたもう一人のヘッドコーチ、ジェンキンズはグリズリーズのヘッドコーチとして6シーズンを過ごし、メンフィスを3度プレーオフに導いた。しかし、チームはウェストのトップ8にいたにもかかわらず、グリズリーズはレギュラーシーズン残り9試合で彼を解雇した。
40歳のジェンキンスは、長期的な構想を持っているチームにとって魅力的な若さと経験を同時にもたらす人材である。ジェンキンズはグリズリーズで250勝214敗の成績を残したが、プレイオフではわずか9勝14敗でシリーズ勝利は1回に留まっている。

3. ジェイ・ライト
ライトはビラノバ大学でジェイレン・ブランソン、ジョシュ・ハート、ミケル・ブリッジズを指導しており、ニックスのロスターとの関係は候補者の中で最も深い。ホフストラ大学でヘッドコーチのキャリアを始動し、その後ビラノバで22年間を過ごした。
その間にライトはワイルドキャッツを2度の全米タイトルに導き、その2チームにはブランソンとブリッジズが、そのうちの1チームにはハートが在籍した。彼は60歳でビラノバのヘッドコーチを引退した。

4. ジョニー・ブライアント
ニックスがアシスタントコーチから選ぶなら、キャバリアーズのジョニー・ブライアントが最も理にかなっている。ブライアントはニックスのアシスタントコーチとして4シーズンを過ごし、シボドーのスタッフとして重要な役割を果たした。
ブライアントはサンズのヘッドコーチ候補にも挙がっていて、39歳の彼にチャンスが巡ってくるのは時間の問題だ。ニックスにとって、ヘッドコーチ経験のない人物を雇うのはリスクのように思えるかもしれないが、ブライアントのニックスでの経験を踏まえると、他の候補者よりも合理的な選択肢である。

5. ダン・ハーリー
コネチカット大学のヘッドコーチである彼は、昨年レイカーズのヘッドコーチ候補にも挙がった。彼は2023年と2024年にコネチカット大学で2連覇を達成し、間違いなく現在の大学バスケ界最高のコーチとみなされている。
しかし、彼の性格が万人向けではないため、NBAチームからの関心を冷ましてしまったかもしれない。さらに、彼は大学バスケからNBAのヘッドコーチに上り詰めることの難しさに直面するだろう。

6. ジェフ・バン・ガンディ
バン・ガンディは昨年クリッパーズのアシスタントとしてコーチ業に復帰し、将来はまたヘッドコーチを務めるであろう人物だ。63歳の彼は長年ESPNのアナウンサーを務めていたが、同局の再編成後にNBAへの復帰を決めた。
バン・ガンディは、パット・ライリーの後任として1990年代から2000年代前半にかけて7年間で248勝を挙げ、ニックスで最も勝利したコーチの一人である。彼はまた、チームをNBAファイナルに導いた最後のニックスのコーチでもあり、1999年に37歳でそれを成し遂げた。
原文:6 best Knicks coaching candidates to replace Tom Thibodeau, from Jay Wright to Michael Malone
抄訳:小野春稀(スポーティングニュース日本版)