米スポーツ専門局「ESPN」は、今季で21シーズン目を迎えたクリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)が、今季限りで現役を退く見込みだと報じた。
2005年のデビュー以来、リーグを代表する司令塔として長く活躍してきた40歳のベテランガードが、ついにキャリアの節目を迎えることになりそうだ。
Breaking: Chris Paul will be retiring after the end of the season, his 21st campaign in the NBA, sources told @ShamsCharania.
— ESPN (@espn) November 22, 2025
Paul is a 12-time All-Star, an 11-time member of All-NBA teams and was named to the league's 75th anniversary team.
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2005年のドラフトでニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)から全体4位で指名され、2006年には新人王に輝いた。
主要な受賞歴に、オールスター12回選出(うちMVP1回)、オールNBAチーム11回選出、2024年にはNBA史上最も偉大な75選手のリストに選ばれた。ディフェンス面でもそのIQの高さとスティール能力を活かし、オールディフェンシブチームにも9回選出された。
こうした華々しい実績を裏付けるのが、「ポイント・ゴッド」たる所以だ。卓越したゲームコントロール、高いIQ、そしてパススキルの全てが揃った王道の司令塔。チームメイトを最大限に活かしながら勝利へ導くそのスタイルは、現代NBAにおけるポイントガード像に大きな影響を与えたに違いない。
ポールはペリカンズで6シーズンを過ごしたのち、2011-12シーズンからはロサンゼルス・クリッパーズに移籍。ディアンドレ・ジョーダンとブレイク・グリフィンとのBIG3を形成しウォリアーズ、スパーズに次ぐウェスタンカンファレンスの強豪チームとして活躍した。
2017-18シーズンにはヒューストン・ロケッツに移籍しジェームズ・ハーデンとの強力なバックコートコンビを結成。王朝期のゴールデンステイト・ウォリアーズを追い詰める活躍を見せたが、NBAファイナルには届かなかった。
その後、オクラホマシティ・サンダーを経て2020-21シーズンからはサンズでデビン・ブッカーとのデュオを結成。加入直後の20-21シーズンは、チームを昨シーズンの勝率を大きく上回る51勝21敗(ウェスタンカンファレンス2位)に導き、自身初のNBAファイナル進出を果たした。しかしチームはNBAファイナルでミルウォーキー・バックス相手に2-4で敗戦。悲願の優勝は果たせなかった。
その後は2023-24シーズンをゴールデンステイト・ウォリアーズ、次シーズンをサンアントニオ・スパーズ、今シーズンからはロサンゼルス・クリッパーズと単年契約を締結。ここまで10試合に出場し、平均13分の出場で2.5得点、1.8リバウンド、3.3アシストを記録。しかし、長いキャリアの終盤には出場時間が減少し、役割にも変化が訪れていた。
Back in NC!!! What a ride…Still so much left…GRATEFUL for this last one!! 🤞🏾 pic.twitter.com/1ZaJSqsWRD
— Chris Paul (@CP3) November 22, 2025
ポールは自身のSNSで「Back in NC!!! What a ride…Still so much left…GRATEFUL for this last one!!」と投稿。最後のシーズンで彼がどんなレガシーを残すのか。「ポイント・ゴッド」の物語は、まだ終わっていない。
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