NBAプレイオフ2025はカンファレンス決勝が開幕した。今年も優勝チームが1つ決まり、NBAキャリアに優勝という栄誉を加える選手もいるだろう。
ただNBAの長い歴史の中には、優勝に手が届かなかったレジェンドたちもいる。ここでは、優勝経験のない選手に限った歴代トップ10のうち6位から10位を紹介する。
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優勝経験のないNBAレジェンド 6位から10位

10位:カーメロ・アンソニー
- オールスター×10
- オールNBA2nd×2
- 得点王×1
カーメロは、NBA市場最も偉大なスコアラーの一人だ。2013年の得点王(28.7得点)を含むキャリア通算22.5得点は、彼がミッドレンジとアイソレーションを得意としていることを物語っている。
カーメロはまた、人々が評価する以上に多くの勝利を手にしている。彼はデンバーとニューヨークをプレーオフに導き、2009年にはウェスタンカンファレンス・ファイナルに進出した(カーメロが大学時代にシラキュースを全米タイトルに導いた伝説的な活躍は言うまでもない)。
ディフェンス面での批判はあったが、カーメロのオフェンシブなインパクトは現代のスコアリングにとってパイオニア的意味をもっていた。
優勝リングはなくても、ニックスのアイコンとして、そしてスコアラーとしての彼のレガシーは続いている。
かつてマイアミ・ヒートの重役であり、伝説的コーチのパット・ライリーがカーメロについて語った言葉がある(ニューヨーク・ポスト紙による)
「彼は偉大な選手の一人だよ。本当にね。彼を守るのはタフだ。シュートも打てる。サイズもいい。運動神経もいい。デンバーで長い間フランチャイズを支え、ニューヨークへ行った。毎晩彼を守るためにゲームプランを練る必要があった。そして素晴らしいキャリアを送った」

9位:ラッセル・ウェストブルック
- MVP×1
- オールスター×9
- 得点王×2
現在デンバー・ナゲッツでプレイするウェストブルック。チームはカンファレンス準決勝で敗退となったが、ベンチからチームにエナジーをもたらし続けた。
平均トリプルダブル(31.6得点、10.7リバウンド、10.4アシスト)を記録したウェストブルックのMVPシーズンは、彼の比類なき運動能力と激しさを見せつけた。
ウェストブルックは最多トリプルダブル記録(199回)を保持しており、歴代トップクラスの得点力、プレーメイキング、リバウンドを合わせ持っている。
オクラホマシティやヒューストン時代のプレーオフでは不運に見舞われたものの、彼の絶え間ない情熱、9度のオールNBA選出、そして歴史的な支配力は、NBAでの彼のレガシーを確固たるものにしている。
FOX SPORTSはラスを以下のように評している。
「ラッセル・ウェストブルックの数字は驚異的だ。すべての数字だ」
「得点、リバウンド、アシストから、ターンオーバー、シュート、使用率まで。ウェストブルックの見せるパフォーマンスには反論があり、彼についてのどの一点についても、擁護できる点もあれば欠点もあり、過小評価されることもあれば過大評価されることもある、彼の評価は絶え間なく変動する」
「ウェストブルックはNBA史上、得点とアシストのタイトルを複数回獲得した唯一の選手だ。彼はリバウンドでリーグをリードしたことはないが、トップ10に4回入り、1試合あたり11リバウンド以上を2回記録した」

8位:クリス・ポール
- オールスター×12
- オールディフェンシブ1st×7
- アシスト×5
現在サンアントニオ・スパーズでプレイするクリス・ポール。今季は82試合すべてに出場し、リーグ7位の7.4アシストを記録した。
ポールのインパクトはスタッツを超越している。彼はニューオーリンズ・ホーネッツやロサンゼルス・クリッパーズのような低迷していたフランチャイズをプレイオフチームに引き上げた。
2021年にフェニックス・サンズでファイナルに進出したが、ヤニス・アデトクンポ率いるミルウォーキー・バックスに敗れ、初優勝とはならなかった。
ポールの不屈の闘志と、ブレイク・グリフィンからデビン・ブッカーに至るまでチームメイトを成長させる能力は、リングをもっていないにもかかわらず、彼を史上最高のポイントガードの1人にしている。
HoopsHypeがはポールを以下のように評している
「ポイントゴッド、クリス・ポールはNBA史上最も安定したプレイメイカーの1人であり、コート上のヘッドコーチの役割を果たし、チームメイトを適切なポジションに導き、ピック&ロールから相手を破壊し、必要な時にはミッドレンジで高いレベルで得点することができる。彼のレガシーにまだ欠けているのはリングだけだが、リングがあろうとなかろうと、彼は殿堂入りの第一人者だ」
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7位:パトリック・ユーイング
- オールスター×11
- オールNBA1st×1
- オールディフェンシブ×3
1985年から2000年までニューヨーク・ニックスの要として活躍したユーイングは、パワー、スキル、タフなディフェンスを兼ね備え、リーグトップセンターとして君臨した。17年間のキャリアで平均21.0得点、9.8リバウンド、2.4ブロックを記録した。
当時のビッグマンには珍しいミドルレンジのジャンパーと強力なリムプロテクションで、圧倒的なパフォーマンスを見せた。
ユーイングの所属するニックスは常に優勝候補だったが、優勝の栄光は彼から遠ざかっていた。ヒューストン・ロケッツに敗れた1994年のファイナルでユーイングは、ハキーム・オラジュワンと果敢に戦った。マイケル・ジョーダンのブルズや他のイースタン・カンファレンスの強豪と対戦したニックスだったが、彼の素晴らしい活躍にもかかわらず、惜敗することが多かった。
HoopsHypeはユーイングを以下のように評している。
「90年代の伝説的なビッグマンの一人であるパトリック・ユーイングは、リムでのサイズと強さに加え、ポストやミドルレンジのスコアラーとしてもソフトなタッチを持つ、偉大なショットブロッカーだった」

6位:ジョン・ストックトン
- オールスター×10
- アシスト王×9
- スティール王×2
ストックトンの15,806アシストは、2位のクリス・ポールより4,000アシスト近く多い。彼の3,265スティールもまた歴代1位である。
タイトルを獲得したことはないものの、ストックトンはジャズを2度のNBAファイナル(1997年、1998年)に導き、マイケル・ジョーダンのブルズに敗れた。カール・マローンとのデュオでピック&ロールを完璧にこなし、ユタを長年にわたる優勝候補にした。
卓越したプレイメイカーとしての一面に加えて、フィールドゴール成功率51.5%、3Pシュート成功率38.4%という効率の良さも合わせ持つ。ストックトンの16シーズン全試合出場という鉄人ぶりは、圧巻としか言いようがない。
彼がリングを持っていないことを批判する人々がいるが、ストックトンはジョーダンのブルズやマジック・ジョンソンのレイカーズといった強豪と渡り合ったのだ。
HoopsHypeはストックトンを以下のように評している。
「ジョン・ストックトンのアシストとスティールの記録は決して破られることはないだろう。」ストックトンは、15,806アシスト(2位の選手より3,707多い)、3,265スティール(2位よりも579多い)でキャリアを終えた。彼はNBA最高のポイントガードだっただろうか?おそらく違うだろう。しかし、ストックトンが非常に長い間優れていたのは確かだ」