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第3戦勝利でペイサーズの優勝確率80%? サンダーを不安にさせる歴史|NBAファイナル2025

坂東実藍 Miran Bando

Daniel Mader

第3戦勝利でペイサーズの優勝確率80%? サンダーを不安にさせる歴史|NBAファイナル2025 image

6月11日(日本時間12日)に行われたNBAファイナル2025第3戦は、インディアナ・ペイサーズを優勝に近づけたのかもしれない。

ペイサーズはタイリース・ハリバートンがトリプルダブルに迫る活躍を見せるなどし、オクラホマシティ・サンダーに116-107で勝利した。シリーズを2勝1敗とリードしている。

トップシードのサンダーが相手だけに、シリーズ開幕前はペイサーズが下馬評で不利とされていた。だが、これまでのファイナルの傾向によると、彼らは有利な立場を手にしたかもしれない。

1勝1敗で迎えたファイナル第3戦を制したチームは、これまで多くのケースで優勝しているのだ。

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NBAファイナル第3戦勝利で2勝1敗とした過去の例

NBAファイナルの歴史でシリーズ開幕からの2試合を終え、1勝1敗となったケースは過去に41回。このうち、第3戦で勝ったチームがタイトルを手にしたのは33回で、80.5%という数字だ。

『Land of Basketball』によると、プレイオフ全体では、シリーズ最初の2試合で1勝1敗となった過去の599例のうち、第3戦で勝利したチームがシリーズを制したのは、80.1%にあたる480回。第3戦で敗れたチームが逆転でシリーズを制した例は119回にとどまっている。

だが、歴史が必ずしも繰り返されるとは限らない。特に近年は異なるケースも見受けられる。

サンダーはデンバー・ナゲッツとの今季のウェスタン・カンファレンス・セミファイナルで、1勝2敗から逆転で西地区決勝に駒を進めた。『スポーティングニュース』のDan Treacy記者によれば、過去10年で2015年のゴールデンステイト・ウォリアーズ、2019年のトロント・ラプターズ、2021年のミルウォーキー・バックスと、3チームがプレイオフの複数シリーズで1勝2敗となりながら最終的に優勝している。

つまり、ペイサーズにとって第3戦の勝利は優勝の可能性を大きく高めたかたちだが、歴史がすべてを決めるわけではないということだ。特に、相手がレギュラーシーズンで68勝をあげたサンダーであればなおさらだろう。

NBAプレイオフやNBAファイナルで1勝3敗になると…

ペイサーズとサンダーの第4戦は、6月13日(日本時間14日)に行われる。この第4戦は、タイトルの行方を決める試合となるかもしれない。NBAプレイオフの歴史において、1勝3敗のチームが逆転でシリーズを制した例 は13回のみ。NBAファイナルに限れば、2016年のクリーブランド・キャバリアーズの1回だけだ。

もしも第4戦でペイサーズが勝利した場合、サンダー優勝の可能性はさらに小さくなる。

原文:One stat that should make the Thunder very worried after Game 3 loss vs. Pacers (抄訳)
翻訳:坂東実藍


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