近ごろでは、NBAのトップ選手のランキングはどこにでもある。だが、トップ150のランキングはないだろう。
このリストでは、2025-2026シーズンでスターターと予想される150選手をランキング化している。ジェイソン・テイタム、タイリース・ハリバートン、デイミアン・リラードのように、シーズンの大半を欠場するか、ないし全休が見込まれる選手たちは選外とした。アレックス・カルーソやナズ・リードのように、ランキング入りするような選手でも、ベンチから登場する「スーパーサブ」も含まれない。
シーズンを通じてスターターの座は流動的なため、リストから漏れている選手たちもいるかもしれない。だが、すべてのチームに注意を払い、能力やコーチングスタッフの発表、昨季の各チームのメインスターティングラインナップなどに基づいて最善を尽くした。
リストは「バイブス」に基づいている。記者が昨季見てきたことから個人的に評価した。「この選手は序列で下にいる選手よりも優れているか?」に尽きる。完ぺきではない。だが、多くの試合をフルに見てきた記者が、リーグの3分の1にあたる選手たちをランキング化している。
ここでは、11位から150位を紹介する。
NBA先発予想選手ランキング:11~150位

11~25位
11位:アンソニー・デイビス(マーベリックス)
12位:ケビン・デュラント(ロケッツ)
13位:ケイド・カニングハム(ピストンズ)
14位:デビン・ブッカー(サンズ)
15位:タイリース・マクシー(76ers)
16位:パスカル・シアカム(ペイサーズ)
17位:エバン・モーブリー(キャバリアーズ)
18位:カール・アンソニー・タウンズ(ニックス)
19位:ジョエル・エンビード(76ers)
20位:ジャレン・ジャクソンJr.(グリズリーズ)
21位:ジミー・バトラー(ウォリアーズ)
22位:ジェイレン・ウィリアムズ(サンダー)
23位:ジェイレン・ブラウン(セルティックス)
24位:カワイ・レナード(クリッパーズ)
25位:フランツ・バグナー(マジック)
アンソニー・デイビス、ケビン・デュラント、デビン・ブッカーは、継続的にケガの懸念がありつつも、エリートプレイヤーであることに変わらない。
デイビスは今なおトップクラスのディフェンダーで、ブロックやペリメーターでの守備ができる。デュラントは37歳にしてあらゆるかたちから得点できる見事なスコアラーだ。ブッカーも同様で、ボールを持っても持たなくてもプレイできる。
タイリース・マクシー、ジェイレン・ウィリアムズ、ケイド・カニングハムは、次世代を代表する選手たちだ。マクシーはリーグ有数の速さを誇るガードで、素晴らしいシューターであり、優勝を競うチームにおける完ぺきな「2番手」だ。ウィリアムズは攻守両面でオクラホマシティ・サンダーにとって貴重な存在。すべてのポジションで守ることができる。カニングハムは飛躍し、オールラウンドなオールスター選手となった。
パスカル・シアカムとジミー・バトラーは大舞台で活躍できる。前者はトランジションで脅威となり、ショットも向上した。バトラーはポストで止められない選手であり、ボーナスにしてチームの攻撃力をさらに強化する。
エバン・モーブリーとジャレン・ジャクソンJr.は、年間最優秀守備選手賞の受賞経験を持ち、多くのブロックを披露する。それぞれ攻撃面でも大きく成長した。モーブリーはボールハンドリングとショットが向上。ジャクソンJr.はストレッチビッグ、アイソレーションスコアラーとして成長した。
カール・アンソニー・タウンズはもっと攻撃偏重だが、11~25位のグループでは攻撃面でベストのビッグマンだ。本来はジョエル・エンビードだが、健康面の影響がある。それでも、出ればオールスター級なのは変わらない。
カワイ・レナードがなおも素晴らしい選手なのは周知のとおりだ。ただ、肉体の限界となる瞬間が訪れるのは避けられない。フランツ・バグナーはショットに影響するクセをなくせれば、将来的にトップ10入りする選手だ。ジェイレン・ブラウンは攻守両面でエリートクラスだが、昨季はどちらも少し後退した。テイタム不在のシーズンでステップアップが必要となる。

26~50位
26位:トレイ・ヤング(ホークス)
27位:ザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)
28位:バム・アデバヨ(ヒート)
29位:パオロ・バンケロ(マジック)
30位:ディアロン・フォックス(スパーズ)
31位:ジェームズ・ハーデン(クリッパーズ)
32位:ジャ・モラント(グリズリーズ)
33位:ダリアス・ガーランド(キャブス)
34位:ラメロ・ボール(ホーネッツ)
35位:ジャマール・マレー(ナゲッツ)
36位:ドマンタス・サボニス(キングス)
37位:イビツァ・ズバッツ(クリッパーズ)
38位:アルペレン・シェングン(ロケッツ)
39位:アメン・トンプソン(ロケッツ)
40位:デリック・ホワイト(セルティックス)
41位:デズモンド・ベイン(マジック)
42位:チェット・ホルムグレン(サンダー)
43位:ラウリ・マルカネン(ジャズ)
44位:ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)
45位:アーロン・ゴードン(ナゲッツ)
46位:タイラー・ヒーロー(ヒート)
47位:O.G.アヌノビー(ニックス)
48位:ジュリアス・ランドル(ウルブズ)
49位:スコッティ・バーンズ(ラプターズ)
50位:ジェイレン・ジョンソン(ホークス)
トレイ・ヤングは昨季、最もアシストが多かった。エリートクラスの司令塔で、フローターとロブのコンビネーションは止めることが不可能だ。ディアロン・フォックスは素晴らしいスコアラーかつプレイメーカーだが、オフ・ザ・ボールでのフィットが課題。ジェームズ・ハーデンは攻撃で効果的なエンジンのままだ。いつでも自分や味方に質の高い機会をつくり出す。
ジャ・モラントとザイオン・ウィリアムソンは、トップ10入りする才能を持った爆発的スコアラーだ。ただ、多くのケガにつながる諸刃の剣でもある。
タイラー・ヒーローはパサーとしてもシューターとしても成長し、マイアミ・ヒートの攻撃面で最高級の選択肢となった。ただ、プレイオフでは守備の限界が露呈されている。ダリアス・ガーランドはチームにとって重要なプレイメーカー兼スコアラー。3ポイントショット成功率が高い。
ジャマール・マレーはセカンドスコアラーとして素晴らしい。ニコラ・ヨキッチとのコンビはリーグ最高だ。ラウリ・マルカネンはどのかたちからも得点できる本格的な7フッター。アルペレン・シェングンは現代のビッグマンで最高級のポストでのフットワークとパスを持つ。デズモンド・ベインはエリートクラスのムーブメントシューターかつクリエイターで、新天地でも活躍するはずだ。
デリック・ホワイトはショットブロックで最高のガードであり、攻撃面でもショット、パス、プレイメークと堅実。OG・アヌノビーとアメン・トンプソンは複数のポジションで守れるエリート級のディフェンダーだ。アヌノビーは3Pシューターとしてもフィニッシャーとしても優れている。トンプソンはジャンプショットが不安定だが、それを補うクリエーションがある。
ドレイモンド・グリーンがリーグ五指に入るディフェンダーであることは変わらない。攻撃面で衰えても、IQの高さは健在だろう。バム・アデバヨはリーグ有数の多才なビッグマン。ヒートの様々なスキームで活躍する。イビツァ・ズバッツはロサンゼルス・クリッパーズの守備の要だ。攻撃面でもスクリナーやローラーという役割で卓越している。

51~75位
51位:トレイ・マーフィー三世(ペリカンズ)
52位:ノーマン・パウエル(ヒート)
53位:デマー・デローザン(キングス)
54位:ミケル・ブリッジズ(ニックス)
55位:ザック・ラビーン(キングス)
56位:オースティン・リーブス(レイカーズ)
57位:ダイソン・ダニエルズ(ホークス)
58位:ドリュー・ホリデー(ブレイザーズ)
59位:ルディ・ゴベア(ウルブズ)
60位:ジャレット・アレン(キャバリアーズ)
61位:マイルズ・ターナー(バックス)
62位:ブランドン・イングラム(ラプターズ)
63位:コービー・ホワイト(ブルズ)
64位:アイザイア・ハーテンシュタイン(サンダー)
65位:ジェイデン・マクダニエルズ(ウルブズ)
66位:キャム・ジョンソン(ナゲッツ)
67位:ルーゲンツ・ドート(サンダー)
68位:CJ・マカーラム(ウィザーズ)
69位:ジェイレン・サグス(マジック)
70位:ポール・ジョージ(76ers)
71位:デニ・アブディヤ(ブレイザーズ)
72位:マイケル・ポーターJr.(ネッツ)
73位:ハーバート・ジョーンズ(ペリカンズ)
74位:アンドリュー・ネムハード(ペイサーズ)
75位:ジョシュ・ハート(ニックス)

76~100位
76位:アーロン・ニスミス(ペイサーズ)
77位:クリスチャン・ブラウン(ナゲッツ)
78位:ブランドン・ミラー(ホーネッツ)
79位:アンファニー・サイモンズ(セルティックス)
80位:ブランドン・ポジェムスキー(ウォリアーズ)
81位:ジョシュ・ギディー(ブルズ)
82位:八村塁(レイカーズ)
83位:トゥマニ・カマラ(ブレイザーズ)
84位:RJ・バレット(ラプターズ)
85位:アサー・トンプソン(ピストンズ)
86位:アンドリュー・ウィギンズ(ヒート)
87位:クーパー・フラッグ(マーベリックス)
88位:ヤコブ・パートル(ラプターズ)
89位:デビン・バセル(スパーズ)
90位:デレック・ライブリー二世(マーベリックス)
91位:オニエカ・オコング(ホークス)
92位:ドリアン・フィニー・スミス(ロケッツ)
93位:ジェイレン・デューレン(ピストンズ)
94位:ジョーダン・プール(ペリカンズ)
95位:ジェイレン・グリーン(サンズ)
96位:ブラッドリー・ビール(クリッパーズ)
97位:ステフォン・キャッスル(スパーズ)
98位:イマニュエル・クイックリー(ラプターズ)
99位:ジョン・コリンズ(クリッパーズ)
100位:トバイアス・ハリス(ピストンズ)

101~150位
101位:ジェイデン・アイビー(ピストンズ)
102位:マイルズ・ブリッジズ(ホーネッツ)
103位:クレイ・トンプソン(マーベリックス)
104位:キーガン・マレー(キングス)
105位:ディロン・ブルックス(サンズ)
106位:クエンティン・グライムズ(76ers)
107位:キャム・トーマス(ネッツ)
108位:クリス・ミドルトン(ウィザーズ)
109位:マックス・ストゥルース(キャバリアーズ)
110位:ディアンドレ・エイトン(レイカーズ)
111位:ニコラ・ブーチェビッチ(ブルズ)
112位:バディ・ヒールド(ウォリアーズ)
113位:ウォーカー・ケスラー(ジャズ)
114位:ニック・クラクストン(ネッツ)
115位:ウェンデル・カーターJr.(マジック)
116位:ドノバン・クリンガン(ブレイザーズ)
117位:マイク・コンリー(ウルブズ)
118位:ディアンジェロ・ラッセル(マーベリックス)
119位:マリーク・モンク(キングス)
120位:シェイドン・シャープ(ブレイザーズ)
121位:ベネディクト・マサリン(ペイサーズ)
122位:ギャリー・トレントJr.(バックス)
123位:ジェイレン・ウェルズ(グリズリーズ)
124位:マタス・ブゼリス(ブルズ)
125位:ハリソン・バーンズ(スパーズ)
126位:マーク・ウィリアムズ(サンズ)
127位:ザカリー・リザシェイ(ホークス)
128位:アレックス・サー(ウィザーズ)
129位:リード・シェパード(ロケッツ)
130位:ザック・イディー(グリズリーズ)
131位:ロイス・オニール(サンズ)
132位:ケビン・ポーターJr.(バックス)
133位:ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(グリズリーズ)
134位:クリス・ブーシェイ(セルティックス)
135位:アイザック・オコーロ(ブルズ)
136位:アイザイア・ジャクソン(ペイサーズ)
137位:ケレル・ウェア(ヒート)
138位:イブ・ミッシ(ペリカンズ)
139位:ビラル・クリバリー(ウィザーズ)
140位:カイル・クーズマ(バックス)
141位:コン・カニップル(ホーネッツ)
142位:ザイア・ウィリアムズ(ネッツ)
143位:バブ・キャリントン(ウィザーズ)
144位:エース・ベイリー(ジャズ)
145位:ムサ・ディアバテ(ホーネッツ)
146位:VJ・エッジコム(76ers)
147位:アイザイア・コリアー(ジャズ)
148位:キヤンテ・ジョージ(ジャズ)
149位:ネミーアス・ケイタ(セルティックス)
150位:イェゴール・デミン(ネッツ)
原文:NBA top 150 starter rankings Part 1 (150-11): Ranking every team's starting players for the 2025-26 season(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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