NBA 2022-23シーズン開幕前 プレイヤーランキング・トップ30

Stephen Noh

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NBAの2022-23シーズンがまもなく開幕する。選手ランキングを最新版にアップデートする時がきた。

前回は、NBAプレイオフ2022の前に11名のライターとエディターによるトップ30をランキング化した。今回のランキングのトップ10は以下のとおりだ。

10位 ジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)

前回順位:14位

バトラーは長きにわたり、リーグで最も過小評価されているひとりだ。彼はヒートのエンジンだ。そしてプレイオフになると力を高める。

過去3シーズンで成功率24%と、最近のバトラーは3ポイントショットの精度が落ちている。だがそれでも、彼が攻撃面で非常に効率が良いことは変わらない。3Pラインの内側から自分の居場所をつくり出すからだ。

そしてバトラーはフリースローを獲得することが多い。昨季の1試合平均FT試投は4位だった。

9位 ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)

前回順位:12位

昨季のテイタムはMVP投票で6位となり、オールNBAファーストチームに選出された。NBAファイナル2022ではスローダウンしたが、のちに手首の骨折を抱えながらのプレイだったと明かされている。

ファイナルでのパフォーマンスを除けば、テイタムは素晴らしい一年を過ごした。タフショットを決め、3P成功率は通算38.3%。ディフェンダーとしても堅実だ。レギュラーシーズンで残した自己最多の平均26.9得点、8.0リバウンド、4.4アシストという数字だけでもエリート級である。そして24歳の彼はまだピークに達していない。

8位 レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)

前回順位:6位

NBAでの20シーズン目を迎えるジェームズがまだこのレベルにいるのは、とんでもないことだ。

もっと若かった頃とは違う。当時の爆発力はもうなくなった。リングに達してもダンクよりレイアップが増えている。それでも、彼は別の様々な点で大きく向上してきた。

昨季は成功率35.9%を記録するなど、3Pシューターとして非常に堅実になっている。レイカーズがスモールボールのセンターとして彼を起用することも増えた。そしてそれで大きく成功している。パスの能力はいまだエリートクラスで、トップレベルの試合の理解度が衰えることは決してない。

それらの特長で、彼はリーグ最高の選手のひとり、ポストシーズンで必ず頼れる存在にとどまっている。

7位 カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)

Kawhi Leonard 100322
(NBAE via Getty Images)

前回順位:7位

2021年6月から欠場が続いたレナードだけに、彼がどれほど優れた選手かを非常に簡単に忘れがちだ。彼はNBA史上最も優れたペリメーターディフェンダーのひとりである。年間最優秀守備選手賞受賞2回、オールディフェンシブチーム選出7回がそれを裏付ける。

攻撃もまた、別世界のようだ。キャリア通算3P成功率は38.4%。そしてミッドレンジのシューターとしては歴代最高のひとりだ。その強さから、彼を外すのは不可能である。

2回の優勝を経験し、どちらもファイナルMVPを受賞した彼は今季、3度目のラリー・オブライエン・トロフィーを獲得する可能性がある。

6位 ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)

Luka Doncic (Dallas Mavericks)
Getty Images

前回順位:8位

遅かれ早かれ、ドンチッチはNBA最高の選手となるだろう。

攻撃におけるドンチッチの影響力については、これ以上称賛する言葉がない。レギュラーシーズンで平均28.4得点、9.1リバウンド、8.7アシストという数字だけでも見事だが、彼はプレイオフで平均31.7得点とさらに得点力を上げ、マーベリックスをウェスタン・カンファレンス・ファイナルに導いた。

彼はバスケットボールに精通しており、見ていて特別な選手なのだ。

5位 ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)

前回順位:2位

デュラントの攻撃のレパートリーに弱点はない。ファンタスティックな3Pシューターであり、誰が相手でもその上からショットを決められる。ミッドレンジでは止めることが不可能で、リムでのフィニッシュもエリートクラスだ。

そして守備でも彼は大半のスーパースターより堅実だ。そのサイズとポジションセンスで、相手に問題を引き起こすことができる。

4位 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)

前回順位:5位

カリーはバスケットボールを変えた。昨季レギュラーシーズンの3P成功率38%は、そのキャリアで最低の数字だ。それでもなお、彼は誰よりも多くの3Pを沈めたのである。ウォリアーズの攻撃を動かす原動力だった。それが、カリーが自身4度目の優勝を果たす助けとなったのだ。

3Pやダンスのような動きが目立つが、それ以上に彼は進んで目に見えない小さなことにも取り組んだ。それが偉大なチームを勝利へと導いたのだ。カリーは利他的なパサーであり、チームメイトたちのために素晴らしいスクリーンをかけ、守備のスキームを実践しようとハードに競う。それらが、これほど多くの成功へと導いたのである。

3位 ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)

前回順位:4位

今季こそ、エンビードがMVPを受賞するシーズンとなるだろうか。彼はすでに候補者としてふさわしい。

昨季はリーグトップの平均30.6得点をあげ、11.7リバウンド、4.2アシスト、1.5ブロック、1.1スティールを記録した。これらの数字を達成したのは、NBAの歴史でカリーム・アブドゥル・ジャバーとボブ・マカドゥーだけだ。

上位15人に入った2選手を擁する76ersは、イースタン・カンファレンスの上位となるべきチームだ。そして勝利すれば、エンビードはすでに素晴らしいキャリアにさらなる評価を加えられるだろう。

2位 ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)

Getty Images

前回順位:3位

ジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.の復帰が見込まれる今季、過去2年連続でMVPに輝いたヨキッチはようやく助けとなる存在を取り戻せる。昨季記録した自己最多の平均27.1得点からは数字が落ちるかもしれないが、逆に平均7.9アシストという数字が増えるかもしれない。

ヨキッチはリーグで最も見ていて楽しい選手のひとりだ。ほかのビッグマンであればトライもしないようなパスを、彼は試合のたびに披露するだろう。ミッドレンジからのフェイダウェイジャンパーはオートマティックになった。そしてポストでは熊のようだ。1on1で守ろうとするディフェンダーたちを愚かに見せることだろう。

1位 ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)

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NBA Getty

前回順位:1位

「ギリシャの怪物」は、リーグで最も優れたディフェンダーかもしれない。7フィート3インチ(約221センチ)のウイングスパンで複数のポジションを守ることができる。

彼はまた、最高のクリエイターでもあるかもしれない。切れ味鋭くアタックする時は止めるのが不可能だ。パスに関してもレベルアップし、さらに驚異的な存在となった。クリス・ミドルトンを欠きながらも第7戦に持ち込み、イースト覇者セルティックスを倒す寸前だった。

昨季のMVP投票では3位。全100名の投票で4位以下はなかった。そしてこれまですでに2回、MVPを受賞している。今季、簡単に3度目の受賞を果たすこともあるかもしれない。

上位30名の最終リスト

順位選手チーム前回順位
1位ヤニス・アデトクンボバックス1位
2位ニコラ・ヨキッチナゲッツ3位
3位ジョエル・エンビード76ers4位
4位ステフィン・カリーウォリアーズ5位
5位ケビン・デュラントネッツ2位
6位ルカ・ドンチッチマーベリックス8位
7位カワイ・レナードクリッパーズ7位
8位レブロン・ジェームズレイカーズ6位
9位ジェイソン・テイタムセルティックス12位
10位ジミー・バトラーヒート14位
11位ジャ・モラントグリズリーズ11位
12位トレイ・ヤングホークス20位
13位デビン・ブッカーサンズ13位
14位ジェームズ・ハーデン76ers10位
15位カイリー・アービングネッツ16位
16位ポール・ジョージクリッパーズ19位
17位クリス・ポールサンズ9位
18位デイミアン・リラードブレイザーズ15位
19位デマー・デローザンブルズ17位
20位ザック・ラビーンブルズ25位
21位カール・アンソニー・タウンズウルブズ22位
22位ドノバン・ミッチェルキャバリアーズ21位
23位ドリュー・ホリデーバックス29位
24位パスカル・シアカムラプターズランク外
25位アンソニー・デイビスレイカーズ18位
26位ザイオン・ウィリアムソンペリカンズランク外
27位ルディ・ゴベアウルブズ26位
28位ブランドン・イングラムペリカンズランク外
29位シェイ・ギルジャス・アレクサンダーサンダーランク外
30位ジェイレン・ブラウンセルティックス30位

原文:Ranking 30 best NBA players: Where do Giannis Antetokounmpo, Nikola Jokic and Joel Embiid land on list ahead of 2022-23 season?(抄訳)

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Stephen Noh

Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.