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ニックスがマイク・ブラウンの新ヘッドコーチ就任を発表 「優勝を目指すのに役立つ」

坂東実藍 Miran Bando

ニックスがマイク・ブラウンの新ヘッドコーチ就任を発表 「優勝を目指すのに役立つ」 image

New York Knicks.com

ニューヨーク・ニックスは7月8日(現地7日)、マイク・ブラウンが新ヘッドコーチに就任したことを発表した。

ニックスのレオン・ローズ社長は、声明で「広範囲にわたる徹底した選考プロセスの結果、ブラウンがニックスの新HCとなったことを発表できてうれしいです」と話している。

「マイクはバスケットボールにおける最大の舞台で指導してきました。そして優勝経験を我々の球団にもたらしてくれます。NBAファイナルで指揮をとり、アシスタントコーチとして4つのタイトルをとってきた経験や、選手育成の力は、我々がニューヨークのファンに優勝をもたらすという目標を目指していく中で役立つでしょう」

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ブラウンは2022年から2025年まで3シーズンにわたってサクラメント・キングスで指揮をとり、107勝88敗という成績を残した。1年目にチームを48勝とウェスタン・カンファレンスの第3シードに導いている。48勝は2004-2005シーズン以来となる、球団歴代8位の数字だった。また、キングスを2005-2006シーズン以来となるプレイオフ進出にも導き、当時北米プロスポーツ歴代最長だった連続プレイオフ逸失記録に終止符を打っている。

続く2022-2023シーズンにブラウンは自身2度目となる年間最優秀コーチ賞を受賞。史上11人目となる複数回受賞を達成した。また、満場一致での受賞は史上初だ。このシーズンのキングスはブラウンの下で100ポゼッションあたり118.6得点を記録。1996-1997シーズンにプレイ・バイ・プレイの記録が収集されるようになって以降、最多の数字をマークしている。平均120.7得点も当時1983-1984シーズンのデンバー・ナゲッツ以来の数字だった。

ブラウンはワシントン・ウィザーズ(1997~99年)でアシスタントコーチとして指導キャリアをスタートさせ、サンアントニオ・スパーズ(2000~03年)、インディアナ・ペイサーズ(2003~05年)に在籍。2003年にスパーズのNBA優勝に貢献した。

初めてヘッドコーチとして指揮をとったのはクリーブランド・キャバリアーズ(2005~10年)。1997-1998シーズン以来となるプレイオフ進出を達成し、2006-2007シーズンには初のNBAファイナル進出に導いた。キャバリアーズでは通算305勝をあげており、これは球団歴代2位の数字だ。2009-2010シーズンにリーグ最多、球団新記録の66勝を達成。年間最優秀コーチ賞を受賞した。

2012-2013シーズンからはロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチを務め、66試合開催の短縮シーズンで41勝をあげ、西地区の第3シードに導いた。2013-2014シーズンに再びキャバリアーズで指揮をとり、2016年から2022年まではゴールデンステイト・ウォリアーズでアシスタントコーチを務めた。

2016-2017シーズンのプレイオフでは、スティーブ・カーHC不在の中、代理で指揮をとり、ウォリアーズを12勝0敗に導いている。このシーズンのウォリアーズは、NBAポストシーズン史上最高勝率94.1%で優勝を飾った。ブラウンはさらに2018年、2022年と、ウォリアーズでアシスタントコーチとして2度のNBA優勝を経験している。

ブラウンはキャバリアーズ、レイカーズ、キングスでの11シーズンで、通算454勝304敗(勝率59.9%)を記録。11シーズンのうち7シーズンで45勝超、4シーズンで50勝超、2シーズンで60勝超を達成してきた。

1992年から1997年まで、デンバー・ナゲッツで5シーズンにわたってビデオコーディネーターとスカウトを務め、指導キャリアをスタートさせたブラウンは、2020年にナイジェリア代表の指揮官にも就任している。

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。