本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

ナゲッツの次期ヘッドコーチ候補:マローンの後任は誰になるのか?

Stephen Noh

坂東実藍 Miran Bando

ナゲッツの次期ヘッドコーチ候補:マローンの後任は誰になるのか? image

4月8日(日本時間9日)、デンバー・ナゲッツが世界を驚かせた。長きにわたり指揮をとってきたマイケル・マローン・ヘッドコーチの解任と、カルビン・ブース・ゼネラルマネージャーの退任を 発表 したのだ。

▶無料で野球の勝敗予想 生き残りバトルに参加し、最大100万円分のAmazonギフト券を獲得しよう!

NBAインサイダーにとって、ナゲッツが彼らに別れを告げたことは大きな驚きではなかった。だが、決定のタイミングが驚きだったことは確かだ。ナゲッツはレギュラーシーズンが残り3試合。ウェスタン・カンファレンスで第3シードを競っている。本気で優勝を目指せる中、オーナーは声明で決定理由を説明した。

ニコラ・ヨキッチはMVP級のプレイを続けている。そしてナゲッツは次の指揮官選びで時間を無駄にすることができない。すぐに勝利を狙えるような指揮官が必要だ。理にかなう人材は一部。ここでは、その中で最善の選択肢をまとめる。

▶楽天モバイル『最強プラン』ならどこよりも安くNBA全試合見放題

ナゲッツの次期ヘッドコーチ候補

David Adelman

1. デイビッド・アデルマン

マローンHC解任の発表で代理の指揮官に任命されたのがアデルマンだ。2017年からナゲッツでアシスタントコーチを務めており、長期にわたってNBAで指導してきた。父親のリック・アデルマンは殿堂入りしている。

アデルマンは近年、毎年恒例のリーグによるGM調査で、NBA有数のアシスタントコーチと評価されてきた。これまでにヘッドコーチ職の面談も受けている。ヘッドコーチの役割を手にするのは時間の問題でしかなかった。

アデルマンは素晴らしいバスケットボールマインドを持ち、当然現在の選手たちをよく知っている。ナゲッツのヨキッチを中心とするコーナーオフェンスは、父リック・アデルマンが数十年前に広めたものであり、息子のデイビッドはチームを率いるのに自然とフィットするだろう。

ほかの候補たちのようなヘッドコーチとしての経験はない。だが、アデルマンならスムーズに移行できるだろう。このやり方が機能するのは、ボストン・セルティックスでイメイ・ウドカの後任となったジョー・マズーラが示している。

2. テイラー・ジェンキンズ

ジェンキンズも 3月末に解任 されたヘッドコーチだ。メンフィス・グリズリーズで在任時に達成してきたことを考えれば驚きだった。ジェンキンズは素晴らしいバスケットボールセンスを持ち、選手たちとうまくやってきたと見なされている。250勝214敗という通算成績が物語っており、今季もグリズリーズで解任されるまでは44勝29敗だった。

ジェンキンズはすぐにどこかのチームから誘われるだろう。これまで3回、年間最優秀コーチ賞の投票でトップ10入りしており、2022年は2番人気だった。選手育成に優れ、ジャレン・ジャクソンJr.を年間最優秀守備選手の候補に、ジャ・モラントをオールスター選手に育てている。ただ、プレイオフでの実績はさほどなく、ファーストラウンド敗退が1回だけだ。

3. ジェフ・バンガンディ

バンガンディは17年ぶりに指導者として戻ってきた。ロサンゼルス・クリッパーズの守備向上を託され、大きく上回る成果を出している。クリッパーズはシーズンの大半でカワイ・レナードがおらず、ポール・ジョージを失ったにもかかわらず、守備でリーグ2位と大きく向上した。

約20年前のニューヨーク・ニックスやヒューストン・ロケッツをさかのぼっても、バンガンディが率いるチームは常に守備が卓越していた。懸念されていたのは、63歳の彼が現在のNBAに適応できるかどうかだ。だが、昨季はセルティックスで相談役として優勝リングを手にし、今季はクリッパーズでリーグ有数の向上チームになる助けとなり、適応できることを証明した。

現在のナゲッツは優勝シーズンのようなレベルで守備ができていない。マローンHC解任時点で守備はリーグ20位だ。その守備を改善させられる指導者がいるとすれば、それはバンガンディだろう。ヘッドコーチとして通算430勝318敗という見事な成績を残しており、デンバーだろうが、別のチームだろうが、今後関心を引き寄せるかもしれない。

4. ベッキー・ハモン

バスケットボールに対するハモンのインパクトは否定できないものだ。WNBA選手として殿堂入りした彼女は、ラスベガス・エイセズでWNBA連覇を果たし、2022年にリーグ年間最優秀コーチ賞を受賞するなど、非常に成功した指導者として立場を確立させてきた。NBAでも8年にわたってグレッグ・ポポビッチHCのアシスタントコーチを務めている。2015年にサンアントニオ・スパーズでサマーリーグ優勝を果たし、NBA選手たちをヘッドコーチとして指揮した経験も持つ。

2021年にはデイミアン・リラードの後押しで、ポートランド・トレイルブレイザーズのヘッドコーチ最終候補となるなど、ハモンはNBAでこれまでにヘッドコーチとして関心を寄せられてきた。だが、彼女はWNBAで満足しているようだ。ただ、NBAとWNBAのコーチのサラリーには大きな差があり、十分な機会であれば検討するかもしれない。このナゲッツでの仕事は確実にそのひとつとなる。

5. マイカ・ノリ

2024年のNBAによるGM調査で、サム・キャセールと並び、リーグ最高のアシスタントコーチに選ばれたのがノリだ。トロント・ラプターズ、サクラメント・キングス、ナゲッツ、ウルブズで働き、指導者として16年目になる。

ノリは優れた守備コーチであり、自分の子どももプロアスリートに育てた。息子はフィラデルフィア・フィリーズの野球選手だ。2018年にデトロイト・ピストンズに加わるまで、マローンHCの下で数年にわたって働いており、球団ともヨキッチとも仕事した経験を持つ。

6. テリー・ストッツ

ストッツの指導能力は、ブレイザーズでの成功が証明している。8年連続でチームをプレイオフに導き、カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ。通算517勝486敗と力強い成績を残している。

ストッツはゴールデンステイト・ウォリアーズでアシスタントコーチとして成功を続けた。リラードとCJ・マカーラムを中心にブレイザーズを好チームにした彼のブロッカー・ムーバー・オフェンスのスキームは、ウォリアーズの攻撃面での復調に貢献している。成功を続けていることが、ストッツが再びヘッドコーチとなる道を切り開くはずだ。

原文:Michael Malone replacements: Six Nuggets candidates to watch, from Taylor Jenkins to David Adelman (抄訳)
翻訳:坂東実藍

Senior Writer

News Correspondent

News Correspondent