本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

ペイサーズが最後にNBAファイナル進出したのはいつ?コービー&シャック率いるレイカーズとの2000年ファイナルを振り返る

David Suggs

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

ペイサーズが最後にNBAファイナル進出したのはいつ?コービー&シャック率いるレイカーズとの2000年ファイナルを振り返る image

過去2シーズンでイースタン・カンファレンス・ファイナルに2度進出しているインディアナ・ペイサーズは、2020年代半ばに小さなルネサンスを迎えている。

▶楽天モバイル『最強プラン』ならどこよりも安くNBA全試合見放題

ペイサーズはロスターにビッグネームを揃えているわけではない。しかし、リック・カーライルの復帰以降、チームは健康で効率的、そして活気に満ちている。タイリース・ハリバートンとパスカル・シアカムを中心にチームを率いており、ロスター全員が33歳未満だ。

ハリバートンのプレーはバスケットボール界の注目を集めており、彼のクラッチタイムでの活躍は、瞬く間にバスケファンの間で伝説となった。そしてその姿は、かつてのペイサーズの名シューターであるレジー・ミラーを彷彿とさせる。

ミラーは、ペイサーズの他の才能が比較される基準点であり、インディアナポリスでの18年間で、オールNBAサードチームに3回、オールスターに5回選出された。しかし、チームとして最も重要な実績は、彼が唯一出場したNBAファイナルだ。

ここでは、ペイサーズが進出した2000年のNBAファイナルを振り返る。

ペイサーズが最後にNBAファイナルに出場したのはいつ?

ペイサーズは「王者」のタイトルを3度獲得している。ただし、それはいずれもABA時代のものである。ジョージ・マギニス、ロジャー・ブラウン、メル・ダニエルズらの活躍で、1970年、1972年、1973年のABAファイナルを制覇した。

1976年にNBAへ加入してからは、未だにラリー・オブライエン・トロフィーを掲げたことがない。近年、最も近づいたのが2000年のNBAファイナルである。

この年のペイサーズは、個性豊かなメンバーで構成されていた。ラリー・バードが率いたチームには、当時キャリア12年目のレジー・ミラーとマーク・ジャクソンがいた。27歳のジェイレン・ローズはキャリア最高のシーズンを送り、あらゆるスタッツを伸ばしてMIP(最成長選手賞)を受賞した。

他にも、デイル・デイビス、リック・スミッツ、オースティン・クロージャー、トラビス・ベストなど、質の高いロールプレイヤーも揃っていた。MVP級の選手はいなかったが、リーグ最高のオフェンシブ・レーティングを記録し、リーグ2位の56勝26敗でレギュラーシーズンを終えた。

プレイオフ前半は圧倒的というわけではなかった。ファーストラウンドでは台頭してきたミルウォーキー・バックスと接戦になった。続く対フィラデルフィア・76ers、対ニューヨーク・ニックスでもいずれも第6戦までもつれ込んだ。

そしてファイナルで待ち受けていたのは、ロサンゼルス・レイカーズという巨大すぎる相手だった。

▶テレビでもネットでも! NBAもWOWOW

シャキール・オニールはこの年に平均29.7得点、13.6リバウンド、3.8アシスト、3.0ブロックという圧倒的なスタッツをマークし、自身唯一のシーズンMVPを受賞した。一方、21歳のコービー・ブライアントも本格的にブレイクを果たし、平均21.2得点、5.9リバウンド、4.6アシスト、1.5スティール、0.9ブロックを記録。オールNBAセカンドチームとオールディフェンシブ・ファーストチームにも選ばれた。

レイカーズは、オニールが2戦連続で40点超を叩き出し、シリーズを2勝0敗とリードした。インディアナは第3戦で意地を見せ勝利し、続く第4戦がシリーズの行方を左右する決戦となった。

試合はコンセコ・フィールドハウス(現ゲインブリッジ・フィールドハウス)の輝くフロアで騎士のような真剣勝負となった。ミラーとオニールは30点超えのパフォーマンスで撃ち合い、スミッツとブライアントもそれぞれ24点と28点を記録して応戦した。

試合は48分間で勝負がつかず、延長戦に突入。ここでブライアントが爆発し、延長5分間で10得点をマーク。残り5秒でレイカーズが3点リードする中、ミラーがテクニカルフリースローで2点差に詰め、ラストポゼッションで3ポイントショットを放つが、リングに嫌われ、勝利はレイカーズの手に渡った。

ペイサーズは第6戦まで持ち込んだが、オニールの猛威は止められなかった。オニールは41点、12リバウンド、4ブロックというモンスター級のダブルダブルでレイカーズを1988年以来となる優勝に導いた。

オニールはファイナルMVPを受賞。NBAファイナルで40点ゲームを3試合以上記録した6人のうちの1人となった。

その後ペイサーズは、過去25年で5回の東決勝に進出しているが、いずれも頂点には届かなかった。

だが、今のチームにはハリバートンとシアカムがいる。彼らが主役の今、新たな歴史が刻まれる日はそう遠くないかもしれない。

原文:Last time Pacers made NBA Finals: Revisiting 2000 series with Reggie Miller vs. Lakers' Kobe Bryant, Shaq
抄訳:佐藤瑞紀(スポーティングニュース日本版)

David Suggs

David Suggs is a content producer at The Sporting News. A long-suffering Everton, Wizards and Commanders fan, he has learned to get used to losing over the years. In his free time, he enjoys skateboarding (poorly), listening to the likes of Stevie Wonder, Marvin Gaye and D’Angelo, and penning short journal entries.

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

京都府生まれ、立命館大学卒。The Sporting Newsのアシスタントエディター。大学在学中は、ファッションに携わり、Levi'sやセレクトショップでスタッフとしてキャリアをスタート。大学卒業後に上京し、ファッションとカルチャーを結びつけた記事を執筆。バスケ未経験ながら、2015年にカリーのプレーに魅了され、NBA観戦が大好きになる。