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ジャ・モラントの移籍先候補となるのは? ジェンキンス解任でトレードの可能性注目

Stephen Noh

坂東実藍 Miran Bando

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2024-2025シーズンのNBAレギュラーシーズンも残り数週となった中で、メンフィス・グリズリーズは テイラー・ジェンキンス・ヘッドコーチが去った。当然、次の疑問は、これがジャ・モラントにとって何を意味するかということだ。

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モラントがNBAで指導を受けたのはジェンキンスHCだけだ。そして彼らは良好な関係にあった。『The Athletic』のサム・エイミック記者によると、モラントは昨夏、アシスタントコーチのBlake Ahearnが解任された際もすでに怒っていたという。そしてグリズリーズはジェンキンスと合わせ、Noah Larocheも解任した。エイミック記者によれば、今季最もモラントと仕事してきたアシスタントコーチだ。

さらに、エイミック記者はモラントが今季のチームの攻撃スタイルの変更に不満を表していたと報じた。暫定HCとなるトーマス・イサロは、この攻撃の維持を望んでいる。

これらの理由から、モラントはこれまで以上にトレード市場で話題となるはずだ。『The Ringer』の ハワード・ベック記者 は2月、複数の球団幹部が今夏のモラントに注目していると伝えていた。ただ、グリズリーズの ザック・クライマンGM はすぐに放出を考えていないと返している。

しかし、ジェンキンスの解任により、その主張もさらに揺らぐと見られているところだ。

今季のモラントは良かったが、本来の高い水準には至っていない。得点力と効率はいずれもダウン。度重なるケガでコートに立ち続けるのに苦しんだ。ジャレン・ジャクソンJr.がチームのベストプレイヤーとして台頭しており、彼を中心とした再編成を検討する価値はあるかもしれない。

もしもグリズリーズがモラントを手放す場合、他球団から関心が寄せられるだろう。モラントはオールスター選出2回、オールNBAチーム選出1回の25歳だ。

ここでは、そのモラントに最も合うチームをまとめる。

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ジャ・モラントの移籍先候補ランキング

5. サンズ

この夏、ケビン・デュラントが移籍するのは周知のことだろう。かつてゴールデンステイト・ウォリアーズのゼネラルマネージャーだった『ESPN』アナリストの ボブ・マイヤーズ によると、グリズリーズはそのデュラントに関心を寄せていた。ただ、選手がメンフィスに行くことを望んでいないと表明したことで実現していない。

もしもデュラントが考えを変えたら、モラントとデュラントを入れ替えるのは理にかなう。サンズはポイントガードの穴を埋めるのに、もっと若くて大きな改善となる選手を手に入れられる。モラントとデビン・ブッカーなら、リーグ有数のバックコートコンビとなるだろう。

グリズリーズにとっての魅力も明白だ。デュラントはかなり年上の選手だが、昨季もモラント以上の選手だった。その得点力はどこでもフィットする。彼とジャクソンJr.が組めば、グリズリーズは素晴らしいリムプロテクションを得るはずだ。

この取引をまとめるには、グリズリーズがさらにサラリーに投資しなければいけない。デュラントと引き換えにブランドン・クラークとモラントを手放すなら、トレードに向けた良い枠組みとなる可能性がある。また、どちらのチームも、バランスをとるために使えるドラフト指名権を持つ。

4. ヒート

ジミー・バトラーをトレードして以降、マイアミ・ヒートは苦しんでいる。彼がいなくても勝てると考えていたが、それは大きな間違いだったと分かった。

モラントを加えれば、ヒートは再びスターの力を得ることができる。では、そのためにタイラー・ヒーローを手放すかだ。今季、ヒーローは初のオールスター選出を果たした。だが、シーズン後半戦はかなり調子を落としている。

ヒートにはドラフト後にトレードに含められる1巡目指名権が2つある。ヒーローとそれらの指名権を組み合わせれば、ヒートは次の球団の顔を手に入れられるかもしれない。

3. ペリカンズ

ザイオン・ウィリアムソンの名前もトレードのうわさにあがった。コートに立っている時の彼は素晴らしいが、シンプルにそれだけでは不十分だろう。2019年のドラフト全体1位指名だったウィリアムソンが、同2位指名だったモラントとトレードされたら、どうなるのだろうか。

彼らのうち、より起用できる選手はモラントだ。そのため、ペリカンズは取引するなら何かを加えなければいけないだろう。ペリカンズにはドラフト後にトレードできる1巡目指名権が5つある。そのうちのいくつかを手放す必要があるだろう。

モラントとデジャンテ・マレーのバックコートは、理論上はうまくいくはずだ。マレーは優れたシューターで、ボールがない時もプレイできる有能なディフェンダー。トレイ・マーフィー三世が台頭しており、ハーバート・ジョーンズも守備力をもたらせる。

グリズリーズとしては、状況の変化でウィリアムソンが健康を維持できるようになることを願わなければならない。一方、ドラフト指名権は別のスター選手を獲得するのに役立つだろう。

2. マジック

オーランド・マジックは守備が素晴らしいチームだ。問題は、踏みとどまれるだけの得点をあげられない点にある。パオロ・バンケロ、フランツ・バグナーと、優れたイニシエーターが2人いるものの、ガードのポジションでプレイメークの力が足りていない。まだトップ10入りする選手が必要だ。

モラントはパサーとして過小評価されており、マジックのフィニッシャーをもっとやりやすくさせられるはずだ。そして試合終盤の選択肢にもなる。完全に健康な時は、その点でトップ10入り候補となることを示してきた。

マジックにはドラフト後に使え、保護条件がついていないドラフト1巡目指名権が4つある。才能あるディフェンダーのジェイレン・サグスを手放すかもしれない。グリズリーズにとって、マーカス・スマートに望んだようなガードとなり得る。マジックは指名権のいくつかと、サラリーの埋め合わせとなる選手たちを取引に含める必要があるだろう。

1. ロケッツ

ヒューストン・ロケッツはウェスタン・カンファレンスで2番目のチームだ。しかし、プレイオフで真剣な脅威になると本気でとられている人はいない。月並みな攻撃に頼ることがしばしばだ。

モラントは彼らが強く必要としている武器をもたらせる。シェイ・ギルジャス・アレクサンダーを除けば、NBAで最高のドライバーだ。味方のためにアドバンテージをつくることができるだろう。また、ピック&ロールでアルペレン・シェングンと良いコンビニなるはずだ。かつて多くの成功をともにしたスティーブン・アダムズとも再会できる。そしてロケッツの守備の基礎構造は、モラントの守備の問題をある程度隠せるほどだ。

ロケッツには多くの若い有望株がおり、ドラフト後に使える1巡目指名権も5つある。それらの指名権のうちの2つとフレッド・バンブリート、さらにリード・シェパードのような若手を加えれば、モラントやサラリーをつり合わせるための一部選手とのトレードをまとめられるかもしれない。

また、ロケッツはモラントにとっても最も理にかなう。もっとダイナミックなポイントガードを必要としている、優勝を競う存在になるポテンシャルを持ったチームだ。一方で、グリズリーズはバンブリートという、直近の勝利を目指すための選手を得られる。両チームのニーズを満たすのだ。

原文:Ja Morant trade rumors: Ranking best landing spots for Grizzlies star after Taylor Jenkins firing (抄訳)
翻訳:坂東実藍

Senior Writer

Editorial Team

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