2025-2026年シーズンから、日本におけるNBAの視聴方法が大きく変わります。これまで約5年間にわたりNBA中継を提供してきた「NBA Rakuten」(NBA楽天)が2025年7月末でサービスを終了し、楽天経由での視聴はすべて終了しました。
その一方で、NBAはAmazon(アマゾン)と長期契約を締結し、今シーズンから日本国内でもAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)を通じてライブ配信がスタート予定です。
さらに、プライムビデオやNBA公式Web/アプリを通じて購入可能なNBA League Pass(NBAリーグパス)での視聴も可能になります。
加えて、NTTドコモは新サービス「NBA docomo」を2025年10月20日(月)に開始すると発表しており、日本のNBAファンにとって視聴環境が大きく変わる転換期を迎えています。
本記事では、2025-26シーズン以降のNBA視聴方法と料金プランについて、最新情報をわかりやすく解説します。
■NBA 2025-2026シーズンの視聴方法3選
NBA 2025-26シーズンの視聴方法は、大きく分けて「Amazonプライムビデオのプランを利用する」「NBA docomoで視聴する」「NBA Web/公式アプリで視聴する」の3つです。
ただし、その3つの中にもさまざまな視聴方法があります。それぞれの詳細は以下の通りです。
視聴方法 | 料金(月額/税込) | 試合数 | 契約状況 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Amazonプライムビデオの「NBA on Prime」 | 600円 | 一部 | Amazonプライム会員 | NBAを視聴できるプランで最も安い。30日間の無料体験期間あり。 |
Amazonプライムビデオの「NBA League Pass」 | 3,190円~ | 全試合 | プライム会員の登録は不要 | 日本人選手の試合だけでなくNBAの試合を多く見たい方におすすめ。15日間の無料体験期間あり。 |
NBA公式Web/アプリの「NBA League Pass」 | 3,190円~ | 全試合 | NBAの公式モバイルアプリまたはHPから購入可能 | AmazonのNBA League Passと放送内容は同一。 無料体験期間なし。 |
NBA docomo | 2,728円 | 一部 | ドコモ回線をもっていない方・下記のプランに加入していない方 | ドコモオリジナルのNBAコンテンツを楽しめる。 |
ドコモMAX・ドコモ ポイ活 MAX経由の「NBA docomo」 | 追加料金なし | 一部 | 「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」への加入が必要 | 既に「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」へ加入している、または検討している方におすすめ。 |
アハモ経由の「NBA docomo」 | 1,078円 | 一部 | アハモへの加入が必要 | 既に「アハモ」へ加入している、または検討している方におすすめ。 |
Amazon(アマゾン)
NBAは2024年にAmazonと11年間にわたる放映契約を結び、2025-26シーズンからは日本国内でもプライムビデオを通じて試合を視聴することが可能です。
視聴形態としては、「NBA on Prime」(=プライム会員なら誰でも視聴可能なNBA中継)と「NBA League Pass」(=プライムビデオ内のサブスクリプションサービス)があります。
NBA on Prime(NBAオンプライム)

項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | 月額600円 |
試合数 | レギュラーシーズン中の67試合+プレイイン・トーナメントの全試合・プレイオフ・カンファレンスファイナルまでの一部の試合・NBAファイナル全試合 |
日本語実況 | あり |
見逃し配信・アーカイブ | あり |
メリット | 現状のNBA視聴方法のなかで最安値。 プライム会員であれば誰でも視聴可能。 プライム会員になることで、NBA視聴以外にもAmazonの会員向けサービス(映画・ドラマの視聴/送料無料/ミュージック/フォトなど)を利用できる。 |
Amazonのプライム会員であれば誰でも利用できる「NBA on Prime」は、月額600円からNBAを視聴できるため、現状の視聴方法で最も安くNBAを楽しめます。さらに、初めての方でも気軽に試せるよう、30日間の無料トライアルが用意されています。
視聴できる試合数は週2試合程度に制限されますが、例えば昨シーズンのNBAファイナルの再戦となるインディアナ・ペイサーズ対オクラホマシティ・サンダーの試合やNBAを代表するライバルチームであるボストン・セルティックス対ロサンゼルス・レイカーズなど主要な試合は一通りピックアップされています。
また、プレイイン・トーナメントやプレイオフの試合なども視聴可能であるため、「とりあえずNBAの試合を見てみたい」「推しのチーム・選手を見つけたい」といった方にはおすすめのプランです。
NBA League Pass (NBAリーグパス)
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | League Pass 月額3,190円 年額19,190円 League Pass Premium 月額4,190円 年額25,190円 ※15日間の無料体験期間あり |
試合数 | 全試合視聴可能 |
日本語実況 | 一部あり |
見逃し配信・アーカイブ | あり |
メリット | NBAの全試合を視聴可能。 無料体験期間あり。 プライム会員にならなくても購入可能。 学生割引あり。 データのオーバーレイをカスタマイズ可能で、同時に複数の試合を視聴できる「マルチビュー」など、より深くNBAを楽しむことができる。 NBA公式アプリともアカウントの紐付けが可能。 |
Amazonプライムビデオの「NBA League Pass」は、NBAの全試合を視聴できるプライムビデオ内のサブスクリプションサービスで、15日間の無料体験期間が設けられています。
NBA公式のアプリともアカウントの紐付けが可能なので、以前公式のリーグパスを利用していた方でも使用感を崩さず利用できます。2012-2013シーズン以降の過去試合もすべて視聴可能なので、NBAを思いっきり楽しみたい方におすすめのプランです。
Amazonプライムビデオの「NBA League Pass」には、League PassとLeague Pass Premiumの2種類の料金プランがあり、比較は以下の通りです。

また、AmazonプライムビデオのNBA League Passの購入の際にはプライム会員になる必要は無く、Amazonの無料アカウントがあれば誰でも購入できます。さらに、学生であれば40%の割引が適用できるためお得にNBAの試合を楽しめます。
NBA docomo(NBAドコモ)

項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | ドコモMAX・ドコモ ポイ活 MAX 追加料金なし アハモ+NBA 月額1,078円 上記のプラン以外を契約・ドコモ回線でない方 月額2,728円 |
試合数 | 週10~15試合程度 |
日本語実況 | あり |
見逃し配信・アーカイブ | あり |
メリット | 日本語実況・解説が充実。 独自コンテンツも豊富にあり、多角的に情報を収集できる。 日本人選手が所属する「ロサンゼルス・レイカーズ」「シカゴ・ブルズ」の試合を多く配信。 |
株式会社NTTドコモは、2025年10月20日(月)より新サービス「NBA docomo」をスタートすると発表しました。専用アプリを通じて、「レギュラーシーズン」「プレイオフ」「カンファレンスファイナル」「NBAオールスター」の一部試合を、ドコモ独自の編成で配信。毎週10〜15試合を日本語の実況・解説付きで楽しめます。
さらに、視聴者の投票で選ばれたチームや対戦カードの試合も配信予定です。ドコモオリジナルの番組をはじめ、試合のダイジェスト映像や選手紹介など、多彩な情報コンテンツも提供。八村塁所属のロサンゼルス・レイカーズ、河村勇輝所属のシカゴ・ブルズなど日本人所属のチームの試合を多数配信予定なので、彼らを応援したい方には特におすすめのプランです。
なお、「NBA docomo」はドコモユーザーに限らず、dアカウントを作成すれば誰でも利用できます。
ドコモMAX・ドコモ ポイ活 MAXプラン
ドコモMAX・ドコモ ポイ活 MAXプランを利用している方は、追加料金なしで「NBA docomo」を楽しめます。さらにオリジナルグッズのプレゼントやアメリカで行われるNBA観戦ツアーの抽選に参加できるなど、特別な企画を用意。ドコモのプランを活用しながらNBAを視聴することが可能です。
アハモ+NBAプラン
アハモを利用している方は、月額1,078円で「NBA docomo」をお得に楽しめます。
ドコモMAX、ドコモ ポイ活 MAXプラン、アハモ契約者以外
dアカウントを作成すれば月額2728円で「NBA docomo」を利用可能です。
NBA 公式Web/アプリからもNBA League Passを契約可能
上記で紹介したAmazonプライムビデオの「NBA League Pass」ではなく、NBAの公式Web/アプリからNBA League Passを直接契約することも可能です。それぞれを比較したものは以下の通りです。
項目 | NBA League Pass(Amazon) | NBA League Pass(公式Web/アプリ) |
---|---|---|
料金 | 同額 | 同額 |
視聴方法 | Amazonプライムビデオ | NBA公式Web/アプリ |
実況・解説 | 日本語実況一部あり | 日本語なし |
支払方法 | Amazon内で完結 | クレカ等の情報の新規入力が必要 |
無料体験 | あり | なし |
解約 | Amazon内で完結 | NBA公式サイトで完結 |
配信内容や料金には大きな違いはありませんが、Amazonと比較すると無料期間の有無は大きな差であると言えます。また、Amazon経由で契約を行った場合でも、NBA公式アプリと紐付け可能なので、実質的なデメリットはありません。
■NBA 2025-2026シーズンを視聴する際に注意すべきこと
ここからは、上記で紹介したNBA 2025-26シーズンの視聴方法の中で、知っておくべきことや注意すべき点を紹介します。
リーグパスには日本語実況・解説がない
「NBA League Pass」(Amazonプライムビデオ及びNBA公式Web/アプリ)には、基本的に日本語実況・解説がありません。日本語実況・解説を聞きながら試合を楽しみたい方は、「NBA on Prime」や「NBA docomo」で視聴することをおすすめします。
通信環境を整えておく必要がある
NBAの試合は高画質でライブ配信されるため、安定したネット回線が欠かせません。
- HD画質の場合:10Mbps以上の通信速度が推奨
- 4K画質の場合:20Mbps以上の通信速度が目安
Wi-Fiが不安定なときは、有線LANへの切り替えやルーターの設定を見直すのも有効です。
また、スマホやタブレットで視聴する際はデータ通信量が大きくなるため、Wi-Fi利用や大容量・無制限プランを活用すると安心です。通信環境が整っていないと、映像が途切れたり画質が落ちたりする原因になるため、事前のチェックを忘れないようにしましょう。
契約前にそれぞれの視聴方法の長所を把握しておく
「NBA Rakuten」が2025年7月末でサービスを終了したことにより、2025-26シーズンからは視聴方法をユーザーがいくつかの選択肢から選べるようになりました。
しかし、視聴方法にはそれぞれメリットがあり、自分にとって最適な選択をすることでNBAを最大限楽しむことができます。
視聴方法 | メリット | おすすめの視聴者層 |
---|---|---|
NBA on Prime(Amazonプライムビデオ) |
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NBA League Pass (Amazonプライムビデオ及びNBA公式Web/アプリ) | 全試合視聴可能 | NBAの視聴歴が長い方 |
NBA docomo |
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■NBA 2025-2026シーズンの視聴に関するよくある質問
最後に、NBA 2025-2026シーズンの視聴に関するよくある質問を紹介します。
Q1. NBA楽天はいつ終了しましたか?
「NBA Rakuten」は、2025年7月31日をもってサービスを終了しました。新規販売や自動更新は6月30日に停止されており、契約中の月額プランも7月末で自動的に解約となりました。そのため、視聴は最終日まで可能でしたが、8月以降は楽天経由でNBAの配信を利用することはできません。
Q2. NBAのオールスターはどこで視聴できますか?
オールスターゲームは「NBA on Prime」「NBA League Pass」(Amazonプライムビデオ及びNBA公式Web/アプリ)、「NBA docomo」で視聴が可能です。
Q3. NBAのプレイオフ・ファイナルはどこで視聴できますか?
NBAのプレイオフ・ファイナルは「NBA League Pass」(Amazonプライムビデオ及びNBA公式Web/アプリ)で全試合視聴できます。「NBA on Prime」や「NBA docomo」の場合、一部の試合に制限されるため、注意が必要です。
Q4. 費用を抑えてNBAを視聴するためには?
学生の場合、Amazoプライムビデオの「NBA on Prime」「NBA League Pass」ともに、学割が適用されます。また、ドコモ回線を持っている方であれば、「ドコモMAX・ドコモ ポイ活 MAX」や「アハモ」に切り替えることで、NBA視聴に関する費用を抑えて視聴することが可能です。
■まとめ|2025-26シーズンはNBA視聴の新時代へ
2025-2026シーズンから、日本におけるNBA視聴環境は大きく変わりました。長年親しまれてきた「NBA Rakuten」が終了し、新たに AmazonプライムビデオとNBA docomoが主要な視聴手段として登場。さらに公式アプリやWebからのリーグパス契約も可能になり、ファンのニーズに応じた選択肢が揃いました。
料金や配信試合数、日本語実況の有無など、それぞれのサービスに特徴があります。コストを抑えて楽しみたい人には「NBA on Prime」、全試合を徹底的に追いたい人には「NBA League Pass」(AmazonプライムビデオもしくはNBA公式Web/アプリ)、日本人選手の活躍や独自コンテンツを重視するなら「NBA docomo」がおすすめです。
自分の視聴スタイルに合ったサービスを選ぶことで、これまで以上にNBAを深く楽しめるシーズンとなるでしょう。