3月11日（日本時間12日）、テキサス州サンアントニオのAT&Tセンターで行われたユタ・ジャズ対サンアントニオ・スパーズの一戦は、スパーズが104-102で接戦を制した。これによって、スパーズのグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチは通算勝利数でNBA歴代単独トップに立った。
The all-time winningest coach in NBA history.
— San Antonio Spurs (@spurs) March 12, 2022
Congrats on No. 1336, Coach Pop! Pic.twitter.com/RbuZxrkEWp
ポポビッチHCは7日（同8日）のロサンゼルス・レイカーズ戦に勝利し、これまで歴代トップだったドン・ネルソンに並んでいた。9日（同10日）のトロント・ラプターズ戦で記録を更新するチャンスがあったものの、104-119で黒星を喫していた。
ヘッドコーチの通算勝利数ランキング
| 順位 | ヘッドコーチ | シーズン | 勝利数 | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | グレッグ・ポポビッチ | 26 | 1336 | 65.8％ |
| 2 | ドン・ネルソン | 31 | 1335 | 55.7％ |
| 3 | レニー・ウィルケンズ | 32 | 1332 | 53.6％ |
| 4 | ジェリー・スローン | 26 | 1221 | 60.3％ |
| 5 | パット・ライリー | 24 | 1210 | 63.6％ |
| 6 | ジョージ・カール | 27 | 1175 | 58.8％ |
| 7 | フィル・ジャクソン | 20 | 1155 | 70.4％ |
| 8 | ラリー・ブラウン | 26 | 1098 | 54.8％ |
| 9 | リック・アデルマン | 23 | 1042 | 58.2％ |
| 10 | ドック・リバース | 23 | 1029 | 58.6％ |
試合後の記者会見で、ポポビッチHCは「多くの人々が関わってきた証だ」と語った。
「個人だけのものではない。バスケットボールはチームスポーツだ。選手たちには『一緒にやる」ことを常に説いているが、私の人生においても、素晴らしい選手、コーチ、スタッフに恵まれ、この素晴らしい街の支援を受けてきて、まさにそれをやってきた。ファンは何があっても我々をサポートしてくれた」。
「この記録は、全員で共有するものだ。私のものではない。この街の全ての人のものだ」。
アダム・シルバーNBAコミッショナーもポポビッチHCの記録達成を受けて声明を発表している。
「スパーズでのグレッグ・ポポビッチ氏の成功は、私たちのリーグで前例がないものであり、彼がキャリア最多勝利記録を保持したことはその成功を表すに相応しいことです。彼のリーダーシップと、バスケットボールへの揺るぎない献身は、世代を超えて選手やコーチから広く賞賛されています。コーチ・ポップの伝説的なキャリアにまた新たな偉業が追加されました。誠におめでとうございます」。
NBA Commissioner Adam Silver's statement regarding San Antonio Spurs' Gregg Popovich pic.twitter.com/4eZuVOHSlw
— NBA Communications (@NBAPR) March 12, 2022
