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クーパー・フラッグのサマーリーグ評価:マーベリックスのドラフト全体1位の出来はどうだった?

Gilbert McGregor

坂東実藍 Miran Bando

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ダラス・マーベリックスの新人クーパー・フラッグは、NBAサマーリーグで出場時間を制限されていなかった。だが、試合数の制限はあったようだ。

NBAドラフト2025で全体1位指名されたフラッグは、ラスベガスで開催中のサマーリーグで2試合に出場した。だが今後、マーベリックスは残り試合で彼を起用しないという。

18歳のルーキーは、2試合で何度か素晴らしい場面を見せ、観客を熱狂させた。だが、マーベリックスのジャージーを着てプレイする彼を次に見られるのは、10月上旬に始まるプレシーズンとなる。シーズンが始まるころになったら、彼に対する期待はさらに大きくなるだろう。

あまり先を見据える前に、ここではサマーリーグでのフラッグのパフォーマンスを振り返る。

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クーパー・フラッグのサマーリーグ評価

  • 評価:B+
  • スタッツ:平均20.5得点、5.0リバウンド、2.5アシスト、1.5スティール、0.5ブロック、1.5ターンオーバー、フィールドゴール成功率35.7%、3ポイントショット成功率21.4%

早々にサマーリーグを終えるのに十分な2試合の出来だったのは明らかだ。彼がやってみせたことを詳しく見ていけば、理にかなっている。

1試合目(対ロサンゼルス・レイカーズ)

プロデビュー戦でのフラッグは、ボックススコアが常にすべてを示すわけではないことを改めて思い起こさせるパフォーマンスを見せた。

ブロニー・ジェームズとの対決で注目された中、フラッグはFG21本中5本成功の10得点、6リバウンド、4アシスト、1ブロック、1スティールという数字を残している。

試合後、フラッグは「本来の水準に達していなかった」パフォーマンスと評し、「自分のベストゲームではなかった」と述べた。しかし、随所で足跡を残している。リバウンドを拾い、攻守両面で存在感を見せ、FG試投21本が示すように積極的だった。

そのFG試投21本を、むやみやたらにショットを打つ兆候と見る者もいた。一方で、打ち続けることをチームが必要としていると知る選手の粘り強さの表れという指摘もある。

フラッグはドラフト全体1位指名としては独特な状況にある。優勝を競うことが期待されるチームに加わるからだ。キャリアを始めるにあたっては、かなりのショットを打つ機会があるだろう。だが、アンソニー・デイビスとカイリー・アービングが健康なら、序列は落ちることとなる。

レイカーズ戦では無理強いすることなく、1番手の選択肢として快適にプレイしていたようだ。ボールを持つ時も、持っていない時も、今後の成長が期待でき、指導しがいのある選手であることを思い起こさせる出来栄えだった。ブロックから決勝点につながったアシストへの一連のプレイは、コーチやスカウトが見ても特別な存在と思わせただろう。

2試合目(対サンアントニオ・スパーズ)

スパーズに69-76で敗れた2戦目は、FG21本中10本成功の31得点、4リバウンド、1アシスト、1ブロックを記録した。チームの69得点中、31得点をフラッグがあげたのだ。

得点が示すように、フラッグにとって攻撃面でビッグパフォーマンスだった。得点数以上に、それを記録するための武器が素晴らしかった。

フラッグはまっすぐなドライブを生かし、トランジションからも得点をあげた。ドリブルからのプルアップジャンパーに加え、キャッチ&シュートの3Pも流れるようだった。常に決まるものではないが、デューク大学での1シーズンで見せた堅実なショットからさらに向上する兆しをすでに示している。

マーベリックスはフラッグの負荷を徐々に増していくつもりのようだ。周囲にはすでに構造ができているだけに、彼らはそれが可能なチームだろう。フラッグはすでにとても高いレベルの能力を持つ。だが、サマーリーグでは伸びしろがどれだけあるかもうかがわせた。

2試合で名誉ある離脱となったほど十分な出来を見せたのだから、フラッグはこの夏をやすやすとクリアしたかたちだ。ただ、2試合だけでは、満点をつけられるほど十分ではないだろう。最終評価はB+だ。

原文:Grading Cooper Flagg's Summer League: How Mavericks' No. 1 pick fared in two games in Las Vegas(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Gilbert McGregor

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。