本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

ヤニス・アデトクンボの移籍先候補:バックス退団の場合にトレードの可能性が高いのは?

Stephen Noh

坂東実藍 Miran Bando

ヤニス・アデトクンボの移籍先候補:バックス退団の場合にトレードの可能性が高いのは? image

ヤニス・アデトクンボは正式にトレードを要求したわけではない。だが、3シーズン連続でプレイオフ・ファーストラウンド敗退となり、アデトクンボがミルウォーキー・バックスを去る可能性は増すばかりのようだ。

『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は5月12日(日本時間13日)、アデトクンボが「キャリアで初めて自分にとっての最善がミルウォーキー残留か別のところでプレイすることかを柔軟に考える姿勢」だと報じた。

ドラフトロッタリーで各チームの関係者がシカゴに集まるだけに、MVP受賞2回のアデトクンボを獲得するために何が必要となるのかが話題となることは確実だ。

アデトクンボはNBAのどのチームも欲しがる選手だろう。トップ3に入ることは変わらない。そして球団を完全に変えられるだけの能力がある。バックスにはもう、アデトクンボを中心に優勝を競うチームを築くだけの資産がない。だが、それを持つチームはほかにたくさんある。

バックスにとって最善となるのは、トレードで放出したドラフト指名権を取り戻し、優れた若手選手たちをロスターに加え、価値が最も高いうちにアデトクンボをトレードすることだろう。史上最高の見返りを得られるかもしれない。

では、バックスが求める条件を満たせるチームはどこだろうか。ここでは、移籍先候補となり得るチームをまとめる。

▶楽天モバイル『最強プラン』ならどこよりも安くNBA全試合見放題

ヤニス・アデトクンボの移籍先候補ランキング

トレード実現には駒不足

29. ナゲッツ

28. レイカーズ

27. サンズ

26. ニックス

25. ウォリアーズ

24. セルティックス

23. ペイサーズ

22. クリッパーズ

21. ウルブズ

20. マーベリックス

Giannis Antetokounmpo

タイミングが不適切

19. ホーネッツ

18. ウィザーズ

17. ブレイザーズ

16. ジャズ

可能性あり?

15. ブルズ

14. 76ers

13. ホークス

12. キャバリアーズ

11. ラプターズ

10. キングス

9. ヒート

8. ピストンズ

7. グリズリーズ

6. ペリカンズ

▶楽天モバイル『最強プラン』ならどこよりも安くNBA全試合見放題

最も合うチーム

5. ネッツ

ブルックリン・ネッツはしばらく前からアデトクンボのトレードに関するうわさがある。この夏に実現させるキャップスペースがあるチームのひとつで、バックスをぜいたく税の対象から外させることができる。

バックスの関心を引くようなトップクラスのタレントは多くない。キャメロン・ジョンソンはさらなる資産となり得る。キャム・トーマスはサイン&トレードの一部として含まれるかもしれない。

ネッツにあるのは、多くのドラフト指名権だ。最大で9つの1巡目指名権があり、そのうちの8つは保護条件がない。

4. マジック

オーランド・マジックにはすでに2人の大型イニシエーターがいる。フランツ・バグナーとパオロ・バンケロだ。アデトクンボをトレードで獲得するには、彼らのどちらかを手放さなければいけないだろう。そうでなければ、スペーシングがうまくいかないからだ。

現時点で、アデトクンボがどちらの選手よりも上であることは明らかだ。しかし、バックスはタイムラインをリセットすることができる。バグナーとバンケロはそれぞれ、今季もっと健康ならオールスターに選ばれていたかもしれない選手たちだ。

マジックは自分たちのドラフト指名権をすべてコントロールしており、次のドラフトではデンバー・ナゲッツの全体25位指名権もある。バグナーかバンケロを中心に、サラリー条件を満たす選手たちと、最大5つの1巡目指名権を組み合わせれば、強力な条件となるだろう。

3. スパーズ

アデトクンボのタイムラインはビクター・ウェンバンヤマのそれとあまり合致しない。だが、ウェンバンヤマはすでにトップ10に入る選手だ。それほど優れた選手がいるなら、狙いにいくのが早すぎるということはない。

サンアントニオ・スパーズにはデビン・バセルやケルドン・ジョンソンなど、アデトクンボのサラリーと合わせるための若手選手たちがいる。また、今後のドラフト指名権もすべてコントロールしている。望みはしないだろうが、必要なら、新人王に輝いたステフォン・キャッスルを含めることも可能だ。

2. ロケッツ

ヒューストン・ロケッツにはトレードに含められる魅力的な若手選手がたくさんいる。アメン・トンプソンはスターになる可能性を秘めているようだ。リード・シェパードとキャム・ウィットモアは、限られた出場時間の中で有望なところを見せてきた。ジャバリ・スミスJr.とタリ・イーソンは、すでに優れたNBA選手だ。アルペレン・シェングンは今季、オールスターに選ばれた。おそらく、バックスはトレードの成立にシェングかトンプソンのどちらかを望むだろう。

アデトクンボのサラリーに達するために、ロケッツはシェングンかトンプソンのどちらかと、前述のような若手選手たち、そしてジェイレン・グリーンを組み合わせるかもしれない。ドラフト1巡目指名権も最大で5つある。おそらくそのすべてが必要になることはないだろう。だが、それだけの資産を持つロケッツなら、ほぼすべてのチームを上回る条件を提示できる。

1. サンダー

オクラホマシティ・サンダーは、アデトクンボが加われば、今後数年で優勝を競い、王朝を築くことができるかもしれないチームだ。そして彼らは、主力を犠牲にすることなく、トレードを成立させられるだけの駒を持つ。

サンダーはエプロンに達しないはずだ(※エプロンは例外条項などの制限を決定する基準額)。それにより、どんなトレードもより容易になる。ドラフト1巡目指名権はすべてコントロールしており、さらに保護条件つきの指名権5つも持つ。加えて、ドラフト全体12位指名のニコラ・トピッチや、エイジェイ・ミッチェル、ケイソン・ウォレスなど、スターターではない若手たちもいる。

トレード実現のためには、おそらくアイザイア・ハーテンシュタインを手放さなければならないだろう。だが、アデトクンボが代わりにセンターをこなせる。守備面での脅威としても適切に合うだろう。そしてサンダーにはリーグ最高級のスコアラーが2人そろうことになる。

原文:Giannis Antetokounmpo trade destinations: Every team's chances of landing star after disappointing playoff exit(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Stephen Noh

Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。