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なぜドラフト全体1位のクーパー・フラッグは2試合でサマーリーグ終了へ? マーベリックスの決断の理由

David Suggs

坂東実藍 Miran Bando

なぜドラフト全体1位のクーパー・フラッグは2試合でサマーリーグ終了へ? マーベリックスの決断の理由 image

NBA Entertainment

7月14日(現地13日)、クーパー・フラッグの今夏のバスケットボールが終わることになった。

NBAドラフト2025でダラス・マーベリックスに全体1位で指名されたフラッグは、ラスベガスで開催中のNBAサマーリーグで2試合に出場してきた。だが、NBAインサイダーのマーク・スタイン記者によると、マーベリックスは残り試合にフラッグを起用しないという。

攻守両面で見る者を喜ばせるようなプレイを見せ、NBAでの成功に向かっていると思われるフラッグ。なぜ、その彼がこれほど早くにサマーリーグを終えることになったのか。ここで理由をまとめる。

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クーパー・フラッグは負傷したのか?

答えはノーだ。フラッグが負傷したと考える理由はない。サマーリーグの2試合で、いずれも十分な時間に出場している。

それよりも、パフォーマンスが関連しているようだ。ロサンゼルス・レイカーズとのサマーリーグデビュー戦では、マーベリックスが2点差で勝利を収めたものの、フラッグ自身はフィールドゴール21本中5本成功の10得点と苦しんだ。

それでも、フラッグはこの試合で6リバウンド、4アシスト、3スティール、1ブロックをマーク。オールラウンドなパフォーマンスはマーベリックスにとって重要だった。第4クォーター終盤には、フラッグがブロックを見せ、ライアン・ネムハードの3Pをお膳立てしている。

「ドラフト2025年組最高の有望株」として、フラッグに必要だったのは、得点面で力強いパフォーマンスを見せることだけだった。そして全体2位指名のディラン・ハーパーを擁するサンアントニオ・スパーズとのサマーリーグ2戦目で、フラッグはそれを見せつけたのだ。

7月13日(現地12日)のスパーズ戦で、フラッグはチームの約半分に近い31得点をあげた。3P8本中3本成功など、コートのあらゆるところから効果的に得点をマークしている。

シンプルに、この試合は、フラッグにとっては簡単すぎると証明した。少なくとも、マーベリックス首脳陣はそう考えているようだ。

早々にサマーリーグを終えることになった選手は、フラッグが初めてではない。ビクター・ウェンバンヤマやチェット・ホルムグレン、パオロ・バンケロといったほかのドラフト上位指名選手なども同じだった。名誉の勲章のようなもので、フラッグも“先輩”たち同様、NBAの厳しさに向けて準備ができている兆候が見られたということだ。

クーパー・フラッグのサマーリーグでのスタッツ

  • 平均20.5得点
  • 平均5.0リバウンド
  • 平均2.5アシスト
  • 平均1.5スティール
  • 平均0.5ブロック
  • 平均1.5ターンオーバー
  • フィールドゴール成功率35.7%
  • 3ポイントショット成功率21.4%
  • フリースロー成功率57.1%

原文:Is Cooper Flagg injured? Why Mavericks shut down rookie forward two games into Summer League(抄訳)
翻訳:坂東実藍

David Suggs

David Suggs is a content producer at The Sporting News. A long-suffering Everton, Wizards and Commanders fan, he has learned to get used to losing over the years. In his free time, he enjoys skateboarding (poorly), listening to the likes of Stevie Wonder, Marvin Gaye and D’Angelo, and penning short journal entries.

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。