NBAプレイオフは、選手たちがその名を轟かせることができる舞台である。
この舞台から、信じられないような1試合のスタッツや平均スタッツを含む、象徴的な瞬間と記録が数多く生まれてきた。
ここでは、プレイオフに出場した選手の平均スタッツの記録を見てみよう。
NBAプレイオフの平均スタッツ記録
Xの@extrastatsは最近、プレイオフに出場した選手の歴史的な平均スタッツを示す投稿をした
Most ____ per game in a playoff run, minimum 10 games played: pic.twitter.com/yutQwxO1OV
— Extra (@extrastats) June 2, 2025
各カテゴリーを見てみると、いくつかの記録は今後塗り替えられない記録に見える。
ターンオーバーとパーソナルファウルは別として、それぞれを紐解いていこう。
※少なくとも10試合に出場した際のスタッツが対象
ジェリー・ウェスト - 平均40.6得点
最も多くの平均得点を稼いだのは実はジェリー・ウェストではない。
マイケル・ジョーダンは平均43.7PPGを記録したが、それは3試合でのことであり、最低10試合という条件では当てはまらない。
ウェストは平均31.9本のシュートを打って44.2%の成功率を記録し、12.5本のフリースローも決めた。
この記録を破り、10試合以上これだけの得点を取り続けるのは非常に難しいが、ウェストの時代よりも3PTがはるかに重用される現代なら、更新の可能性はある。
ビル・ラッセル - 平均29.9リバウンド
この記録は、このリストの中で最も破るのが難しい記録のひとつかもしれない。
他の記録の中には実現可能なものもあるが、数十年前と今とではリバウンドも変化しているので、この記録は破られないだろう。
現代のNBAでは、1試合で25~30リバウンドを奪う選手はめったに見られないので、それが何試合も起こることはまずないだろう。
マジック・ジョンソン - 平均15.2アシスト
19試合で15.2APGは別格だ。
マジックは史上最高のプレイメーカーの一人であり、彼がこの記録を保持していることに驚きはない。
ジョンソンとストックトンはプレイオフの平均アシスト数記録の上位の多くを占めている。
もし今後、この記録を破る選手がいるとすれば、ニコラ・ヨキッチのような選手だろう。
ジョン・ストックトン - 平均3.4スティール
信じられないかもしれないが、ストックトンは出場試合数の条件が定められていない平均スティールランキングでは14位である。
しかし、これらの選手のほとんどは、10試合出場には程遠い。
モーリス・チークスは、あるポストシーズンで9試合に出場して36.7分のプレイタイムで平均4.1SPGを記録したが、これはストックトンの11試合3.4SPGよりも素晴らしい。
ただ最低でも10試合出場という条件の下では、ストックトンが文句なしの1位だ。
ディケンべ・ムトンボ - 平均5.8ブロック
ムトンボの5.8ブロックという記録は、10試合以上出場している選手でも破られていない。
1993年にはハキーム・オラジュワンが平均4.9ブロックを記録し、2位につけている。
最近では、マイルズ・ターナーが2020年に平均4.0ブロックを記録したが、わずか4試合のみ。
ビクター・ウェンバンヤマがプレイオフに進出すれば、次の10年でこの記録に迫る存在になるかもしれない。
原文:Breaking down which NBA player playoff run stat is most impressive
抄訳:小野春稀(スポーティングニュース日本版)