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TSNが選ぶ2025年のオールNBAチーム ステフィン・カリーやレブロン・ジェームズも

Stephen Noh

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

TSNが選ぶ2025年のオールNBAチーム ステフィン・カリーやレブロン・ジェームズも image

2025年のオールNBAチームのテーマは、“新旧の融合”だ。昨年のオールNBA選出者の中で、今年も文句なしに選ばれるべき選手たちがいる一方で、ジョエル・エンビード、ルカ・ドンチッチ、ケビン・デュラントといったスター選手は、65試合出場の要件を満たせず、今年は新顔たちにチャンスが巡ってきた。

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この“65試合ルール”の影響で、今シーズンのリーグを代表する選手たちは選出機会を奪われている。デュラント、ビクター・ウェンバンヤマ、ドンチッチはいずれも、通常なら確実にオールNBAに入っていたであろう選手たちだ。それでも、オールNBAには出場試合数という事実が何よりも重要である。

TSN選出NBAアウォード

ここでは、健康を維持し、基準を満たした上でリーグ最高のパフォーマンスを見せた15選手たちを紹介していく。

オールNBAファーストチーム選出

  • シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー)
  • ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
  • ヤニス・アデトクンボ(バックス)
  • ジェイソン・テイタム(セルティックス)
  • ドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ)

今季のNBAで最も優れた2人は、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーとニコラ・ヨキッチだ。今シーズンのMVPレースは近年でも稀に見る激戦となりそうで、どちらも選出にふさわしく、歴史的な数字を叩き出している。

ヨキッチはこれ以上何を語れるだろうか。今シーズンはこれまで獲得した3度のMVPシーズンを上回る出来で、60得点超えのトリプルダブル、30-20-20のトリプルダブル達成、そして今やリーグでも屈指の3ポイントシューターにまで進化している。彼は“歴代最高クラス”としての地位を確立しつつある。

ギルジャス・アレクサンダーは、サンダーを球団史上最多勝利に導き、リーグ最高成績のチームを牽引した。誰も止められないこのガードは、今年もリーグトップのドライブ数を記録。さらにディフェンスでも重要な役割を果たし、NBA史に残る強固なディフェンスチームの要となっている。

ヤニス・アデトクンボもまた、今季圧巻のプレーを見せた。平均30得点・12リバウンド・6アシストをマークし、バックスをプレーオフ圏内に押し上げた。彼もまた、過去のMVPシーズンを上回る個人成績を挙げている。全盛期ほどの守備力はないにしても、新たにミッドレンジジャンパーを武器に加え、オフェンスのバランスが大きく向上した。その両端での支配力を私たちは当たり前に感じてしまっているが、バックスを初のNBAカップ制覇に導いた姿がそれを証明している。

ジェイソン・テイタムは、4年連続となるファーストチーム入りが確実だ。セルティックスはイースタン・カンファレンス2位につけており、彼は得点、リバウンド、アシスト、スティール、出場時間すべてでチームを牽引。攻撃の起点でありながら、今年はセンターのようなフィジカルな相手を守るなど、ディフェンス面でもより高い責任を担っている。

この4名の選出はほぼ確定だろう。残るファーストチームの1枠は議論の余地があるが、私はドノバン・ミッチェルを選んだ。彼は今季イースト最強チームのエースであり、タフなショットメイキングでNBA史上2番目に効率の良いオフェンスを支えた。また、キャリアで最もディフェンスにコミットしたシーズンでもある。

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オールNBAセカンドチーム選出

Second-team All-NBA

  • ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
  • レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
  • ジェイレン・ブランソン(ニックス)
  • アンソニー・エドワーズ(ティンバーウルブズ)
  • エバン・モーブリー(キャバリアーズ)

37歳のステフ・カリーと40歳のレブロン・ジェームズが、今なおオールNBAに名を連ねているのは驚異的だ。これらは決して“功労賞”ではなく、実力による選出である。両者ともパリ五輪で金メダルを獲得した勢いをそのままに、今季もトップ10級のパフォーマンスを披露している。

カリーは今季50得点超えを2度達成し、いずれも12本の3Pショットを沈めている。ウォリアーズを再び“侮れないプレーオフチーム”に変えたのは、まさに彼の存在だ。リーグトップのフリースロー成功率、3P成功数で3位。1人でオフェンスを作り出せる存在であることは今も変わらない。

レブロンも負けてはいない。レイカーズを「対戦したくないチーム」に押し上げ、平均24得点・8リバウンド・8アシストと、いまだにオールラウンドな活躍を続けている。今では狙いどころを絞りつつ、ルカ・ドンチッチと共存できるようプレースタイルにも進化。オフボールシューターとしても、ショートロールの展開役としても機能している。

ジェイレン・ブランソンは、今季リーグ屈指のクラッチプレーヤーだ。何度も決勝点を沈めており、身長188cmながらフィジカルを厭わずフリースローを量産。さらに、イースト最多のチャージ獲得数を誇る。ニックスの好調なオフェンスを支える原動力であることは間違いない。

アンソニー・エドワーズは、デビューから4年目までは平均的な3Pシューターだったが、今季は“クレイ・トンプソン化”している。10本の試投で40%近い成功率を記録しており、爆発力あるドライブと超人的な身体能力を組み合わせて、リーグ屈指のスコアラーに成長した。

エバン・モーブリーは今回が初選出。彼の守備的な柔軟性がキャバリアーズの要となっている。PFとCの両方をこなし、様々な守備パターンの中核を担った。ファーストチーム・オールディフェンシブチームの候補でもあり、得点面でも成長。3P成功率37%と、もう外のショットを捨てられない存在になった。ピック&ロールからのプレーメイクやドライブでも貢献している。

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オールNBAサードチーム選出

Third-team All-NBA

  • ジャレン・ジャクソンJr.(グリズリーズ)
  • タイリース・ハリバートン(ペイサーズ)
  • カール・アンソニー・タウンズ(ニックス)
  • ケイド・カニングハム(ピストンズ)
  • ジェイレン・ウィリアムズ(サンダー)

ジャレン・ジャクソンJr.は今季グリズリーズのベストプレーヤーである。リムプロテクターとしてDPOY候補にも名を連ねており、3P成功率38%で平均22得点をマーク。主力のジャ・モラントが出たり入ったりの中、チームを支え続けた。

タイリース・ハリバートンは腰の不調からシーズン序盤はスロースタートだったが、後半に入ってから完全復活。ペイサーズをプレーイン圏から脱出させ、速いテンポと正確な3Pショット、創造的なパスで再びチームを躍動させた。ターンオーバーの少なさも健在。

カール・アンソニー・タウンズは、史上類を見ない“7フッターのシューティング精度”を披露。カリーよりも高確率で3Pを沈め、平均24得点・13リバウンド・3アシストをマークした。今季からセンターに定着し、ニックスのスペースを広げてオフェンスを一変させた。

ケイド・カニンガムはMIP候補の一角となっている。昨季14勝止まりだったピストンズをプレーオフに導き、平均26得点・9アシストのキャリアハイを記録。オールラウンドな得点力と高い判断力で、勝てるチームにまで押し上げた。

ジェイレン・ウィリアムズは、今季リーグ最高勝率のサンダーにおける“2番手のスター”だ。サードチームの最後の1枠として選出されたのは、チームの勝利に不可欠な選手としての存在感ゆえだ。平均21得点のセカンダリースコアラーであり、守備ではすべてのポジションを守り、195cmながらスモールボールセンターも担当。史上屈指のディフェンスを誇るサンダーの根幹を担っている。

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オールNBA最終結果

ファーストチームセカンドチームサードチーム
シェイ・ギルジャス・アレクサンダーステフィン・カリージャレン・ジャクソンJr.
ニコラ・ヨキッチレブロン・ジェームズタイリース・ハリバートン
ヤニス・アデトクンボアンソニー・エドワーズカール・アンソニー・タウンズ
ジェイソン・テイタムジェイレン・ブランソンケイド・カニングハム
ドノバン・ミッチェルエバン・モーブリージェイレン・ウィリアムズ

落選した選手: デビン・ブッカー、ドマンタス・サボニス、ダリアス・ガーランド、ジェイレン・ブラウン、トレイ・ヤング、パスカル・シアカム、ジェームズ・ハーデン、イビツァ・ズバッツ、アルペレン・シェングン

原文:All-NBA Teams 2025: Expert picks from AllSportsPeople include Steph Curry, LeBron James (抄訳)
翻訳:佐藤瑞紀

Senior Writer

Editorial Team

Contributing Writer