2024-25シーズンのプレイオフを失望で終えたロサンゼルス・レイカーズは、すぐに主力の再構築に動き出した。
今週初めには、かつてグリズリーズとキングスでバックアップを務めたジェイク・ラレイビアと契約し、3ポイトンショットの強化と若手タレントの補強を図った。
そして現地時間7月2日、元ドラフト全体1位指名選手のディアンドレ・エイトンがロサンゼルス入りを決断。ESPNのシャムズ・シャラニア氏によると、エイトンはレイカーズと2年契約を結んだという。
現在26歳のエイトンは、長年スター候補とされながらも、その才能を完全に開花させきれていない。環境を変えることで本来の力を引き出せるのか。そして、レイカーズの他の選手たちとどのようにフィットするのか
ここでは、エイトンが加入したことでレイカーズのロスターがどう変化するのかをまとめた。
ディアンドレ・エイトン加入後のレイカーズロスター予想
エイトンの加入後、ロサンゼルスのロスターがどのように変化するかを見ていく。以下はレイカーズが2025-26シーズンの契約を結んでいる選手となっている。
選手 | ポジション | 年齢 | 昨季平均得点 |
ディアンドレ・エイトン | C | 26 | 14.4 |
ルカ・ドンチッチ | G/F | 26 | 28.2 |
ジョーダン・グッドウィン | G | 26 | 5.6 |
八村塁 | F | 27 | 13.1 |
ブロニー・ジェームズ | G | 21 | 2.3 |
レブロン・ジェームズ | F | 40 | 24.4 |
トレイ・ジェミソン | C | 25 | 2.5 |
マキシ・クリーバー | F | 33 | 3.0 |
ダルトン・コネクト | G/F | 24 | 9.1 |
ジェイク・ラレイビア | F | 23 | 6.9 |
シェイク・ミルトン | G | 28 | 7.4 |
オースティン・リーブス | G | 27 | 20.2 |
アドゥ・ティエロ | F | 21 | 15.1* |
ジャレッド・バンダービルト | F | 26 | 4.1 |
ゲイブ・ビンセント | G | 28 | 6.4 |
*大学在学時のスタッツ
レイカーズの予想先発ラインナップ
エイトンはレイカーズで先発出場すると予想されている。想定されるラインナップは以下の通り:
- G ルカ・ドンチッチ
- G オースティン・リーブス
- F レブロン・ジェームズ
- F 八村塁
- C ディアンドレ・エイトン
エイトンの加入は、アンソニー・デイビスがダラスへ移籍して以来レイカーズが探し続けてきたものだ。つまり、ドンチッチやジェームズからのロブパスを沈めることができるリムランニングのビッグマンを獲得した。
26歳という若さに加え、エイトンのリムへのスラロームは魅力的だ。機動力に優れ、ガードにもビッグマンにも対応できる守備力を持ち、調子の良い時にはリング周辺でのソフトタッチも光る。
とはいえ、近年のエイトンはその評価に見合うだけのパフォーマンスを発揮できていない。昨季はケガやメンタル面での課題もあり、わずか40試合の出場にとどまった。2023-24シーズンと比べて各スタッツも軒並み低下した。
ただ、2021年にサンズがNBAファイナルへ進出した際のエイトンの活躍は記憶に新しいだろう。2021-22と2022-23年の安定したパフォーマンスもあり、あの活躍は偶然ではなかったことを証明している。以来、彼は真の競争力を持つチームでプレイしていないが、レイカーズがウェスト上位へ返り咲くためにはエイトンの復活が不可欠だ。
ドンチッチ、リーブス、そしてジェームズという強力なコアが揃っている今、エイトンが再び輝きを取り戻す可能性は十分にある。
ディアンドレ・エイトンの契約内容
- 契約年数:2年(2年目はプレイヤーオプション)
- 契約総額:1660万ドル
エイトンはロサンゼルスと2年契約を締結。この契約により年平均880万ドルを得ることになる。
これは、ポートランド時代に得ていた年平均3323万ドルの契約と比べれば大幅に下がっている。ただし、バイアウトにより一部の報酬を取り戻しており、この金額も納得の範囲内だ。
また、2025-26シーズン終了後には契約をオプトアウト(破棄)することが可能。これにより、エイトンは来オフに市場での評価を高めて再契約交渉に臨むチャンスを手にしている。
原文:Lakers roster projection with Deandre Ayton: How former No. 1 pick fits with LeBron James, Luka Doncic
抄訳:佐藤瑞紀(スポーティングニュース日本版)