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ナゲッツのアーロン・ゴードンはタトゥーになぜ『改善』という言葉を選んだのか

YOKO B

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グレード2のハムストリング損傷を負いながら、ウェスト準決勝のデンバー・ナゲッツ対オクラホマシティ・サンダーの第7戦に出場したアーロン・ゴードンの背中の左側には、日本人なら気になる文字がひときわ大きく刻まれている。

それは『改善』の2文字だ。

『改善/Kaizen("Improvement")』という言葉は日本以外でも使われており、特にビジネス業界ではトヨタの生産方式を象徴する言葉として世界に知られている。

それを踏まえると、なぜゴードンがこの言葉を選んだのかが少し理解できるかもしれない。選手は誰でも常に成長することを目標にしていることだろう。

「改善の意味は知っているよ」と、ゴードンはNBA Japanの取材に答えている。

「僕はこの言葉が好きだから選んだんだ。 "Always Growing"(常時成長)ってことだよね」

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回復には数週間を要するとされるケガをおしてでも敵地で行われる第7戦で「プレイすることに迷いはなかった」というゴードンは、「リスクがあるのはわかっていた。でもチームのためにプレイしたかった」と、試合後の会見で語っている。

また、ゴードンは昨年5月に兄のドリューを不慮の事故で亡くし、今季からその兄が着けていた背番号32を着用。「兄がいない初めてのシーズンをプレイできたこと、そしてプレイオフまで戦い抜いたことを誇りに思う」と、今シーズンを振り返った。

シーズンは悔しい結果で終わったが、この夏、交錯する想いを胸にゴードンはさらに『改善』に励むことだろう。なぜならゴードンにとって『改善』は彼自身そのものだからだ。

「 僕のイニシャルはAGで、それは "Always Growing" を意味しているんだよ」

ゴードンは最後に笑顔でそう言ってペイコム・センターを後にした。


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YOKO B

静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英会話/発音コーチも務める。