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バンケロ&バグナーにベインが加わったオーランド・マジックのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン

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坂東実藍 Miran Bando

バンケロ&バグナーにベインが加わったオーランド・マジックのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン image

NBAの2025-2026シーズンに向けて、オーランド・マジックの展望をまとめる。

2024-25シーズン

成績:41勝41敗(東地区7位、プレイオフ・ファーストラウンド敗退)

2020-2021シーズンから2023-2024シーズンまで、マジックは4年連続で白星を増やしてきた。21勝、22勝、34勝、47勝だ。その流れは昨季で止まった。有望なスタートだったが、若手スターのパオロ・バンケロとフランツ・バグナー、主要なロールプレイヤーであるジェイレン・サグスやモリッツ・バグナーなど、ケガが相次いだことが響いたのだ。

それでも、マジックはリーグ2位の守備を武器に、プレイイン・トーナメントを経て、東地区の第7シードを獲得した。今季は若手の主力たちが健康にシーズンに臨める中、夏に重要な2選手を補強したことで、東地区の上位を目指して再び浮上を目指す。

オフシーズンの動き

  • 再契約:パオロ・バンケロ(延長)、モリッツ・バグナー
  • 新加入:デズモンド・ベイン(トレード)、タイアス・ジョーンズ(フリーエージェント)
  • ドラフト:ジェイス・リチャードソン(全体25位指名)、ノア・ペンダ(全体32位指名、トレードで獲得)
  • 退団:コール・アンソニー(トレード)、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(トレード)、ギャリー・ハリス(FA)、ケイレブ・ヒューストン(FA)
  • 未契約FA:コーリー・ジョセフ

オフシーズンのマジックは、7月のFA市場を待たずして最大の動きに踏み切っていた。ドラフトからわずか2日の6月下旬に、メンフィス・グリズリーズとのトレードで、アンソニー、コールドウェル・ポープ、ドラフト指名権と引き換えに、ベインを獲得したのだ。

通算3ポイントショット成功率41%のベインの加入は、マジックが強く必要としていたペリメーターショットをもたらすだろう。昨季のマジックは1試合平均の3P成功(11.2)と3P成功率(31.8%)がリーグ最下位だったのだ。

昨季は守備がリーグ2位だったが、攻撃は27位だった。ベインというスコアラーを獲得したのに加え、マジックはFAでタイアス・ジョーンズも手に入れた。昨季、アシストとターンオーバーの比率でリーグ2位だった実績あるプレイメーカーだ。

強力な守備を保ちつつ、攻撃に勢いをもたらすことができれば、マジックは東地区で恐れるべき存在となるかもしれない。

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注目選手

ジェイレン・サグスだ。バンケロとバグナーの若手スターコンビや、ベインとジョーンズの新加入コンビに加え、今季のマジックを左右するような重要な選手となる。2024-25シーズンは3月にひざの手術でひと足早くに終えることとなったが、それまでは得点、リバウンド、スティール、ブロックで自己最多を記録するなど、ブレイクのシーズンとしていた。

4年のキャリアを通じて、サグスはコートに立つたびにすぐにエナジーをもたらしていた。複数のポジションを守ることができ、ボールを持つ選手に対する粘り強い守備を見せる。数々のハッスルプレイで観客、ファン、チームメイトから好まれている選手だ。2023-24シーズンはオールディフェンシブ・セカンドチームに選ばれており、今季は再びそのような活躍を目指す。

注目ポイント

健康を保つことができた場合、マジックはどこまでいけるのだろうか?

昨季はケガで進化を阻まれた。今季は東地区の上位に食い込むシーズンとなるかもしれない。若手の主力が健康を維持し、全体でさらなる成長を続ければ、オフシーズンに重要な補強も行ったマジックは、飛躍を遂げる準備が整っている。問題は、特にかつてないほど拮抗している東地区において、その飛躍がどれほどになるかということだけだ。

バンケロは1試合平均25.9得点、フランツ・バグナーは24.2得点と、昨季はそれぞれ自己最高のシーズンだった。そして彼らはロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチとレブロン・ジェームズ、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンとカール・アンソニー・タウンズと並び、それぞれが平均24得点超を記録し、健康に新シーズンに臨めるコンビ3組のひとつだ。

エリートクラスの守備を保ちつつ、攻撃改善のために新加入のベインとジョーンズをいかに早くに組み込んでいくかが、マジックがどれだけ上昇できるかという点で重要になるだろう。

原文:2025-26 Season Preview: Orlando Magic(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。