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2年連続で地区決勝進出のミネソタ・ティンバーウルブズのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン

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坂東実藍 Miran Bando

2年連続で地区決勝進出のミネソタ・ティンバーウルブズのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン image

NBAの2025-2026シーズンに向けて、昨季のウェスタン・カンファレンス・ファイナルに勝ち進んだミネソタ・ティンバーウルブズの展望をまとめる。

2024-25シーズン

成績:49勝33敗(西地区6位、カンファレンス・ファイナル敗退)

2月下旬、ウルブズは貯金が3つしかなく、ウェスタン・カンファレンスの9位に沈み、プレイオフを逃すかもしれないと思われた。だが、終盤に攻撃が機能し始め、17勝4敗と挽回して一変させた。

西地区の第6シードでプレイイン・トーナメントを回避したウルブズは、2年連続としては球団史上最高となるポストシーズンの成績を残した。ロサンゼルス・レイカーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズを倒し、再びカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだのだ。

そのプレイオフではジュリアス・ランドルが平均21.7得点、フィールドゴール成功率50.2%と大きく向上。アンソニー・エドワーズはキャリア最高のシーズンとし、3回目のオールスター選出を果たした。だが、優勝したオクラホマシティ・サンダーに敗北。2年連続でNBAファイナルに届かなかった。

オフシーズンの動き

  • 再契約:ボーンズ・ハイランド、ジョー・イングルズ、ジュリアス・ランドル、ナズ・リード
  • 新加入:ジョニー・ジューザン
  • ドラフト:ヨアン・ベランジェ(全体17位指名)
  • 退団:ニキール・アレクサンダー・ウォーカー(サイン&トレード)、ルカ・ガルザ(フリーエージェント)、ジョシュ・マイノット(FA)
  • FA退団:なし

勝てる位置につけるのに、オフシーズンに派手な補強に乗り出す必要はなかった。リードとランドルを残留させたことで、昨季の二桁得点者が6人全員残っている。ジェイデン・マクダニエルズ(12.2得点)、ルディ・ゴベア(12.0得点)、ドンテ・ディビンチェンゾ(11.7得点)らだ。

ドラフトはセデビタ・オリンピヤのベランジェを獲得したのみ。6フィート11インチ(約211センチ)のフランス人選手は、いつかゴベアの後継者となるかもしれない。だが、それまではベンチスタートからゴベアを支える控えの若手タレントとなるはずだ。また、昨季FG成功率42.9%を記録し、自己最多となる18試合に先発出場したジューザンの獲得で、ショットに関して層を厚くしている。

カール・アンソニー・タウンズ退団で適応に時間を要したが、2年連続で西地区決勝まで勝ち進んだことは、クリス・フィンチ・ヘッドコーチらが成功のための方程式を確立させたことを示している。壊れているなら、いじる必要はないだろう。

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注目選手

アンソニー・エドワーズだ。リーグに登場して以降、競技者でありエンターテイナーだったが、昨季は特に記憶に残る出来だった。1試合平均27.6得点はリーグ4位。3P成功率39.5%は6年のキャリアで最高の数字だ。

元ドラフト全体1位指名のエドワーズは、決して自信を欠いたことがない。そしてオールNBAチーム選出2回を果たし、有言実行を果たしている。最高級のディフェンダー相手にポスターダンクを決めることも、重要な局面で3Pを沈めることもできるのだ。平均得点はシーズンごとに上昇しており、次のステップはMVPとなるかもしれない。

注目ポイント

マクダニエルズは攻守両面に優れた選手として抜きんでることができるだろうか。昨季、フィンチHCにとって最大の収穫のひとつとなったのが、マクダニエルズの見事な進化だ。攻守両面において違いをつくる選手となった。だが、指揮官は6年目の彼にもっとプレイメークを期待している。

昨季、マクダニエルズはレギュラーシーズンの全82試合に先発出場し、自己最多の平均1.3スティールや5.7リバウンドを記録した。FG試投10.2本は、かつてないほど信頼されている証だ。もっと頻繁に深い位置でエドワーズと、そしてペイント内でゴベアと連携することで、すでに強力な攻撃のさらなる助けになるかもしれない。

原文:2025-26 Season Preview: Minnesota Timberwolves(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。