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アデトクンボ中心にターナー獲得 ミルウォーキー・バックスのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン

NBA.com

坂東実藍 Miran Bando

アデトクンボ中心にターナー獲得 ミルウォーキー・バックスのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン image

NBAの2025-2026シーズンに向けて、ミルウォーキー・バックスの展望をまとめる。

2024-25シーズン

成績:48勝34敗(東地区5位、プレイオフ・ファーストラウンド敗退)

2021年のNBAで優勝して以降、ここ4シーズンのバックスは優勝を競う舞台に戻ることができなかった。2024-25シーズンはスロースタートを乗り越え、エミレーツNBAカップで優勝。イースタン・カンファレンスの第5シードを獲得した。しかし、プレイオフでは3年連続でファーストラウンド敗退となっている。

球団の支柱であるヤニス・アデトクンボは、バックスで13年目のシーズンを迎える。バックスは東地区のトップに返り咲き、再び優勝を競うべく、MVP受賞2回のアデトクンボを中心とするロスターの再編成のために積極的に夏を過ごした。

オフシーズンの動き

  • 再契約:クリス・リビングストン、ケビン・ポーターJr.、ボビー・ポーティス、トーリアン・プリンス、ライアン・ロリンズ、ジェリコ・シムズ、ギャリー・トレントJr.
  • 新加入:サナシス・アデトクンボ(フリーエージェント)、コール・アンソニー(FA)、ギャリー・ハリス(FA)、マイルズ・ターナー(FA)
  • ドラフト:ボゴリュブ・マルコビッチ(全体47位指名)
  • 退団:パット・カーナトン(トレード)、デイミアン・リラード(ウェイブ/保有権放棄)、ブルック・ロペス(FA)、バシリイェ・ミチッチ(米国外)
  • 未契約FA:なし

ロスター再編が始まったのは、2月のトレードデッドライン(トレード期限)。ワシントン・ウィザーズとのトレードでクリス・ミドルトンを放出し、引き換えにカイル・クーズマを獲得した。だが、最大の動きは7月。昨季のプレイオフでアキレス腱を負傷し、今季全休が見込まれたリラードをウェイブしたのだ。インディアナ・ペイサーズからターナーを獲得するために、キャップスペースを空けるためだった。

また、ミドルトンに加え、バックスはロペス、カーナトンと、2021年の優勝メンバーに別れを告げている。一方、ファンに人気のポーティスとは延長契約に至り、プリンス、トレントJr.、ポーターJr.と再契約。さらにアンソニーとハリスを加えている。

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注目選手

マイルズ・ターナーだ。ペイサーズで10年を過ごし、昨季はファイナルまで勝ち進んでいる。だが、ターナーはそのペイサーズに過去2年連続でポストシーズン敗退に追い込まれたバックスと4年契約を結んだ。

昨季、リーグ3位の平均2.0ブロックを記録しているターナーは、リムプロテクションをバックスにもたらす。また、ペイサーズでの昨季は1試合平均の3ポイントショット成功が2.2本で、自己最高の成功率39.6%をマークするなど、フロアを広げることもできる。昨季ロペスが担った役割をスムーズにこなせるだろう。

注目ポイント

これが、タイトルを競うチームに戻るための正しい組み合わせなのだろうか?

アデトクンボのキャリアを通じ、バックスは積極的にこのスーパースターを中心として、優勝を競うチームをつくろうとしてきた。2021年に優勝して以降、2シーズンでプレイオフ早期敗退にとどまり、球団はコーチ陣を変更。ポートランド・トレイルブレイザーズからリラードを獲得する大きな動きに踏み切った。

だが、それからさらに2シーズンもバックスはプレイオフ・ファーストラウンドで姿を消している。そしてリラードが2025-26シーズンに不在の見込みとなり、球団は引き続き競えるチームにするための動きに向け、リラードをウェイブすることに決めた。

通常であれば優勝を競うようなチームのいくつかが、長期離脱で主力を失った東地区は、予想がつかない状況になっている。バックスはそれを生かすことができるだろうか?

原文:2025-26 Season Preview: Milwaukee Bucks(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。